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科学とニセ/似非科学のグレーゾーンについて考える一冊。基本的な事柄だが,様々な立場の著者の考えは参考になる。
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執筆者の思いは伝わるが、各章のトーンが一致しないので寄せ集め感が出てしまう。1,3,5章は具体例が多く、2,4が抽象的なメタ理論寄り。
第1章はかなり出来が良い。中学生の教材にしても良いくらい。
ゼロリスクを求める消費者のほうがよっぽどデジタルだ、ということだ。
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http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334036447
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ゼロか百かで決めてはいけない。
福島原発で科学・政府の信頼が揺らいだ。
信じられるものがなくなり信じたいものを信じている。
科学はコミュニケーションをとっていく必要がある。
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伊勢田哲治の、「モード2科学」について。世界の解明ではなく、問題解決が主な目的。従来の科学が重視していたCUDOS(Communalism, Unibersalism, Disinterestedness[利益の超越], Organized Skepticism) よりも問題解決の効率を重視する。
モード2科学としての保全生態学。ローカルな知の活用。活用している側が科学的思考をしていることが、健全な科学であるために必要であり、その点で疑似科学と区別できる。
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BSE問題や原発事故を通して,科学者にダマされたと思うのはなぜか。それは,科学の力が必要であるものの,それだけでは解決できない社会と深く関係した問題を科学の領域だけで結論づけているからである。ダマさない,ダマされないために,科学者とわたしたちはどのようにあるべきか。社会と深く結びついた科学の姿を浮かび上がらせてくれる本である。
*推薦者(地教)A.O
*所蔵情報
http://opac.lib.utsunomiya-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB06823367?caller=xc-search
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現代の科学を取り巻く問題が具体例とともに凝縮された良書だが、若干想定読者が絞り切れていない感あり。科学になじみのない人は付録、3、1、2、4章、科学に関わる人はその逆の順で読むと比較的読みやすいかも。
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科学と疑似科学の違いはなにか。科学とモード2科学。報道による科学のゆがみ。3.11以降の科学Communicationは科学知識の理解から対話へ。トランスサイエンス「科学に問うことはできるが、科学では答えを出せない問題群」の扱い。科学に対する態度を整理してもらった。
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5人の科学者、サイエンスライターがそれぞれの立場から「科学」について語ります。
これを読んだから騙されないようにはならないですが、近年の「科学」周辺のトピックや考え方に触れる事ができて、面白く読めました。
それぞれ、印象に残ったことを覚書。
1.科学と科学でないもの(菊池誠)
・疫学的思考の重要さ。
例えば、「やった・やらない」「効果あり・効果なし」をクロスさせた場合、「やらない」×「効果なし」が、見落とされがち。
・道徳を決めるのは、物質の性質ではない。歴史や文化。
2.科学の拡大と科学哲学の使い道(伊勢田哲治)
・科学はモード1からモード2へと移り変わつつある。環境学、情報学など。
モード2では、「問題解決」への有効性が大事。また、大学、自治体、企業など様々な主体との協同が不可欠。
・科学か、科学でないかを主張の「内容」ではなく、「態度」で考えて判断する。科学の定義で外せないポイントは「信頼性」。主張が「信頼」を得るために、どのような手段を用いているのか。
3.報道はどのように科学をゆがめるか
・科学には不確実性が伴う。ゼロリスクにはならない。程度や量の考え方が大事。リスクとメリットについて、どこで折り合いをつけるのか。
4.3・11以降の科学技術コミュニケーションの課題
・「トランスサイエンス」という領域。科学の分野ではあるが、科学だけでは解決できない領域が拡大している。
・「欠如モデル」というアプローチ方法が時代にそぐわなくなっている。科学者が市民を啓蒙するというアプローチではなく、科学が伴う意思決定に市民が関わる場を。
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【目次】1章 科学と科学ではないもの 菊池誠/2章 科学の拡大と科学哲学の使い道 伊勢田哲治/3章 報道はどのように科学をゆがめるのか 松永和紀/4章 3・11以降の科学技術コミュニケーションの課題 平川秀幸/付録 放射性物質をめぐるあやしい情報と不安に付け込む人たち 片瀬久美子
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シノドス主催イベントの文字起こし…なのかな?
身の回りの「科学」との付き合い方、科学を通しての行政や政治との付き合い方、などなど。
科学だから正しい、ではない。批判的に見る目、考える心を。
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よい本だと思うけど「ですます」は読みにくいよ。いや、行間がつまっているからか。まあこれだけの内容ならしょうがないね。
平川先生には「分断」をどうのりこえるかもう少しつっこんでほしかった気がする。どうしたらいいんかね。