サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

竜宮ホテル迷い猫 みんなのレビュー

文庫

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー29件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (10件)
  • 星 4 (6件)
  • 星 3 (9件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
29 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

ぬくもりある物語

2012/01/24 22:01

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:はぴえだ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ふしぎなテイストのお話。
ファンタジーのような、SFのような、伝奇のような。広範囲でエンターテイメントといっていいような気がしないのでもないのだが、エンタメと決めてしまうのはとまどいをおぼえる。
エンタメというと、私の中ではどこかはじけた強いイメージがあって、この作品のイメージにそぐわないような気がするのだ。
この作品がはじけていないという意味ではない。
読み心地としてはとても軽やかだし、突拍子もない部分もあって、おもしろさもちりばめられている。
けれど、この作品の根底には、常にやさしさやあたたかさがある。

震災の影響が見え隠れする、ストーリーのはじまり。
緊張と不安。過去との対峙。
新たなる住処、ふしぎな場所、竜宮ホテル。
人との出会い、再会、そしてつながり。絆がまた新たに生まれていく。
それらをきっかけに、すこしずつ失ったものを取り戻していく。
水が流れゆくように物語は着実に前に進む。
それはやさしい雪解けのようで、心にじんわりと浸み込んでいくのだ。
ストーリーの運びがとてもいいのに加えて、キャラクターも立っているので、とても読みやすい。
いろんなものがぎゅっとつまっていて、おもちゃ箱のよう。
自分も登場人物の一人になったかのように、泣いたり笑ったり。

最初に書いた通り、やさしさとあたたかさがそこかしこに見える。
この二つの想いが溢れんばかりなのだけれども、その感情を際立たせたのが、もう一つの忘れてはならない気持ち、せつなさ。
パーフェクトな幸せなんてどこにもないし、悲しみを乗り越えてこそ掴めるものがある。信じる気持ちを育てる強さ。
教訓めいておらず、たいせつなことを自然にぽっと手渡される感覚は押しつけがましくなくて、とても好ましい。
物語の終わりには、希望が、心に灯がともった。

私は、この作品をちょっとふしぎな優しい物語と表したい。
読みやすく丁寧でやさしい文章は、読者を選ばず、老若男女、誰にでも読める作品だ。
あなたもぜひ竜宮ホテルの一員(読者)となって、この世界を楽しんで欲しい。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

優しい視点、人間好きの視点から書かれた作品です

2012/01/27 17:14

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:達哉ん - この投稿者のレビュー一覧を見る

「人間好きの児童作家」である村山早紀さんがf-Clan文庫の創刊の際に書き下ろした新作の物語です。ポプラ文庫ピュアフルから出ている「コンビニたそがれ堂」「カフェかもめ亭」「海馬亭通信」が旧作の児童文学作品の再録中心であるのに対し、こちらは全くの書きおろしであるため、やや文体が大人びているように感じます。ですが、村山さんが本来として持っている、人間好きの優しい視点は失われることなく出ており、全体に温かみのある、また児童文学にも通じるところのある表現に満ちています。

筆者がいくつもの出版社から出している「風早の町」シリーズの一つで、上にあげた「たそがれ堂」を読んでいる人にはピンと来る場面もあります。また、2012年1月にこの本より少し遅れて再録刊行となった「海馬亭通信」とは、設定がそれなりに似ているところもあってか、同じような話を違う主人公で書いているのではないかと思わされるところもあります。あらすじでまとめてしまうと非常に短くまとめられるのですが、上にあげたどの作品よりも長く、1冊1作品です。村山さんの短編に慣れていて、中編・長編を読んだことがないという場合には、この本がその1冊目となるかもしれません。短編と変わらない優しさに溢れているため、長くはありますが、決して読みにくいということはないと思います。ただ、元々の短編の描写に近い所があってか、やや描写にくどい所があるように感じられます。まっすぐに通れば何ということもなくすぐにまとめられるあらすじなのにページ数が多いのは、多分描写にややくどい所があるからでしょう。それ故、一気に読むことは出来ませんでしたが、読み終わった後の読後感としては短編を読み終わった程度の、ごく軽いものを読んだという感じのものでした。

この話には続編があるようですが、まだ出ていないので、どうしてもこの本単体の評価となってしまいます。そして、この本単体で見た時、普段それなりに本を読んでいる人には、やや物足りない、中長編を読み終えた後の充足感に欠けるという難点があります。文庫一冊にしては少し内容が薄いように思います。その観点から、星を一つ下げました。

優しい視点で書かれているためのくどさで、少しつかれることもありますが、基本的にはあまり読書に親しんでいない人が読んで面白い作品だと思います。読書好きの人はページ数は長いけど短編という感じで読むのが良いと思います。また、作家買いの人はいつもどおりですので存分に楽しめると思います。村山さんらしい作品であり、人気の「たそがれ堂」の後に手にとって貰えればいいなと思える作品でした。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2012/06/20 22:39

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/10/26 18:23

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/10/29 07:28

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/11/02 21:11

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/11/10 13:19

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/11/25 02:16

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/04/08 00:00

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/01/04 01:26

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2013/03/04 20:38

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/01/18 04:46

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/10/22 09:00

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/04/18 16:08

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/04/04 12:17

投稿元:ブクログ

レビューを見る

29 件中 1 件~ 15 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。