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☆集団的浅慮(集団意思決定の場では、
しばしばメンバーの個人的決定よりも
劣る決定がなされる傾向がある)や、
☆集団意思決定(責任が軽くなり、
他のメンバーの努力をあてにして
最小の努力だけで恩恵を受けようと
いう心理がはたらくため、
個人の創造性をはばみ、優れた決定に
なりにくい)
…など、現実と合わせて頭の中で再定義され、
なるほどなあと思っています。
きっと昔の「薩長同盟」に至るまでの道のりも
これがあったから進まなかったんだろうなあ。
他人事じゃなく、自分の中にもこういう芽が
あることを忘れずに、日々暮らしていこうと
思います。
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見開きで右側にカラーで図解があるのでとてもわかりやすい。単なる説明ではなく、全て実験に基づき説明しているので、社会心理学が簡単に学べるので、テキストとして最適である。
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集団の中の個人の行動を探る社会心理学は、普段の生活に深く関わっている。それらを仮説と実験で明らかにしてきたこれまでの成果を分かりやすくまとめたもの。取り上げる実験が古いものが多いので、最近のトピックスについても知りたくなった。
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☆☆☆
“社会心理”という概念の存在に気がついたので、分かり易すそうな本を入口にして少し、新しい世のなかの見えかたに役立てばと思って手にとった。
右半分が図解になっていて、左側の実験や言葉の定義の説明を右ページで確認できるようになっているので、理解しやすい。
ただ、後半になると解説が重複して感じられるので、もう少し学問的なボリュウムを持たせるか、逆にシンプルに導入書と割り切ってしまった方が良かったのではないかと思ったりもした。
第一章に紹介されている“社会心理学”におけるさまざまな実験は、知ってあるものがほとんどだったが、その実験と社会心理学で使われている言葉の定義を再確認しながら読み進めてあると、自分のなかに、社会を客観的に見つめるツールが幾つも立ち上がっているのが感じられ始める。
最初にも書いたが、私がこの本を読んでみようと思ったのはこの“社会を見つめる客観的な構え”を新たにひとつ構築したかったからなのだと思っている。
というのも、自分の築き上げきた思考の癖や、感情の癖で世の中を見つめていると、世の中を見つめる目に薄い膜が生じてしまって、“自分の世界の窓”からしか世の中をみつめられなくなってしまってしまうからだ。
学問の世界が作り上げた科学的プラットフォームに立つことによってそれを修正できるようになる。
それは、自分の世界を見つめる視点がわかるということではなく、自分の世界を見つめる視点がズレていることを実感すること(もっと正確にいうと、科学的な尺度とヒトである生身の自分のとのギャップを実感することにある)
だから、この本を読んでいるときは、じっくり実験のなかに身を置いて被験者になれない体験をモデリングして、その理論を獲得していく。
そして、本を少しはなれて世の中を見渡すと、「社会は生きものだ」と強く感じられ、その生きものが辿ったあとに歴史ができ、それが抱く欲望が未来であることを感じることができる。
2017/04/05
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社会心理学の入門書。
図解されてるため分かりやすい。
社会心理学の歴史史的な実験をまとめてる章は興味深い。中でもリスキーシフトという一人で考えるよりも、集団で考えた方が極論に至りやすいという実験結果は意外だった。
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イラストが多い!説明も簡潔だし、文章の量も丁度いい。社会学系の本を読むときの副読本として最適。個人的には名誉の文化のコラムが面白かったな。また精神科医が書いた本を読んだ後の解毒として使ってます。
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こういうのは書くべきことが決まっている。山岸先生はただの監修。実際の執筆にはほとんどかかわってないだろう。
しかしこの本はわかりやすいし、「図解」とかそっち方面なのにけっこうな情報量があるグッドな本。図書館の本だけど自分用に買っておくかな。
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試験前。「ぜんぜん勉強してない」。自分を不利な状況にして自尊心を保とうとする心理。セルフハンディキャッピング。
他人が近くにいると作業がはかどる。他人の目を意識。同じことに取り組む仲間意識。
目の前で見知らぬ人が倒れたとき、その空間に自分と倒れた人しかいないなら助ける。しかし周りに複数人いたら、助けずに傍観しやすくなる。一般的に、人は集団でいるときに危機への認知が甘くなり、対応が遅れる。
自分で進んで勉強している子に外的な報酬を与えると「好きだから」という内的な動機付けが弱くなる。その後、外敵な報酬が与えられなくなると、自ら進んで勉強しなくなる。アンダーマイニング現象。
最初は相手が承諾しやすい小さな要請をしておき相手に承諾させる。そのあとに、本来の要請をすることで相手に承諾させやすくする。フット・イン・ザ・ドア。