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▼あらすじ
倒産間近なアパレルブランドで、プレスを務める波尾の前に現れた野津は、経済界に君臨する敏腕エコノミスト。そんな彼に初めて会った時から異様に執着され、執拗な視線を受ける波尾は、居心地の悪さから必要以上に対立してしまうのだが…
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初読みの作家さんでした。
相当アパレル業界について調べたのか、寧ろ作家さん自身が過去にアパレル業界で働いていた経験があるんじゃないかと思ってしまうほど仕事についての詳しい描写が多く、説得力のあるストーリーに仕上がってると思います。
読んでるこっちが「へー、そうなんだ」と勉強になるぐらい。
だけどまぁ…少なくとも、気軽に読めるBLって感じではないと思いました。
攻めの「これ絶対惚れてるよね(笑)」って思わせるような、受けに対するちょっとしたアプローチはちょこちょことありますが、それでも全体で見ればBL度とエロ度はかなり低め(終盤にちょこっとあるぐらい?)で、とにかく仕事を中心とした真面目なお話といった印象でした。
それでも最初の方、若手が古参に物申すぐらいのところまではなかなか面白いと思ったのですが、なんせ個性的な脇役が4人も居るせいで受けの影の薄さが目立つのなんの。地味過ぎて印象に残らないよこれじゃあ…(笑)
何て言うか、決して悪くないんだけど、色んな物を詰め込み過ぎてて最終的に読むのが疲れるというか。全編に渡って仕事仕事で真面目過ぎるのと、ラブ度が少ないのも相俟って私にはちょっと合わなかった、かな…っていう。
あ、でも正夢オチはちょっぴり感動しました(笑)