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学習のみならずボディイメージや運動にも関わるもうひとつの「目力」に文字通り「注目!」である。特別支援教育に関わる人たちは特に、ぜひ。
見え方のトレーニングを受けてはじめて、自分から遊園地の乗り物に「乗ってみたい!」と言い出した子どもがいる。それまでは、怖い怖いと言って嫌がっていたそうだ。
視覚認知の課題を持つ子が多いことは感じていたが、最近になって発達検査時などによく観察していると、なるほど眼球運動が苦手であったり視力はいいのにやたら目を近づける子などが気になるようになってきた。
その中に、見え方の相談やトレーニングを受けることでとても発達のバランスがよくなってくる子がいて、最近は作業療法や言語療法に併せて積極的に紹介するようにしている。
自分自身が見え方の問題(外斜視)を抱えていることもあり、ものの見え方が生活に影響する実感はあったはずなのだけど、眼球運動の苦手さについては案外ピンときていなかった。
本書には、ビジョントレーニングの理論とともに、家庭や学校など生活の中で楽しくできる実践がたくさん紹介されており、かなりお役立ちの一冊だと思う。
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発達障害の子においては、
視覚機能の弱さから、字を読んだり書いたり、
ボール遊びがうまくできず、自信をなくすことも多いそうです。
本書は視覚機能(視力や斜視などではない)について、
具体的なトレーニング方法を紹介し、改善を図るというもので、
これまで、発達障害の本を何冊か読みましたが、
非常に具体的であって、参考になる点が幾つもありました。
また、単純にトレーニングを提案するだけでなく、
その前提として、日本の視覚機能資格者の状況や、
視覚機能の基礎知識、発達障害の子の特性なども
事前に解説があるため、全体を通して、納得感もありました。
手元に置いておいて、参考にさせてもらいながら、
トレーニングプランを考えるのが良いと思いました。
第1章 見え方の違いに悩む子どもたち
第2章 視覚機能を調べれば原因が分かる
第3章 発達障害の子の見る力を理解する
第4章 すぐできるビジョン・トレーニング
第5章 見えれば世界が広がり、自信がつく
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ビジョントレーニングは見え方に難しさを抱えている子以外にも実施したい。クラスで毎日2~3分でも行えば効果があるのではないだろうか。どんな効果かというと視写のスピードが速くなったり,書き写しの間違いが減ったり,ノートの字形がきれいになったり…である。とにかく,子供の目の動きから見えづらさを大人が感知ちなければならないと思った。
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ビジョントレーニングについて知りたくて手に取りました。
視覚機能には、眼球運動、視力・視野、形態認知・視空間認知、眼と体の協応があるとのこと。
専門家による見立てとトレーニングが得られたら良さそうですが、現時点においても専門家は少ないのでなかなか難しそうです。
活用がもっと広まるといいなと思いました。
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視覚機能とは、入力(視力・両眼のチームワーク・眼球運動)、情報処理(理解・記憶・操作・空間の認識・イメージする)、出力(見たものに対して適切に体を動かす)の三つの機能をいうそうだ。
いわゆる発達障害に当たる子の中には視覚機能が弱い子がおり、本書の目的は、直接的には視覚機能を強化すること、その結果として間接的には、勉強面や対人関係の問題を緩和していくことだという。
視覚機能・発達障害についての説明も図解で分かりやすく、トレーニングの種類や取り組み方も丁寧に書かれている。欲をいえば、トレーニングの種類やワークシートの量がもう少し多ければ嬉しいが、ビジョン・トレーニングについての入門書として、非常によくまとまっていると思う。
発達障害の子でなくとも、視覚機能を鍛えることで生活しやすくなりそうだ。日常の遊びの中に取り入れてみたい。
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視覚障害ではなく視覚機能につまずきのある状況についてわかりやすく解説してある。大雑把であるがチェック表もある。トレーニングについてはその種類とやり方が示してるが、具体的なワークシートはほとんどない。