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ほどよくマジメに、ほどよくフマジメに書かれていて、とっても読みやすかったです。世界史に興味を持つための入門書として良さそう。歴史上の人物だって、生身の人間なんだと実感できます。
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ピクシブで有名なマサオさんの挿絵が載っていることで買ってみた。
世界史の本というとグダグダと続く長い文章で疲れるというイメージがあるが、これは文章も端的で挿絵と同時に両方楽しめる世界史の本だった。
ただし、この本にも書いてあるがテスト勉強などに使う本ではありません(笑)世界史を気軽に楽しみたいという方にオススメですww
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1人1人の人物伝がもう少し長くてもよかったかな、とは思う。
あとがきで述べられる史料論、歴史研究と歴史小説の違いなどを見ると、著者の創作活動の根底には東大東洋史の伝統がしっかりと根付いているのが分かる。
まえがきに曰く、「本書で仕入れた知識を、決して試験では使ってはいけません」。はーい。危うく授業で使ってしまうところでした。
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つまらない教科書はうんざり。世界史はこう教えてほしかった!
本書は、世界史に登場する何千、何万人もの人物の中から、歴史小説家である私(小前亮)が「こいつが主人公の小説を書きたい!」という基準で321人を選んだ人物事典です。事典といっても、教科書みたいに退屈なものではありません。小説家である以上、歴史の面白さを皆さんに伝えることが使命です。ですので、人物の解説には「エンタメ性」を持たせました。つまり、あら探しだったり、誹謗中傷だったり、著者の好みが思いきり反映されていたり……。とにかく、肩の力を抜いて自分の好きな時代や人物から読んでいってみてください。人物が単なる記号から等身大の「キャラクター」に変われば、歴史はもっともっと面白く見えてくるはずです。
▼試し読みは以下から
http://ji-sedai.jp/book/publication/sekaishi300.html
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世界史に詳しいつもりで居たが、全く知らない人物が五人、名前は知っていても何をしたかを忘れていた人物が七人いた。
というわけで、自らの未熟さを思い知り、勉強になった。
選び方に疑問はある。
しかし本書は、「厳選」というより、世界史に興味が持てない人たちに対して新しい視点を提供するところに力点が置かれてだろうから、その点では良いと思った。
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「歴史学の研究者を志しながら、途中で小説の世界に転んだ」と自認する作者が小説に書きたくなるようなキャラクター性を重視して独断で選んだ世界史上の人物324人をひたすら紹介していく本。そのエピソードは歴史上の人物を生身の人間として描いているような印象を受け、誰が読んでも楽しいと思われる。教科書には出てこないような歴史に興味を持って欲しい、という目的の面から言えば、歴史に詳しくなくとも大変読みやすく、ここから興味を持った人物を調べるような導入のためには適していると思える。ただ、王朝の名前や地名は容赦なく出てくる点だけは難しいかもしれない。歴史に詳しい人でもイラストとその文の書き方から大変楽しめるものと思うが、好きな人物が皮肉られている可能性は覚悟すべきだろう。
人物を便宜的に分けるために没年を基準に世紀ごとに割っている点は、大体同時代の人物であるという理解の仕方は出来るが没年基準なため少しイメージとずれたりするのは欠点かもしれないが、他に基準にしようがないので仕方がないだろう。しかしこのことによって各世紀ごとに導入のための1世紀の解説文が書かれているのだが、これが非常によくまとまっており、ここだけでも読む価値があるといっていいのではないだろうか。
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いままで“ルソー=「社会契約論」”って感じで、歴史上の人物がその時代に生身の人間として生きていたことを忘れてた。
この本を読んで、歴史上の人物の人間味に少し触れた気がする。
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世界上の有名人を3〜7行で解説してくれる超コンパクトな列伝。
世界史の知識というより常識不足の自分にとって入り口として良かった。面白いし疲れてる時期の通勤時間にサラッと読むのにイイ。
コレ読んでみて意外な方面の歴史を読みたくなるかと思いきや、やっぱり中国史とローマ史をもっと深掘りしたくなったけど。
思い切った構成・アイディアに敬意を表して★4つ
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知っている偉人の裏話。世界史で人名が覚えやすくなるといいなと思って買いましたが、予想以上に楽しかったです。
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名前を聞くだけで分かる有名人から、
名前だけは聞いたことがある人まで、
1頁足らずの数行でバッサバサ、である
時折挟み込まれる肖像画(イメージ)は、
彼らへの夢を持たせるのか壊すのか、
きっと、どちらでもない絵心が潜んでいる
新聞のスキマに置いてあると、
時間を忘れさせてくれる本です。
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(推薦者コメント)
それぞれの紹介は短いが、きれいにまとまっている。世界史を学ぶというよりも、楽しみたい人へ。
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歴史作家である著者が興味を抱いている歴史上の人物324人を、時代別に紹介しています。
史実よりもエンタメ性を重視して、キャラクターとして登場させたという通り、インパクトの強い人たちが続々登場します。
