紙の本
いつでも準備オッケー
2011/12/27 20:22
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
増川唐人は他人に関わらずに生きていきたいと思っている高校生だ。しかし、朝食を作ってくれる従妹の増川桜には慕われているし、宮入丈児という友人もいる。頼れるお姉さんの様な養護教諭・綺羅もいる。そんなある日の朝、遅刻しそうになって無理矢理ご飯を詰め込まれた唐人は、テーブルの上に広げられていた、父親の実験に関する何かまで食べさせられた。
その結果、異常な腹痛にさいなまれた彼の腹から飛び出してきたのは、日本海裂頭条虫(サナダムシ)のパラシスタンスを名乗るサナ。それは彼の腸に寄生しながら、分体という宿主と同じ種に擬態した存在を体外に出すことが出来る、意識を持った進化した寄生虫なのだ。しかも美少女!
唐人を守るというサナなのだが、そのサナに寄生されてから、唐人も身体能力が上がって不思議な感じ。しかも寄生虫であるため、四六時中、サナと唐人は一緒。それに嫉妬した桜の性的暴走に巻き込まれ、静かだった唐人の日常は、途端に騒がしくなってくる。
それに呼応するように、クラスにいる物静かな転校生・櫂実亜須香の口数も増えているような…。そんな唐人の明日はどっちだ!?
デビュー作とは思えないほどの、ソツなくこなれたラブコメ作品になっている。もちろん、その内容に合致したイラストに恵まれたという幸運もあるのだろうけれど、サナの無垢さと桜の耳年増な感じのバランス感覚が素晴らしい。一方で生徒会長はキャラを作りすぎてイマイチという感はある。
寄生虫の美少女という設定だけを聞いた時には、どうせラブコメにするなら過剰な設定なのではないかと思ったが、他人との関わりと寄生とを結びつけるような解釈を見たときに、一定の意味のある設定なのだなと理解した気がする。
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寄生虫っていうからもっと突出したものを想像してたけど、ディティールにこだわりすぎずいい意味でふつうだった
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特異な設定と各キャラの性格がマッチしている印象。とくに、桜がよく動いて楽しい。ビッチ?キャラっていそうでいない。主人公の根底にあるコンプレックスに少し違和感はあったけども、全体的には些細な点かな、と。
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定型的な学園ラブコメを土台に、奇抜な寄生設定、前衛的な挙動の従妹、あたりが目立った特徴だろうか。
突飛な部分も様々な面で散見されたけど、基本読みやすいつくりで、ライトノベルらしい軽快な没入感を味わえたように思う。
寄生/共生と依存にまつわる関係性、あるいは主人公の心の闇のくだりなど、主題の根幹に関わる因子ながらやや舌足らずな掘り下げ方が勿体なかった。
もっとも、本作がバランス重視型で設計されているのはどことなく感じられるので、尺も考慮するとこんなものかもしれない。
話は変わるけれども、終盤のサナとの再会シーンと困難克服のくだりは、シチュエーション的にも素っ頓狂なクライマックス感で、思わず変な笑いが込み上げてしまった。
次回作も期待したい。
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「寄生彼女サナ」読了!中二モードなコメントをしそうでうまく言えないけど、面白かった。小ネタが面白くサクサク読めた。
人付き合いの下手そうな作者のメッセージがグッとくる。今後が楽しみ。
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寄生虫を美少女化するという変態アイデアを提供してくれたことと、後半の実存哲学は読み応えがあって良かった。ただ、無気力主人公としてもう少しシュールなツッコミをして欲しかったなぁとか。従姉妹キャラのぶっ飛び具合は好きだけど、全体を見ると他のラノベと変わりばえしないと感じてしまったのが残念。
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ボーイ・ミーツ・ワームという第二章のタイトルが秀逸。少年は寄生虫と出会った。
思春期の一人で生きていけるという壮大な勘違いをへし折るのは、恋じゃなければ、それは……寄生虫……かもしれないw
あと、桜という子はかわいいけれど、はやく病院に連れてくべきだと思うw
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平凡に生きたい、誰にも迷惑をかけず一人で完結して生きたい、などと言っている主人公が美少女にも気のいい男の子にもモテモテでなんかイライラしてきましたしイライラしました!
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面白かった!
ある日,腹から紐状のナニカが飛び出した!
そのナニカが全裸の美少女になって…
「日本海裂頭条虫のパラシスタンス,サナだ! よろしくな!」
というわけでサナダムシのサナに寄生された唐人くん.
これからお前を守ってやるぞ!ということだそうで.
寄生なのか,それとも共生関係なのか.
この発想は無かった.
こんな彼女が欲しいなぁ….
いや,ちょっと待て俺.
本当に欲しいか?
サナダムシだぞ?
でも美少女と一緒にいられるなら腸を住処として提供するくらい….
いやいや,待て俺(以下無限ループ).
面白かった.
続いてるようなので続きも読もう.
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全体としてはそこそこだけど
あえていうなら寄生虫である意味がないと思う
「落ちもの」のなかで寄生虫なのが独自性というだけで
それが話にからんでいない
いろいろ覚束ないところはあるけれど今後次第であるかもしれない