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追憶で主役だった「海猫」、その敵対国の撃墜王である「ビーグル」の視点で書かれた話。
追憶を読んだのは何年か前でしたが、読み進めるほどに内容を思い出して、あのシーンのときの「ビーグル」はこんなことを考えていたのかと噛み締めるように読みました。
相変わらず空戦のシーンが素晴らしかった。文章を追うほどに気持ちが高揚していく。あっけなく散る命に戦争の残酷さを感じながらも、撃墜王として名を馳せる「ビーグル」の活躍に心が躍る。
ただ、やはりイラストと、いかにもラノベだなぁという女性キャラとの会話にはがっかりします。
ラノベ以外の分野で書いてくれたら嬉しいのですが…。
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「追憶」で海猫と死闘を演じた撃墜王・千々石の物語。「追憶」から続く物語。
千々石が飛空士になる前、なるまでの話。
そして、レヴァームと天ツ上との戦争は天ツ上が猛攻を仕掛けている。
だがまだ本番はこれからだ。
千々石は大切な人の歌を背に乗せ空を飛ぶ。
戦局は終盤に差し掛かるか、ついに、海猫が空に解き放たれる。
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とある飛空士への追憶のアナザーストーリー。というか帝政天ツ上側から見た戦争のお話。
追憶ではライバルだったビーグルを主人公とし、語られなかったこの戦争の軸をといていきます。第二次世界大戦末期の日本をなぞるかのようなストーリーがせつなくて、漢泣きに泣ける仕上がりになっています。
個人的には、今あるとある飛空士シリーズの中で、一番好きかもしれません。
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全2巻完結。『とある飛空士』世界の第3作品目。時間的に『とある飛空士への追憶』と連続している。
空戦場面満載で笑いの要素はまったくない。
ミリタリーロマンを刺激してくれる作品であり、敵味方双方とも愚かしい人間の姿を描いた作品。
雄々しさだけでなく絶望も読み取って欲しい。
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ネタバレ 追憶編の続編的エピソード。また、追憶編主役の好敵手の物語を彼の側から眺めた作品という点で、追憶編とは別作品とも言えようか。相変わらずうまい空戦描写。しかし、創作なんだから、ここまで太平洋戦争の戦史に添わせなくても、とは正直なところ。
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人間ドラマのパートがすき。少年期の千々石は口調が朴訥としていて可愛らしくて意外だった。美空の正体には意外なくらい意外性が全くなかったけれど、でも飽きたりせずに読めた。戦闘や説明描写には相変わらず入り込めなかった。
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レヴァーム皇国と戦争に入った天ツ国で、戦闘機の操縦にかけてはだれにも引けを取らない千々石武夫(ちぢわ・たけお)は、「海猫」の異名をもつ優れた敵のパイロットと出会い、彼との雌雄を決する戦いに闘志を燃やします。
千々石は幼いころ、レヴァーム人と天ツ国人のハーフである吉岡(よしおか)ユキという少女に出会います。彼女の歌声に心を揺さぶられた千々石は、歌手になりたいという彼女の夢を応援し、ユキも飛空士になるという千々石の夢を応援します。やがて二人の夢はかない、ユキは水守美空(みずもり・みく)という名前で国民的歌手となり、千々石も並び立つ者がいない飛空士となりますが、二人が再会する機会はうしなわれていました。そんなある日、美空が千々石のもとにやってきて、二人きりでの遊覧飛行を申し出ます。しかし千々石は、美空のことをわすれて戦いのなかに生きる道をえらびます。
戦闘機どうしによる戦場シーンの精細な描写と、ライトノベルらしい造形のキャラクターどうしの会話がたのしめる作品です。