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投稿者:ごり - この投稿者のレビュー一覧を見る
芦部憲法を読んだ後にこちらの本を読んだが内容が難しかった
中級者以上向けかも
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独自説があって使いづらいとか,平成24年の司法試験では役に立たなかったという人もいるが,そういう表面的な読み方しかできない人はこの本を使いこなせていないと思う。
私は本書と出題趣旨等で憲法の答案の書き方を確立させ,その観点を持って判例集を読み込んだが,そのおかげで公法系の点数が40点以上も伸びた。
憲法の問題に対処する際の思考過程をここまで丁寧に解説している本はないのではないかと感じる。
木村先生の使う独特な言葉遣い(特定行為排除権など)は答案で使わないほうがいいと思うが,本書で憲法の思考方法は十分体得できる。
本書で扱っていない憲法上の論点にも応用できるように判例集などを使って訓練する必要はあるが,それができれば憲法は得点源になる。
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むつかしかった...でも宍戸先生の連載よりは初歩的なことから説明してくれてて理解できたけど...そもそもどれも法律を一通り学んだ人向けだからなぁ...
変に手を広げずにおとなしく120選覚えたほうがいいのかもしれない...
でも図があったから違憲審査基準の整理はできた!
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法学の勉強においては、要件・効果・適用範囲をしっかり押さえることが重要です。
しかし、従来の憲法の基本書には、これらを明確に記載したものはありませんでした。
巷では、憲法を苦手とする学生が多いと言われています。私は、わかり易い基本書が存在しなかったことが、その理由の一つだと思っています。
本書は、演習書ではありますが、どの基本書よりも明確に要件・効果・適用範囲を記載しています。したがって、本書を読めば、他の基本書を読むよりも良く憲法を学ぶことができます。
本書については、よく「独自説ばかり書いている」という批判を耳にします。
確かに、本書では、特定行為排除権など、耳慣れない用語が使われています。
しかし、よく読めばわかると思いますが、耳慣れない用語であっても、判例・通説を整理した結果として使われているに過ぎません。
したがって、本書を読んでも異端の見解に染まることはありません。
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○首都大学東京准教授である木村氏(憲法学・基礎法学)による憲法学のロースクール向け解説書。
○憲法の各論点について、具体的な仮想の事例の分析を通じて、判例や学説の解説を行いつつ、論述の整理を行う。
○本書は、ロースクール学生や法学部生向けの解説書であるため、説明内容などは高度であるが、具体例を数多く取り入れるなど、論点や論理分析が分かりやすい。
○本書を通じて、憲法の論点が意外と身近なところにあるのだということを実感。詳細な学説などについては敬遠したいところもあるが、法的論点の抽出など、ロジカルシンキングの勉強にはとても良いと感じた。(私のように、憲法学について素人であっても。)
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憲法の権利論について、「急所」を踏まえた法律論を組み立てるための手ほどきを意図した本。三段階審査論の考え方をベースに、具体的な9つの憲法の論述問題を題材として、紙上ソクラテス・メソッドで議論の組み立て方が丁寧に解説されている。
司法試験など憲法の論述問題を解くに当たって、どのように考えればよいか、具体的にどのように書けばよいかの参照軸となる良書だと感じた。また、憲法の論述問題を解くということに限らず、広く法的思考を身に付けるという点でも役立つ内容だと思う。
なお、著者の木村草太氏は、コメンテーターとしては結構エキセントリックな憲法解釈をする方という印象もあったが、本書の内容はいたって穏健で合理的な憲法解釈がなされていると感じた。