紙の本
文学史に興味のない方へのお薦めの本
2015/08/23 20:39
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
古典の世界で、『「名前だけ知ってる」の先へちょっと進むマンガ(6ページ)』でした。
具体的には清少納言、紫式部、藤原道長、安倍晴明、源頼光、菅原孝標女、鴨長明、吉田兼好、ヤマトタケルについて、その人生等を10ページ程度でコンパクトにまとめてあります。個人的には、結構面白かったですし、「知ってるつもり」になっていたことが分かりました。物足りないと感じる方もいると思いますが、古典の世界への導入としては、丁度良いボリュームです。したがって、本書を読んで文学史に興味を持った方(特に高校生)には、ドナルド・キーン氏の「日本文学史」シリーズを読むことを勧めます。更に理解が深まると思います。
とにかく入門書としては、うってつけのコミックエッセイです。大人の学び直しにも、暗記だけではつまらないと思っている中高生にも、お勧めです。
ところで、おまけの「飛んで行った白鳥を捜せ(107ページ)」は、最後の1羽が相当難問でした(ちょっと反則のような気もしますが・・・)。挑戦してみてください。
紙の本
今も昔も変わらず
2015/02/08 15:51
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投稿者:翠香 - この投稿者のレビュー一覧を見る
千年ものはるか昔の人々ですが、好みや考え方は今の私達と大して変わらないのだなと思いました。
清少納言もキャラ読みしていたのには親近感覚えました(笑)
菅原孝標女は、二次元どっぷりのオタク少女だし(^^;)
蛇蔵さんのデフォルメしたマンガも楽しい。
清少納言はタバコをスパスパ、菅原孝標女はメガネ女子。
登場人物へのつっこみも笑えます。
内容的にはそれぞれの人物についてさらっと触れる程度なので、
中高生の古典入門書として最適なのかなと思います。
個人的にはもう少し個々の人物について深く掘り下げて欲しかったですね。
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古典の教科書で作品は習ったけど作者の背景ってあんまり知らず。清少納言は「枕草子」でなんか皮肉屋さんってかんじだったけど、
紫式部ってどんな人?って言われたら「ええ、はあ、しらね」状態。
本作は「日本人の知らない日本語」の著者の作品。
日本史勉強してないんで「へー」の連発。
清少納言、紫式部、藤原道長、安倍晴明、源頼光、菅原孝標女、鴨長明、兼好、ヤマトタケル。
へー、へー、と読んでました。
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知ってたつもりで、知らなかった日本文学の裏側をアニメで解説。
作者の人物像にクローズアップし、かなり楽しく読める。
欲を言えば、もう少し長く、文学にこだわらずに人物を取り上げて欲しい。
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内容量が少ないのが残念。古文が読めずとも古文を読んでみたくなる。神々のガマン比べには笑った。今も昔もバカ最高。
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(No.11-56) 作者によれば「コミック新書的なもの」だそうです。
内容紹介をオビから転載します。
『清少納言は昼間イチャつくブサイクカップルにむかついていた。
藤原道長は女性を味方にして出世した。
紫式部は頭のよさを隠すのに必死だった。
安倍清明は年収二億円以上の高級公務員だった。
鴨長明は「こだわらない家づくり」にこだわっていた。
兼好は「徒然草」という作品を知らない。
名前だけ知っているあの人が大好きになる教養コミック!』
もちろん大当たりした「日本人の知らない日本語」の作者コンビです。
こんな本を出した凪子さんが、以前は平安文学が好きではなかったとは!
平安時代の代表作「源氏物語」が自分には合わないと思ったから。でも「紫式部日記」を読んで面白いと思い、考えが変わったそうです。
これには驚きました。かなりの人が「源氏物語」は好きだけれど、「紫式部日記」はどうもね~、と言ってるのに。人それぞれだなあということね。
古典ですから、平安時代に限らずいろいろな時代のものを取り上げてあってとても面白かったです。
鴨長明など、私はほとんど触れたことがなかったので読んで得した気分になりました。
でも取り上げてあるのはほんの一部。
ということは?絶対続編があるよね!
カバーをめくったところで、「本朝三美人のこの私が出ないですって・・・!?」とショックを受けている人がいたことだし、この次はぜひ彼女も入れてあげて欲しいわ~。
本屋さんで見かけてちょっと立ち読みしたら、やめれなくなって買いました。
すごく面白い本です。
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短く分かりやすく面白かった。
こういう古典の雑学本は結構読んできたから、そろそろ原文にも当たってみたいなぁ。
今回特に気になったのは徒然草。
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帯裏
◎清少納言は昼間イチャつくブサイクカップルにむかついていた!?
◎藤原道長は女性を味方にして出世した!?
◎紫式部は頭のよさを隠すのに必死だった!?
◎安倍晴明は年収二億円以上の高給公務員だった!?
◎鴨長明は「こだわらない家づくり」にこだわっていた!?
◎兼好は『徒然草』という作品を知らない!?
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古典文学を、作者にスポットを当てて紹介している「コミック新書」。
こんな風に、興味を持たせてくれる本は好みです。
『徒然草』から読んでみたいな。
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最初に書いてあるよに、源氏物語は紫式部、枕草紙は清少納言とは知ってるけど、その著者がどんな人物だったかはよく知らない。名前は知ってるけど、どんな人だったか知らない。それを可愛く解りやすくコミックで読める。こういうのも面白くて良い。
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最近では「難解と思われ、敬遠されがちな古典を、人物像から明るく楽しく分かりやすく、さらりと描いている。
「三つ子の魂百まで」とは良く言ったもので、時代は変われど日本人とは根本的に、今も昔もそう大差ない性格や行動パターンをしているのだな、と再認識出来る作品。
かく言う私も『更級日記』を初めて読んだ際、若かりし孝標女の行動に「…私がいる…」と絶句した人間である(友人にも指摘された)
まあ流石に等身大の仏は造らせなかったがwww
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漫画で古典や作者についての話が描かれていて分かりやすく面白い。古典の入門にぴったりだと思います。古典が読みたくなりました。
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古典文学をわかりやすく面白く、著者に注目しながら解説。
古典文学には興味があるのだけれど、古語が苦手な私にとっては良い入門書でした。
もちろんエッセイとしても面白い。
「方丈記」から読んでみようかなあ、と思いました。
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本当に古典に対して基礎知識のない人にはおもしろいかも。
少しでも古典かじっている人には物足りないと思う。
(上記については、著者もあとがきでふれている)
巻末近くにクイズを出題し、読者に二度読みさせる工夫は小憎らしいと思った(誉め言葉で:笑)
手元に置いておかなくても、一度読めば、日本古典で有名な文化人の一面が知れておもしろい。
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『日本人の知らない日本語』で一世を風靡したコンビの「文学編」 これは子供にも人気出そうだ。
歴史でちょっと名前だけ見たことある人や、国語で習ったあの作者の素顔は意外とイマドキだったり近所にいそうな人だったりして。
これを入り口の日本古典に興味をもつ子供たちが増えるといいなぁ。