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2011/9/7 Amazonより届く。
2016/6/1〜6/6
4年ぶりの和田作品。
のぼうの城、忍びの国、に続く、第3作。
今回も魅力的なキャラクターを主役、準主役に据え、血湧き肉躍る作品に仕上げている。和田作品はやはりキャラだなぁ、一度現代の話も読んでみたい。
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確かに面白いのは面白いのだけど…。なんだろうなぁ、どこかで同じような話を読んだような気がしてならない。ストーリーが似ているというのではなく、お話の骨格というか、テーマというか…。デジャブなのかなぁ。
同じ作者の『のぼうの城』を読んだ時ほどの驚き・興奮は感じられない、というのが正直なところ。
それでも、面白く読めました。
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「のぼうの城」「しのびの国」に次いで和田竜氏の3作目。
武士の美学を追い求めた物語。
和田さんの作品は読了後、いつも不思議な感じになる。
一騎当千の武士が戦場を駆け回る爽快感と、
熱い戦場を後に、各々が感じる切なさ。
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最近で、どの作者が一番面白い?ってきかれたら、迷わずこの人、和田竜を押す。
命を省みない豪放な武者、ひょうきんながらも信頼し合えるからこその敵。
すべてのキャラクターが、濃い。
心を砕くも立ち上がり、そして死に向かう男の生き様に涙する。
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2011/9/12
悲しいお話です。この小説もそうですが、和田さんの作品の登場人物の行動が少々突拍子もないものであっても、和田さんの説明で十分に納得できます。本当に正しいのかどうかは分かりませんが、読者としては余計なことを考えずにのめりこんで読みふけるのには大事なことだと思います。まぁ、おかげで朝一駅乗り越しちゃいましたが…
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のぼうの城と同じ爽快感が得られるかと思いきや、後半こんな流れだなんて。切ない。でも戦のシーンはすごい興奮。やっぱりこの人の小説面白い
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実質的な主人公は半右衛門か。小太郎の心理はあまり描かれていないので、これまでの作品の主人公よりあまり魅力を感じない。また今回は史実の人物は出てこないのでそういう点も少し物足りなく感じた。そうは言っても予想のつかない展開は面白かった。少し後味の悪さいうか、戦国時代の諸行無常さのようなものを残すのもこの作者の作品の特徴かもしれない。
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『のぼうの城』がめちゃくちゃ面白かっただけに、今回ちょっと残念。期待値が高かったのかな?あまりハラハラどきどきもなく、だらだら読んじゃった。
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のぼうの城、忍の国、小太郎の左腕の三冊まとめてオススメですね。
書き口が軽妙で、頭に映像が浮かんで来るようです。話のテンポが好きです。スピード感がありどんどん読んでしまいました。今の時代にこういう骨太な生き方をしたいと思ってしまった。
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人間って複雑だなと読み終わったときに感じました。
そして、心と体はつながっているんだな、と。どちらかがダメになったらもう片方もダメなんだ。
物語で半右衛門が小太郎の能力を欲しいがために、生きていく上で一つだけ心にそむくまいと決めていた「卑怯な振る舞いをするな」という教えを破り、祖父を殺めたのは敵方の者だと告げる。
「仇打ちをしたくないか?」
理不尽な哀しみに打ちひしがれている者にとって、一番甘美なその言葉に疑うことを知らない小太郎は引きこまれ、そして能力を開花させる。
戦に引きこまないと決めていた己の心を己の欲によって卑怯な道へと引きずり込んだ。その後悔が強く、そしてなんというか不器用で、人間は本来不器用であったのにな、と思わざるを得ない。
「山に帰る。ただ山に帰る」
そういってすべてが終わった小太郎が山に帰るといった、あの言葉がとても悲しげでなんともいえないままに、でも、実際最後の最期でのんきな顔をしたまま死ねた半右衛門は、どこか幸せだったようにも思えて、なんともまぁ、複雑なものよ、と思いました。
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時は戦国。小太郎は身体こそ大きいが、ほんの11歳の優し過ぎるほどに優しい子供に過ぎない。
だが、その彼が左構えの種子島を手にするや、恐ろしいまでに精密な狙撃マシンと化す。
タイトルが「小太郎の左腕」となっているように、ほとんどの者が彼を小太郎という人間としてでなく、「リーサル・ウェポン=究極の兵器」として見ており、彼の祖父と、主人公である林半右衛門だけが彼を護ろうとする…
半右衛門の武士としてのこだわり、小太郎の無邪気さや優しさと、種子島を手にした時の変貌ぶりの描写なども魅力であるが、当時の武士の心意気や、戦の模様(特に種子島の用い方)など、今まで思い込んでいたイメージと少し違う描き方をされているところがあり、興味深く、かつ面白く読むことができた。
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全1巻。
短い。
のぼうの人の3作目。
全2作よりハッキリフィクションで
物語性が強い。
分かりやすい設定と、
魅力的なキャラ造形、
ワクワクする合戦シーンで、
ぐいぐい引き込まれる。
が、
短すぎ。
こういう話にもってきたかって感じで、
それはそれで悪くなかったんだけど、
短すぎて浅い印象。
後半もったいない感じ。
というか全部もったいない感じ。
もちょい掘り下げてたら
もっと面白くなったんじゃないかしら。
こっから面白くなるんかなってまま終わった。
もちょい長かったら
もっと厚み出たと思う。
おしい。
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相変わらず
巧みな構成だと思う
ただ
この作品は
これまでのものより
一層
フィクション色が濃い・・・
まあ
この作者なりの
歴史観は好きだけど・・・
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和田竜作品3作品目。
今まで読んだ中で、一番フィクションが濃い作品だった気がする。
小太郎が実は雑賀集だとわかったシーンは興奮したけど、
小太郎と半右衛門の、最後の戦いのシーンが怒涛の展開過ぎて、ちょっと物足りなかった・・・
特に、半右衛門が亡くなるシーンが急すぎる気がした。
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「のぼうの城」「忍びの国」に続いての和田竜3冊目。
この人の本(文庫)は表紙がかっこいいので好き。
戦国期、まだ各地の領主が小競り合いを続けている頃。
戸沢家と児玉家が領地を巡り戦をする。
初戦に敗れ山中に逃れた戸沢家一の剛の者半右衛門は、そこで一人の少年、小太郎と出会う。
純真無垢な11歳の少年に秘められた力とは――というお話。
当時の武士たちの誇りと美学。
人並みになりたい小太郎が、その望みと引き換えに失うもの。
読みどころも多く、前2作よりも登場人物の内面にぐっと踏み込んでいて、読者をひきつける引力に磨きがかかっている気がします。
が、結局、前2作を踏まえた範囲というか、超えない範囲で収まっているところが少し残念。
意表をついた設定にチャレンジしてほしいという期待を抱きつつの、星3つ。