紙の本
苦手な数学が好きになるかも・・・
2015/08/31 19:57
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投稿者:ぱたぱた - この投稿者のレビュー一覧を見る
数学には苦労させられました。
できれば、「数学と名がつく本は避けたい」
そんな気持ちで手に取りました。
しかし、この本は、タイトル通り「社会を生き抜くための数学とは」という視点で書かれています。
「なぜ数学を勉強するのか」それは「数学的な構え」を身につけるため。
少し数学嫌いが解消された気がします。
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数学にも、算数にさえも、身の毛がよだつ私。
大嫌いで大の苦手。なんだけど、その必要性や実用性は身にしみていた。
この本の趣旨は、テーマである「生き抜くための数学」の
概要を分かりやすく読めることと、
テーマの内容を深く掘り下げること、
そして、そのテーマとの付き合い方を提示することだと思った。
まず、重要なのは、算数や数学は、
学生時代に勉強した内容がすべてではない、という点。
用意された定義を覚え、用意された計算を、回答に向かって
ひたすら計算し続けるのが、算数や数学の本質ではない。
計算することを通じて、いろんな意識や考えを持ち、
あらためて、算数や数学を用いるのはどう? と
誘われたように感じた。
算数や数学がもたらすのは、
緻密な計算をしようとする根気、
それらを支える検算を通じて得られる分析力、
計算式の流れや定義の文章の中に、
ツッコミを入れられるようになる、発見力、
そして、計算しきれるかどうかをざっと見て取り、
計算しても答(結論)なんて出せないじゃーん、
という見極める力。これにはそれなりの算数と数学の
知識と経験が必要だと思う。俺には無い。
最後に、それでも計算してみちゃおうか、
という実行力。
そんなもろもろの能力が培えるよ、と思えた。
算数と数学には違いないけど、それらをちょっと突き放した
ところから見られるようになる本だと思います。
作中に出てくる、ブタの生徒に共感をしてたけど、
彼、なかなかツッコミ力があって、劣等感を感じた…
もはや、算数や数学を何も知らない、宇宙人になったつもりで
読みなおしたほうが良いかもしれない。
算数と数学がほんとに苦手な人は、そんな無知も無知な宇宙人に
なったつもりで読んでみると、案外、面白いと思います。
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誰しも「何のために数学を勉強するんだろう?」と疑問に思ったことが一度はあるだろう。この本ではその疑問に対して具体的なトピックを題材に分かりやすく解説している。数学が苦手な人でもある程度は読み通せるのではないかと思うが、むしろ数学を生業に使っている人間が読んだ方がいいような気がする。
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http://eastpress.co.jp/shosai.php?serial=1332 ,
http://www.netcommons.org/ ,
http://www.commonsnet.org/
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中学生以上を対象に書かれている「よりみちパンセ」シリーズなので、本書も中学の数学を勉強した全ての人に理解できるように、楽しく分かりやすく書こうとしている。その努力は認められるし、実際に工夫して分かりやすく説明している。でも、有理数、無理数、虚数…となるとさすがに一読しただけでさっと頭に入るというわけにはいかなかったが…。
数学者である著者の「数学的に論理的に物事を考える事が出来る力をつけること」が、生きていく上でとても重要だという主張は納得できる。
最終話で、1,2,3…という一番単純で分かり易いものだと思っていた自然数を、人間は完全に理解することはできないと説明されたことは大変な驚きだった。
しかし、「だからといって、どうだというの?」と言いながら、数学は新たなものを飲み込みながらこれからも発展していくのだと言い切る強さは眩しいほど力強い。
「数学」というものの基本的な考え方を学ぶことができる良書である。
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数学とはどういう学問かの本質に深く迫る本。かなりロジカル。入門と書いてあるが、高校までの教科書レベルの知識がないと読んでて面白くないかも。
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算数と数学は違う。日常の直感でわかる範囲をこえて、論理の世界、定義したルールに基づいて頭の中だけで広がる世界について考えること。
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小学算数、中学数学で習った内容のはず、なのにさっぱり理解できない。遠い昔に算数数学を放棄したからだろうか... 本書に登場するぶたくんのように、もういいじゃん!とお手上げになった。