紙の本
唐突な原発 「空気」 論
2011/09/28 21:54
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投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
東日本大震災後,原発に関する反省がひろがっている. 原発の危険を指摘するひとがいたにもかかわらず,それは無視されてきた. 著者はそれを 「空気」 を読んだからだと主張しようとしているようだ. しかし,この本のなかで 「空気」 は唐突に登場する. 著者は日本人が 「空気」 を読み思考停止したことを批判しているが,ここで思考停止したのは著者自身なのではないか. もし思考停止していないというなら,なぜそれが 「空気」 の問題なのかを説明する必要がある.
著者は放射線による発ガンに関して 「年間 20 ミリシーベルトを被爆してガンになり死亡するのは,1000 人に 1 人」 と書いている. それは客観的な結果なのだろうが,放射線がなくても死亡率はそれにちかい値であり,放射線によってふえているとしてもわずかだということが,この文章からはわからない. こういう不正確な記述から読者をあやまった方向にみちびいているようにおもえる.
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震災後この手の本は10冊ほど読んだが、そろそろ飽きてきた。
基本的なポリシーは「持続的な社会を築く」ことのようだが、とにかく内容は著者の内容のないエッセーである。著者の肩書きの「サステナビリティープランナー」というのも「持続可能な計画の立案者」とでもいうものであるのだが、読後感は何も残らない「持続しない内容」であった。
記者クラブがあるのは、日本のほかにはガボンとジンバブエくらいなものだというのにはウケた(P44)。それ以外の内容は、納得いかないことばかりで、一極集中社会を支えたのは「空気を読む」姿勢で、原子炉も一極集中がよくないだのどうだの。
今の日本の「失われた20年」を肯定しているのか、それとも、失われた20年の最後にきた地震・津波・原発問題を否定しているのか。論理矛盾がはなはだしい。
私は、もっと高揚感をもって生きて生きたいと思う。地震の後に打ちのめされた人もたくさんいただろう。それでも、生き残った人々はみんながみんな「何かしなければ!」と思ったはずだ。今、なくなった人々への弔いの言葉は、少なくても「もう空気は読まなくていい」ではない。「前へ!」なのだ。
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空気は読まなくていいんです、空気は吸うものです。
東京電力よ、騙して原発政策をウハウハで推し進めて来たかつての自民党政府と関係者諸君よ、空気を、新鮮な空気を、福島原発付近周辺住民の皆さんに返してあげてください!
お前ら、末代までも呪われるぞ!
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空気を読まずに、自分で考えて判断して、ポスト3.11を生き抜こうという主張。
確かに、国には頼りきれない以上、責任を放棄して、何も考えずに生きるのは良くないのだろう。
今までの日本人気質を捨てろ!ということか。なかなか難しいだろうなぁー。
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空気を読んで行動しないと組織やコミュニティ、サークル、果ては家族からもつまはじきかも。
それでも、人がやらないことを行うことも大切。
少し勇気をもらえる本です。
途中まで読みました。 続きはまた〜〜。
2013/11/05 予約 11/13 借りて読み始める。 12/11 途中で中止。
内容と著者は
内容 :
大切な人や家族を守るためには、自ら情報を集め、考え、判断して行動を起こすしかない。
今、必要なのは、あえて「空気を読まない」勇気なのだ-。
3・11以後の日本人の生き方、国のあり方を提言する。
著者 : URLはこちら https://twitter.com/adanao 『ADACHI Naoki 足立直樹 (adanao) on Twitter』 :