初めて聞くような無名の人も多く採り上げられますが、各人物の紹介文章はさほど長くはなく、著者のつけたキャッチコピーがついているため、コンパクトに、そしてテンポよく読み進められます。
ゴシップに比重を置いているとはいえ、まったくの嘘を載せているわけではないため、安心感を持ち続けられました。
例えば、レスボス島のサッフォーは、同性愛者だと言われていますが、それは後世のキリスト教保守派が恋愛詩を遺したサッフォー非難のためのでっち上げだったということ。
今ならば名誉棄損罪に問われますね。
また、西太后の残虐なエピソードも、多くが創作だとのこと。
極悪非道な女帝ではなかったことに安心しますが、負けた側は勝った側の正当性のために悪く言われる、これは歴史の常なのでしょう。
マウリア朝創始者のチャンドラグプタは、王としての栄華を極めながらも、断食修行の果てに餓死したとのこと。ウィキペディアにも載っていない激しい情報です。
キリストの欄には「母は神と浮気したことにされた」と書かれてあり、シニカルな見方にくすりとしました。
ネロは、芸術とお祭り騒ぎが大好きな明るい性格の名君だったのに、母の度を越した愛と帝位の重みに耐えかねて精神が壊れたのだそう。そう考えると不幸な人物です。
諸葛亮が天才軍師というのは『三国志演義』の作った虚像で、実際には、有能な政治家ながら軍事は苦手だったと書かれていたのは、衝撃でした。
それって軍師じゃないじゃないですか。これまでのイメージががらがらと音を立てて崩れていきました。
ハールーン・アッラシード(アッバース朝最盛期のカリフ)は、冒険商人シンドバッドを使者に用い、『千夜一夜物語』にも登場した、とありました。
シンドバッドが実在の人物だったとは思わなかったため、驚きました。
イブン・バットゥータ(旅行家)は、30年分のメモを背負って旅をし、30年分の記録を故郷に帰ってからまとめたのだそう。
そんなに膨大な年月を経てからだと、記憶違いがあるのは仕方がないでしょう。
コロンブスの発見のせいで、ネイティブアメリカンはインディアンと呼ばれるようになってしまいましたが、彼がアフリカの西にインドがあると思っていたのは、アラビアマイルをイタリアマイルに変換していなかったため、地球を小さく見積もっていたそうです。
同じ距離単位名が招いた混乱が原因だったということです。
マゼランは、世界一周を目前にして殺された悲劇の人物かと思っていたら、以前にすでに世界一周は達成していたとのこと。
フィリピンでは自分を王にしろと命じて戦闘になり、殺されたのだそうですから、あまり同情の余地はないのかもしれません。
ドレークの欄で、「無敵艦隊」は負けてからつけられたあだ名だと知りました。
どういうことでしょうか?回顧主義かもしれません。
ネルソンは、トラファルガーの海戦(対仏、スペイン)で勝利と引き換えに戦死した英雄ですが。それまでに右目、右腕を失っていたそう。
なんとも壮絶な一生を送った人だったのですね。
ドレークのくだりで「しかし、なんでこんなに海賊は人気があるのだろうか。山賊ではだめなのか。」と書かれていたのには、笑ってしまいました。
カメハメハ一世のところに「気の塊を発射したりはしない」と書かれてろい、すぐにピンときませんでしたが、イラストをみてはっと思い当りました。
イラストでは大王は、思いっきりかめはめ波を出していました。
ほかに、いいコピーだと思ったのは、ナポレオンの「ゲームにも酒にも魚の名前にも」やゲーテの「たまにダンテと混ざる」。
リヴィングストンは冒険家だと思っていたら、布教のためにアフリカに渡ったのだそうです。
つまり、ザビエルが密林を探検していたようなものでしょうか。
マルクスは、経済学者としては天才だが、私生活では全くダメ人間で、召使いに産ませた子供をエンゲルスがこっそり引き取ったのだとか。
そんなエピソードは全く知らなかったため、エンゲルスに同情しました。
しかし歴史上では、マルクスは輝かしい栄誉を受け続けているわけですね。
伊藤博文の欄には、いいことばかり書かれてあり、実際には幕末に要人を何人も殺したテロリストだと思っている私は、なんだか物足りなさを感じました。
トルストイの夫婦仲は悪かったことも、この本で知りました。
晩年の家出が謎でしたが、それは「世界の人が共感してくれるのに、妻はわかってくれない」というのが原因だとか。
抒情的な短編をのこしたオー・ヘンリーは、投獄され、獄中から作家デビューをし、出所後人気作家となったものの、酒におぼれて病死したという、悲劇的ながらもドラマチックな人生だったとのこと。
彼の一生が一番物語のようです。
一番私が興味を抱いたのは、スウェーデンのクリスティーナ女王。
6歳で王に即位したものの、27歳で退位し、諸国を巡った後ローマに落ち着いたそうです。
若くして王位につき、そして退位した彼女がなにを思ったのか、今度彼女に関する本を読んでみたいと思いました。
やはり歴史作家は、史実にエピソードを加えて生き生きと現実的に蘇生させることが上手。
さまざまな人がおり、どんなに英雄でも、美しい伝説を取り去ってみれば、結局人間臭さが抜けないものだなあと思うと、かつて実在し、世界を動かした人々がぐっと身近に感じられるようになりました。
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世界史に興味がある人なら、誰でも知っている324人が登場。人物によっては通説を覆す内容も…東大卒である筆者独特の解釈とコメントにクスりとする場面も…
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世界史上の324人を、シンプルに紹介しています。
キャッチフレーズと、軽く説明文で。
テレビとかで使われそう。
難しい歴史も、これでわかりやすく!!みたいな。
多少の毒を含みながらのコメントなので、楽しいです。
毒ありきのコメントって、本当に好きじゃないと出来ないと思うんだよね。
偉人伝みたいな紹介より、こっちの方が好きです。
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面白い。そもそも知らなかった人や、知ってる人でも知らないことが結構あって、発見が多かった。
友人と回し読みして、「自分は〇〇が好き」とかいう話をしても結構盛り上がりそう。
著者の書き方も、賛否両論ありそうだが、自分は好きだった。