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たまたま手に取った本、森田療法というものを全く知りませんでしたが、この本に救われたかもしれないです。いや、これから頑張らないとなのですが。
私は精神疾患に詳しくないので以下間違ってたらごめんなさい。
今パニック障害、脅迫障害、対人恐怖症、新型うつ等と細分化されて呼ばれている症状は昔は全て神経症と診断されていたと。
更に森田療法では神経症を神経質と呼んで、病気ではないので本人の気の持ちようと生活習慣の改めで完治できるものとしている、という話でした。
筆者の「神経質人間は自分の病気を探すのが大得意だ」という話はまさに今の私に当てはまる…。
どんな精神状態にも名前が付いている昨今、自分が病気なのではと悩んでしまう人は多いのでは。
私にとって重要だったのは「頑張って良い、頑張らないといけない」ということ。
鬱病の人に頑張ってと言ってはいけない、という言葉が広まり、何だか無理して頑張ることは心に良くないのでは?と無意識に思っていた。
実際は、頑張ってはいけないのは極端な睡眠不足とか肉体的に度を超えた負担の事のようだ。
ちょっとしたダルさを感じても大いに頑張っていいらしい。(本にきっぱり書いてあったわけではなく、ちょっと拡大解釈してます)
具体的な生活習慣の送り方も書いてありました。
特に睡眠関係は役に立つ人も多いかも。
早寝早起きの大事さ。
お茶(カフェイン)、お酒は想像以上に体に影響が出る。これは私も最近思ってました。
そして眠れないことを焦らないこと。
必要以上に眠れないことに恐怖を抱きすぎている。
1日眠れなかったぐらい大したことではないらしい。
実は私、この森田療法の生活そのままのような生活を偶然していたことがあります。
朝は日の出と共に起きて、肉体労働で汚いきつい仕事をしていた事が(笑)
その直前まで睡眠薬や精神安定剤を飲みまくる状態でした。
最初の一週間は逃げ出してしまいそうでしたが、歯を喰いしばって続けていたらいつの間にか誰よりも健康になっていました。
毎日が充実していて、体からエネルギーが満ち溢れていました。
その生活が終わったらすっかり元に戻ってしまいましたが、またあの状態に戻りたい。
とはいえ、全ての神経症の人が短期間の森田療法で完治するわけではなさそう。
本人が治す気にならないと治療できないので。
心がひねくれている場合、まず治す気になる精神状態にならないとかも。
手を差し伸べてくれる人の存在は大きいと思う。