紙の本
スナーク狩り
2023/08/28 11:13
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
長年面倒をみてきた男性に捨てられ一丁の散弾銃で復讐を決行しようとする女性。復讐は思いとどまったが、ある男性に襲われ散弾銃と車を奪われる。その男性はある目的を持って金沢を訪れるのだが、彼の目的とは・・・・・。
結末を読んで切なくなりました。高速の場面からは一気読みしてしまいました。
紙の本
許せないことをされた人たちの見つめる深淵
2021/08/30 22:25
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投稿者:やさし - この投稿者のレビュー一覧を見る
巻き込まれる人、止めようとする人、いろんな人が交錯してスリリングに展開するが、主題は悪を倒し、復讐することについて。スナークを狩ると、狩った者も消えてしまう。倒すしかないんじゃないかという悪とは、どう向き合えばいいのか。生まれながらのサイコパスなら、その人のせいではない、のだろうか。考えてしまう。
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投稿者:HIRO - この投稿者のレビュー一覧を見る
宮部さんの作品では良く私刑について考えさせられる。
今回の作品も私刑に深く考える結果になった。
自分の考えが正しいか誰も判断できないが、自分なりに考え方を見直す結果になった。
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人のつながりとスピードのある展開が秀逸。話の本質には大変悲しいものを感じた。
人とはそんなに軽いものだろうか?
小説ではあるが、現代の世の中の真髄を捉えているように思う。
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【あらすじ】
その夜―。関沼慶子は散弾銃を抱え、かつて恋人だった男の披露宴会場に向かっていた。すべてを終わらせるために。一方、釣具店勤務の織口邦男は、客の慶子が銃を持っていることを知り、ある計画を思いついていた。今晩じゅうに銃を奪い、「人に言えぬ目的」を果たすために。いくつもの運命が一夜の高速道路を疾走する。人間の本性を抉るノンストップ・サスペンス。
【感想】
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散弾銃を持った結婚式場に乗り込んだ女性の、元恋人への復讐から始まる長い夜の事件。その中で語られるのは、普通の人が怪物と化す瞬間。おぞましい事件を起こした人間への怒りはもっともなものだが、その怒りや大切なものを失った者も加害者と変わらぬ存在となる。悲惨な事件など起こって欲しくない。誰にでも怪物となる可能性はあるのだ。
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◆日本版24-TWENTY FOUR
時代ものを得意とするイメージが強い著者だが、実力ある作家はどんな設定だろうが読者を魅了してしまうのだと感じる作品。 登場人物のキャラクターが色濃く描かれており、良い意味で主人公不在が成功した作品。性格の違う複数の物語がパラレルで流れ、各ピースが終結していくクライマックスは「24」を観ているかのよう。
重箱かもしれないが、「1日の出来事」というフレームありきの感は否めない場面もいくつかあった。
・桶川と黒沢が膨大な資料の中から、手掛かりとなる写真を見つけるシーン
・行き先とタイミングが、絶妙に成功するヒッチハイク
・目指す目的と追う人物が対峙するシーンは「計ったような出会い頭」
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24時間以内にいろんな人がいろんな気持ちでその人を追いかける。裁判での判定というのはいかに遺族にとって悔しく辛いことか考えさせられた一冊。
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内容(「BOOK」データベースより)
その夜―。関沼慶子は散弾銃を抱え、かつて恋人だった男の披露宴会場に向かっていた。すべてを終わらせるために。一方、釣具店勤務の織口邦男は、客の慶子が銃を持っていることを知り、ある計画を思いついていた。今晩じゅうに銃を奪い、「人に言えぬ目的」を果たすために。いくつもの運命が一夜の高速道路を疾走する。人間の本性を抉るノンストップ・サスペンス。
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守山:2012.3.3自己購入
宮部みゆきは模倣犯以来に読みました!
一夜限りの描写にてスピード感溢れる内容でした。人を殺すタイプには様々な状況で変わってしまう事がうまく表現された小説でした
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最初から物語りに引き込まれて、終わってみれば一日の話。
ハラハラさせたられたり、心温まったり、悲しかったり、一喜一憂させられる話だった。
あとがきにもあったが、小石の比喩表現すごく好きだった。
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ある罪、犯罪に対して他社が客観的に意見を述べることは困難。裁判員なんて、とてもじゃないけど、出来ないし、したくない。
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一気に読んでしまった。私刑は是か非かという大きなテーマのもと描かれた作品。悪の塊により娘と元妻を殺された織口が銃を顔なじみの客から奪い最後の審判をしに向かうと言ったもの。それを止めんとする修治たち。非常にハラハラドキドキの展開だったと思う。みんな自分が気づいていないだけで一瞬で怪物となってしまう怖い部分を秘めているということを改めて再認識。被害者同士で傷つけあっていたんですねという言葉がとても切なく響いた作品だった。
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2012.8.10〜17 読了
復讐話だが破局的なラストまで読ませる筆力はさすが。あえて翻訳文を意識した文体にしているとか、いろいろな効果を考えるものだ。ルイス・キャロル作のスナーク狩り話は始めて知ったが、確かに人間には怪物になる瞬間があるかもしれないと思わせる。こういう復讐話を読むと江戸時代の仇討制度は合理性があって犯罪抑止にもなるのでは?と考えてしまう。
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ドラマを先に見ました。
それでも、先が気になり一気に読みました。
原作は印象がちょっと違いました。
お父さん的存在とはいえ、修二がそこまでするなんて。
織口さんの心情が、それ程描かれていないような。
神谷親子の家庭問題がいい方に進展したのは、良かったというか、救いですね。