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『2022-これから10年、活躍できる人の条件』という表題を見て、ある種の胡散臭さを感じて、書店での立ち読みや、ウェブ一部公開されているPDF( http://www.php.co.jp/2022/ )を読まずにいるのであれば、それはとてももったいないことだ。少なくとも立ち読みはしたほうがよいと思う。その際、次のことを意識したい。
1.ガチガチに形成された自らの経験に基づく価値観を一度棚上げする。
2.一気に読む。(というより、自然と次々に頁をめくってしまうはず。)
3.直感的に直観するように読む。
紹介されるエピソードごとに、「対話」し反論を用意していると、意図されている理解のプロセスが分断されてしまう。本書は議論を誘発することを目的としていない。経済学の70周年周期説の妥当性や、今後の景気予測の有効性を論じるのがテーマではない。本書は、各人が未来を考えて、予想して、備えて、今とるべき行動に移すための一つの触媒にすぎないのだ。
オマケ1:子に伝えるべきこと
英語、中国語、ハーバード大のサマースクール、北京大の語学留学
オマケ2:読書会と大学院の機能は親和性がある
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この著者は有名なのは知っていましたが、初めて読んだ。
特に今後自分の軸となるであろう考え方として、“歴史は70年サイクルで
回っている”という考え方である。
たとえば、東日本大震災が起こった2011年の70年前は太平洋戦争が勃発した1941年である。
これは、正確かどうかということよりも、同じパターンの物語によって歴史が作られているという事実を認識しなければならない。
そう考えると、今後の予測が出来てくる。1945年に終戦だから、70年後の
2015年には明治維新、太平洋戦争終結に匹敵する変革が起こる。。。
などなど。
この書籍は決して預言書ではないため、それを踏まえて私たち日本人がどう考え、行動していくかという考えのヒントを与えてくれる。
著者が自分の高校生の息子にアドバイスするべき3つのことが大変参考
になりました。
①海外留学+英語、中国語習得、②ボランティア体験、③優秀な人材が集まるところの空気を吸うこと
読後感は日本に自信が持てるようになっているので、非常によいと思います。
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昨年11月に受けたポール・シーリィ氏&神田昌典氏特別セミナーで原稿を途中まで読んでから気になっていたが、トークも著書もやっぱり面白い!日本が大転換機にあるという認識をさらに深め、その中で自分自身が何をすべきか、じっくり考える良いきっかけになりました。
2024年に会社がなくなる!の大胆発言の根拠も理解できて、すっきり(^^)
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歴史の流れから見た日本の可能性について、人口動態×アジアシフト×ライフワーク、の観点で書かれています。自分が考える今後10年の社会変化の考え方に近いので、自分を勇気づける本として読みました。
最近の流行りモノを上手に再構成した本という見方も出来ますが、著者の人生観を感じられる点を評価します。
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そして10年後、2022年に、改めて本書を開いてみてほしい。
(P19)⇒10年後まで、覚えていられるかな?
現在が時代の転換点にある
過去の延長での発想では通用しない時代になる
会社の概念が変化する(極論、会社がなくなる)
エクス・フォーメーション、起業、ライフワーク
40代のリスクをチャンスに変える
など、現在私が抱えている漠然とした不安感を言い当てている。
では何をすべきか、もう少し考えたい。
組織を動かす3つの歯車「経営の効率性」、「顧客との親近感」、「イノベーション」がかみ合わなくなり、組織が動かなくなる
という見方は参考となる。上記の3つのうち、最も得意とする
ものに特化し、あとはアウトソースせよという意見は、時代の
変革時期とあっては、非常に説得力がある。
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本書を読むと単純な未来予測がいかにくだらないものなのかが理解できるという意味では良書。
70年周期で歴史のパターンが繰り返される→これは元々大竹慎一が提唱していたものと記憶しているが、要は、コンドラチェフの波とかキチンサイクルなどと同じ考え方。
それで70年前に起こったこととその70年後をメタフォリックに対応させて適当な理屈を付けていく。
ここであくまでもメタフォリックに関連付けるというところが鍵で、レイコフのメタファー理論はたまた認知心理学者のジャン・ピアジェの認識についての理論でも明らかにされているように、自分の中にある何かのイメージを屁理屈でも何でも良いのでその出来事に投影するし、メタファーを使えばノストラダムスの大予言のようになんでも良いように解釈できてしまうのである意味確信犯である。
また、米国の著作 Generations を引用して人口動態から中国と日本の未来予測を行おうとしている。
これは、藻谷氏の著作「デフレの正体」に対する読者のレビューでも指摘されていたように、人口が減少する→デフレになって 経済成長しないというある意味トンデモ経済学と同じ考え方。
もっとも、この調子で書いていくと、朝まで終わらないのであるが、何れにしても 未来なんて予測しないで、自分のビジョン、使命を明確にして、自分の出来る仕事を1日1日積み上げていくことに勝る方法はないと気付かせてくれた点では最高の反面教師となる著作だと思う。
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著者のこれまでの論調とは異なるキャリア論。ライフワークとなるような仕事を見つけ、世の中を変革できるリーダーとなるような人が、生き残れるらしい。若者は英語・中国語を身につけよう。とのこと。
