漢字の要 中学入試（小６年生対象） ＳＴＥＰ３ 入試実戦演習 みんなのレビュー

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投稿者：受験生をもつ親　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

単なる漢字の書き取り問題だけでなく、対義語や類義語、問い方が違うひねった問題もあり、単調にならずに良い。巻末の付録チェックノートは、苦手漢字の克服に役立てたい。

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投稿者：気まぐれネット購入者　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

３冊シリーズ本の、３冊目にあたるものが本書です。
　１冊目のマスターブックは問題集ではなく、赤下敷付のインプット用の教材です。これに対して、２冊目の単元別演習と３冊目の入試実戦演習（本書）は漢字の書き取りをする問題集でアウトプット用の教材です。
　本書の実戦編は、小学校で習う1006字の漢字以外を問われる場合の対策本という体裁のようです。
　したがって、問題数としての物量は２冊目のほうが多く、３冊目の本書のほうが少ないです。後ろの三分の一ページは自分の間違いを記入する間違いノートになっています。
　たしかに、漢字のインプットとアウトプットを繰り返した後は、自分だけの間違いノートを作り、一つずつ潰していくのが得策と思われます。
　したがって、物量の少ない３冊目も２冊目と同様にアウトプット用の問題集として見れば特別に分けて扱う必要性は低いと思います。むしろ、２冊目で何回も間違える漢字は、この間違いノートに書き加えるほうが良いでしょう（しかし、なぜ同じ漢字を何回も繰り返し間違うんでしょう。最初に、きちんと覚えるか否かは重要です。その意味で、マスターブックを使ってインプットのみ先行する方法論が妥当なのか心配な部分もあります）。
　そこで、まずは２冊目をやってからと思っていましたが、１冊目のマスターブックをそこそこ繰り返したら、３冊目も同時に取り組んでみようと思います（漢字ならば先取りしてもカリキュラム上の非効率性を考慮する必要がないと思いますので）。
　結論的には、２冊目と３冊目を同時に取り組み、繰り返し学習し、その後、１冊目のマスターブックは隙間時間の確認用テキストとして使用するのが良いと思います。
　かりに３冊とも同時に購入しても、まずは２，３冊目を先に、一定の書き取り演習完了してから、その確認用に１冊目を用いることをオススメします。

　いちおう、確認事項を追記しておきます。
この３冊目の問題集は1006字を超えた漢字を出題する学校を受験する場合に取組むべき問題集のようです。したがって、対象となる学校であるか否かを確認しておく必要があります。
1006字を超えた漢字を出題する可能性が低い場合には、もっぱら２冊目だけを取り組むほうが、ずっと得点力向上に寄与するであろうと思います。
個人的見解をいえば７割ほどが1006字以内でしょうから、３冊目が必要なのは残り３割です。1006字の漢字があやふやな人が頑張って３冊目だけを取り組むというのは間違った取り組みになろうと思います。
繰り返しになりますが、得点力向上には本書よりも２冊目の問題集をお薦めします。
本書が有用なのは1006字は、ほぼ完璧で更に1006字を超えて出題される可能性がある学校を受験する人が漢字を得点源にしたいと残り３割の部分にも重点を置きたいという、いわば余力のある人だろうと思います。