紙の本
好かれる理由と彼女の正体
2015/08/24 10:17
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
霊力のない落ちこぼれの高校生退魔師たる影森和樹は、やる気のない師匠である払間火乃華から委託され、その妹のヒカリと共に、街に暮らす変態妖怪どもを取り締まっている。13歳から18歳までの少女の垢しか舐めない垢嘗めや、12歳以下の少女の写真しか撮らない赤マント、自分を磨くために裸体を晒す口裂け女など、変態がいっぱいだ。
かくいう和樹は、家にメリーさんという居候を住まわせている。外見は小学生くらいの少女らしいのだが見たことはない。見れば彼を殺さなければならないのが怪異の宿命なのだ。だから姿は見たことがないけれど、かいがいしくお世話をして仲睦まじい。
そんな状態を従妹である払間ヒカリは許せない。嫉妬と素直になれない気持ちのせめぎ合いで、それが暴力に変質して和樹を襲うのだが、更にここに、亜璃紗・K・サトクリフという美少女が現れ、和樹に異常なまでの好意を示してくる。
学園中の人気をさらう美少女の存在は、羨ましいけれどどこか異常。そしてそれまで学園のアイドルの地位にいた絡屋咲八は、その地位を奪われ面白くない。変態妖怪どもをいなしつつ、やがて明らかになる彼女たちの正体とは…?
変態妖怪たちに好かれる退魔師のボケとツッコミの日々を描く。途中から結末は大体見えていたけれど、その結論で大丈夫なのか?
最近、妖怪とコメディを絡めた作品が多い気がするが、これもその一つ。そこに、妖怪と人間のハーレム系ラブコメが加わっている。
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ゆるゆるっと読めて好感。内容はあやかしと言う名の変態成敗物語でオッケーですか?(笑)都市伝説扱ってる他作品を最近読んだお陰でメリーさんとかターボさんとか見覚えがある単語が並んでたけど、こっちはこっちで一捻りされてて面白かったです。最後ののオチは想定外のところからボールが飛んできた(笑)この物語のヒロインは2人。異論は認めますん。
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ひろいもの。これがあるからGA文庫は侮れない。
ボケツッコミ系(そんなカテゴリがあるかはおいといて)の中では
かなりハイレベル。ハイレベルという単語を使うこと自体に
違和感をおぼえなくもないが…
報われない幼馴染と美少女ワケあり転校生とのトライアングル、
という設定はありきたりというかスタンダードだが、
同居幼女(真ヒロイン認定)と、美少女ワケあり転校生の正体など
うまく料理しているため、素直に楽しめる。シリーズ化を願う。
設定はベタでもアレンジ次第でなんとでもなるということか?
テンポもよく、登場する妖怪達がいい感じの変化球というか
ネタ化されていて、気楽に楽しむにはもってこいの良作。
最近、こういうネタもののレベルが妙にあがっている気がする。
ラノベ読んでラノベ書きになる人種が増えているんだろうけど。
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霊力のない退魔師の少年がメリーさんと同居しつつ
暴力的な幼馴染に殴られつつ,
妙な時期にやってきた転校生とイチャイチャしつつ
妖怪退治?をする話.
暴力的な幼馴染が不要だな.
理不尽に暴力的だというか….
まぁそれは少年が鈍すぎるというのもあるんだろうけど.
一番可愛いのはメリーさんだね.
次点で転校生ちゃん.
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ボケと突込みがうすら寒すぎて読むのがつらい・・。発想が斜め上過ぎて脈絡がなく、前後の繋がりが把握しづらい。
これは文章センスが合わないなぁ、と思いつつパラパラ読んでみる。
やっぱり突っ込み主人公って苦手だ。ひたすら突っ込むだけの主人公ってラノベには掃いて捨てるほどいるけど、感嘆符が多すぎて引いてしまう。
都市伝説をテーマにしているようで、有名どころの怪異が多数登場するが、単に固有名詞を利用しているだけでそれぞれの掘り下げは浅い。
誰でも知ってる都市伝説の誰でも知ってる情報を並べただけの薄っぺらい内容なので興味を惹かれない。
結局、その場の思いつきとノリで展開するだけの、作者脳内どたばた劇場だね。
文章の隙間、行間の開いたスペースにちびキャラの挿絵を貼り付ける手法は始めてみるので、そこは面白いと思った。
もしそれがオリジナルなら、そこだけは評価したい。オリジナルならだが。
読了。少年退魔師ということで異能バトルっぽいものを期待したが、蓋を開けてみればノリ突っ込みだけのコメディでした。
はじめからそのつもりで読めば、それなりに楽しめるポイントもある。主人公の突っ込みは恐ろしくお寒いが、露出狂の口裂け女とかロリコン赤マントなど出落ち系変態キャラクターが次々と登場するのは面白い。
浮き沈みのない日常系コメディノベルと割り切って読めば、くすっと笑えるかもしれない・・・と思ったところで突然のマジバトル展開。えー、いまさらですか?しかもなにその主人公のいんちき高性能。おまけに童貞臭い設定まで盛り込んで・・・話の筋があっちへふらふらこっちへふらふら。
結局、この物語で何を柱にやりたかったのかがいまいち伝わってこなかったな。
あとがきを読むと、どうもこの作品、何度も改定を重ね、迷走の果てに出版にこぎつけたそうで。なるほど、迷走してるなぁと納得。
コメディならコメディで、シリアスならシリアスで、どっちつかずならどっちつかずでもう少しバランスを取れば、また印象が変わったかもしれない。