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その本を読むことで、それまでの自分の考え方を大きく変えることになった本を、私のレビュー評価の中で星3つ(booklog評価では星5つの最高点)としていますが、この本はそれに該当するものです。
神田氏の本は社会人になった20年ほど前から読んできたと思いますが、彼が本の中で書いているように、初めての日本社会の将来を予測した本です。その予測が、マーケティングでよく使われる成長曲線や、10年ほど前に彼が本にまとめた「春夏秋冬理論」に基づくもので、日本の歴史は70年周期でみると類似性があるそうです。
おそらく数年から10年程度の誤差(これが私の年代には大きく影響しますが)はあるでしょうが、方向性は神田氏が指摘している通りだと感じました。この本は彼をFacebookでフォローしているので、2章までをWebで読むことができ、衝撃を受けました。
今までの考え方が通用しなくなるという経験は、私たちの祖先も何度もくぐり抜けてきたことなので、私も彼らに見習って、溺れることなく自力で泳ぎ切る覚悟を持とうと決心しました。
以下は気になったポイントです。
・未来とは選択であり、それは意志によって実現する、どんな予想外な障害が目の前に現れたとしても、それは私たちが描く未来を打ち砕くものではなく、加速化させる存在(p26)
・歴史とは、ランダムな出来事の連続で創られるのではなく、同じパターンの物語の繰り返しで創られる(p29)
・歴史はどう創られるかがわかると、未来をどう創られるのかについてもわかる(p37)
・4世代(志・能・公・商)がバトンタッチすることで、70年間でひとつの歴史サイクルをつくる(p38)
・2007年以降の私たちは、2015年からはじまる新しい時代を創るための、対話すべき時期にある(p44)
・文明が崩壊する原因は、戦争でも病気でも食糧危機でもない、歴史が大きなターニングポイントに差し掛かったときに、「引き継ぐべき価値観」と「捨て去るべき価値化」を見極められなかったどうかの違い、できるものは進化、できないものは滅亡(p45、134)
・今回の地震(311)で、日本列島が東南東方向に動いた、傾いたので、それを補正するためにさらなる地震が起きる、阪神大震災が開始とするとあと34年間(p55)
・江戸時代の「おかげまいり」は、1867年8月から始まり、12月に王政復古がなされると急速に収まる(p65)
・地域を愛するリーダーが多数生まれ、地域コミュニティが強くなれば、地震も犠牲も最小限に抑えられる(p71)
・デント氏の予測法を極めて単純化して言えば、景気は46-50歳の人口の増減によって決まる、人生で最もお金を使う年代だから(p87)
・現在の中国は35-44歳に大きな山があるので、2020-25年までは中国経済は大きく成長する(p90)
・高齢化社会においてイノベーションを支える市場は、高齢化にシフトする、日本が凄い(p107)
・iPhoneの導入期は2010年6-2007年6月の3年間、これがわかると成長期の終わりは2013年6月、成熟期の終わ���は2016年6月とわかる、2011年10月に発売された4Sは成長期のど真ん中の商品(p126)
・各モデルのライフサイクルが最長期の3分の1になったときには、晩年になったサイン(p132)
・企業の寿命(最盛期)を調べると、1970年代:50年、1983年:30年、1997年:12.5年、2008年:10.5年である、会社のコンセプトがほぼ寿命を終えるのは、2024年、資本主義の形がこのころに終わる(p137)
・価値ある経験を社員に積ませることができなかったら、頭と手足しかない組織で手足が残る、「十年後は会社がなくなってもおかしくない」と中堅会社が危機を持つ理由(p145)
・48歳の著者が息子に与えるアドバイスとして、1)海外留学、2)英語、3)中国語(p158)
・なぜ外国人力士は日本語が話せるのか、路上のお土産物売りが、なぜ日本語ができるのか、それは話す内容を限定しているから(p160)
・現実は、ものの見方で変わってしまう、過去からの延長で現在をとらえるか、未来からのあるべき姿からの逆算で、現実をとらえているかで違う(p176)
・これまでの学習では情報を得ることが重視されてきたが、それが決定的に変わったのは2008年末、インターネット普及率が上限に達したから(p182)
・読書会がもたらす4つの成長ステージは、Information(個人能力アップ)、Interformation(チームの中で自分を知る)、Exformation(自分の世界を外に創り始める)、Transformation(共感者とつながる)(p195)
・時代が動くということは、いままでの日常との間にギャップが生まれるということ(p211)
・東日本震災以降、顧客が求めるのは、「共感」「優しさ」「つながり」といった「顧客との親近感」に変わった(p226)
・本当に熱中できる仕事に、リスクはない(p238)
・人生を7年毎に12のステージがある、無垢・孤児・戦士・世話役・探究者・破壊者・恋人・創造者・支配者・魔術師・賢人・愚者(p249)
2012年1月22日作成
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この10年で世の中の働き方が大きく変わることを感じた一冊。
でも、私は大企業で働き続けることを選択する。
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現在、安定した収入がある会社員の方が読むとゾッとするようなことが書かれているけど、これから新しいことにガンガンチャレンジしていく人が読めばワクワク感が止まらない内容でした。
時代の流れ、世界情勢を俯瞰で冷静に感じつつ、自分がどのように前へと突き進んで行くかのヒントと勇気が読んだ後に湧いてきました。
「これから10年、活躍できる人の条件」もとい、「これから10年、活躍したい人」は読んでおきたい一冊ですね!
