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戦争を取材する 子どもたちは何を体験したのか みんなのレビュー

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みんなのレビュー44件

みんなの評価4.4

評価内訳

44 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

「戦争をなくすなら世の中をリセットしちゃえば早いよね」、と言われたら、どう答えますか?

2011/11/06 16:02

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:紅葉雪 - この投稿者のレビュー一覧を見る

かつて、シエラレオネ共和国の元少年兵の話「ダイヤモンドより平和が欲しい」の書評を書いたことがある。そのあともさまざまな戦争絡みの本(児童書)を読んできた。

その中で、「近年のヒット作!!!」と(自分の中で)思えたのが本書。


著者の山本さんはジャーナリスト、ノンフィクション作家。本人は「はじめに」の中で戦争ジャーナリストという職業を次のように述べている。

「私は世界の戦場を取材して、テレビや新聞、雑誌で報道するジャーナリストです」(p10より)

さらにはそういう仕事について抱いた葛藤や迷いのようなことも、さらりと触れている。そして何が彼女の中の迷いを克服させたのかを、小学生にも判りやすい言葉で書いている。
それが冒頭である。

続いて話は、世界の戦争の渦中にいた子どもたちについて触れていく。
地雷で足を失ったアデムやアルティン。
かつて少年兵だったターティ。
友人たちを目の前で殺されそのトラウマに苦しむアブドゥヌール。
現在も廃墟地で子どもだけでくらす、ディーマたち。


自分が本書を「ヒット作」と思ったのは、そういった子どもたちの悲劇的な面だけを取り上げるのでなく、「なぜ戦争になるのでしょう?」(第5章)や、『戦争のおわらせ方』(「世界の平和のために」(おわりに))といったことにまで、冷静な視線で、しかも子どもたちにわかりやすい言葉やたとえで語りかけているからである。


冒頭に戻る。
学校司書をやっていると、子ども向けの戦争関連の本には嫌というほど目を通すことになる。そして必ずといっていいほど、ある一定の時期にうんざりするほどの戦争絡みの本・資料を読み返すことにもなる。
「国語で戦争の単元をやるので、導入に「戦争」をテーマのブックトークをお願いしたい」と高学年の先生方から声がかかるからだ。

授業絡みのブックトークは正直に言って骨が折れる。教科書を読み込み、時には先生方が使用している「てびき」までもお借りして読み込み、先生がどのように授業をするのかの流れを伺い、打ち合わせをし、そのうえで本を絞っていくのだから。毎日同じ学校に常勤していられるならともかく、複数校を担当しているため、週に数日入っていく立場でこれをやるのは、かなりの負担となるのも正直なところ。

まして、毎年毎年「これはいい」と思う本が次々と出版されていく。
かつて作ったブックトークを毎年毎年やってしまえばいいのだろうが、新しい本をどうしても組み込みたくて、結果再度ゼロから組み立てなおすなどということも毎年の恒例行事となりつつある。
もっともこれは、自分の「職人気質」のためだと、あきらめてもいるが(笑)。

実は、『戦争もの』のブックトークはかなりの精神力を要する(…と勝手に自分は思っている)。
膨大な数の本を相手にする司書として、本との付き合い方、距離の取り方を他の方々よりは会得している立場であっても、やはり戦争という『大きな負』と直面する本ばかり読んでいると、思わず精神状態が本につられてしまいそうになるからだ。

そんな中で、本書は悲惨な過去をもつ子どもたちに寄り添いながらも、どこか希望を忘れない視点があるように思えてならない。


実は。
この書評のタイトル、「戦争をなくすなら世の中をリセットしちゃえば早いよね」、はある小学生が山本さんに言った言葉だそうである。(本書、P18より)

おそらく言ったのは日本の小学生なのでは? と話の流れから類推できるのだが、それに対する山本さんの視点が素晴らしいと思った。実際、この子に向かって山本さんがどのような言葉をかけてあげたのか、ぜひ知りたいと思ってしまったのは、学校という世界に半分でも浸かっている立場だからだろうか。
やはり肌で戦場を感じ、五感を研ぎ澄まし命がけでその現状を伝えようとしている人ならではの視点だと思った。


最後に。心に残った一文を引用させていただく。

「平和な世界は、たゆまぬ努力をつづけなければ、あっという間に失われてしまいます。私たち大人は、平和な社会を維持し、できるだけ広げていけるように道をつくります。
そして、これから先、平和な国づくりを実行していくのは、いま十代のみんなです。
世界は戦争ばかり、と悲観している時間はありません。」(P190より)

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戦争

2020/03/27 09:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タタ - この投稿者のレビュー一覧を見る

平和な国に生まれてよかったなと心から思います。今も戦争やテロと戦っている子供たちがいると思うと悲しいです。

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2011/08/04 13:52

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2011/10/13 00:20

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2012/01/14 15:44

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2012/02/18 18:34

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2012/08/27 03:11

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2012/09/26 23:59

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