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神田さんが目の前で演説してるんじゃないかと思ったほど臨場感があった。
信じ難い未来だけど、理解出来なくもない未来。少なくともこれからは中国→東南アジアの時代が続きそうなのは共感できる。では我々はどうすべきかーこれまでの働き方、組織が変わり、むしろ変えなければ生き残れないというのが、本書のミソ。
今の自分にできることは、ひとまず、置かれた立場、会社として組織として何が大事なのか(→今はEfficiencyが大事)を見極め、粛々と実行すること。そうすると自ずと結果(自分の目指すべき姿)は付いてくる。
が、周りの意見に流されるだけ、これまでの経験にすがりつくだけ、という人間にはなりたくないなと思った。
自信と危機感を持った一書。
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あっという間に読めます。
悲観的な書き方が多いなかで、日本についてああしようこうしよう、という意志と、裏付けるのデータがよかった。NPOについてはクエスチョン。
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未来のことを考えさせられる本であることは間違いない。
・働き盛りの30代、40代で何を成すべきか、
・そのために今何をすべきか?
・子供の将来を考えどう教育すべきか?
著者は、社会は70年周期でまわる。従って、これから(それもすぐ)第二次世界大戦や明治維新のような革命的な動きがあり、価値観がひっくり返る。例えば、会社という概念がなくなると言っている。
その上でこうすべきとあるが、予測自体がぶっ飛んでいるので想像力に乏しい自分にはイメージが湧かない。
しかし、10年後20年後を踏まえ何をすべきか?の足がかりとなったのは確か。将来に某かのモヤモヤがある人にはオススメです。正し、著者の予言(笑)を鵜呑みにするのは危険かも。こういう考え方があると思って読んで下さい。
以下めも
・これから、70年は精神的に豊かになる周期
・大震災は序章、2015年に大事件が起きる
・人口分布を見ても日本の未来は絶望的
・しかし、医療、健康は最先端。これを武器にすればマーケットは大幅に拡大
・アジア圏は急成長する、日本人はアジア人として活躍していく
・会社という概念がなくなる?→事業のライフサイクルが短い→会社では社員が育たない→社員は会社に所属するメリットがなくなる
・起業家になる敷居が低くなりつつある
・本当に熱中できる仕事にリスクはない
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これからの世界はどのように変わるのか、その中でどう生きていくか、著者の考えを、未来を作る日本の次世代に語りかけている。。
癌におかされた著者の決意、歴史の変遷のサイクル、日本を変えるアイデア、アジアの時代、「会社」の消滅、学習のしかた、断末魔の会社組織を実体験し人間の陥穽を知る重要性、これからどのような仕事をすべきか、・・・
脈絡にも無理を感じるが、さらに個々が大きいテーマにたいして非常に単純な議論が簡単に次々と語られるためにうさんくさく見えるだろう。著者はわかりやすくするためにあえてそうしている部分もあるのだろうが、全体におおざっぱすぎる本と思う。しかし一人の個人が世界のありとあらゆる問題について、膨大なデータを集め、注意深く客観的な分析をし、多様な仮説をたて仔細に検証し、他人の批判をよせつけない人生を設計しようと考えることが無意味であるように、この本の際物的なところをあげつらうのは本質を外すように思える。
著者の唱える世界の国々の未来は私もその通りだと思うし、現在の世界が政治や経済の仕組、国家の概念など体制の大きく変わる転換点の入り口にいるということにも同意見である。また儒教文化圏も全人類に大きく貢献する文明であることも同感だ。著者の洞察は傾聴に値する。変化がどういう時間的スケールで起ころうとも、それをひとごととしてでなく捉えて行動するよう示唆していることが、この本の存在価値である。
本書のタイトルは「2022−これから10年、活躍できる人の条件」である。が「活躍できる人の条件」は書かれていない。「これからの10年、活躍する人になる」のほうが適当だろう。「活躍できる人の条件(を読み取れ!)」という意味なのかと推測することができるぐらいだ。
この本に限らず本のタイトルを決めている出版者(もちろん著者も無責任ではないが)には猛省を促したい。おそらくこの「できる」とか「条件」という言葉づかいが「自分は活躍できる人であると言ってもらいたい」読者心理に密かに訴える鍵なのだろう。この本にも確かに途中で英語と中国語をマスターしろとは書いてある部分もあるが、これが「条件」だというのだろうか。読者(というより購買者)を引きつけるためにといっても、顧客を馬鹿にしているレベルに達している。業界のプロの仕事の安易さに失望する。
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2012/01/26から読み始める。70年周期論など、前半やや胡散臭い。中盤から、プロダクトライフサイクルなどためになる話も。