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負けないビジネスモデルを打ちたてよ
大空洞化後の「新しい成功法則」とは?
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『日本経済 今度こそオオカミはやってくる』目次
第1章 責任回避システムが社会を壊す
〜 機能不全が続く日本
・複合連鎖危機で日本の価値そのものが下がっていく〈竹中〉
・「要請」という形で現場に意思決定を押しつける〈冨山〉
・コメンテーターのような政治家ばかり〈竹中〉
・最難関の組織の経営能力は簡単には身につかない〈冨山〉
・関東大震災前に「東京改造計画」を持っていた後藤新平〈竹中〉
・じつは震災前に勝負が決まっていた〈冨山〉
・危機のときこそ基本に忠実であれ〈竹中〉
・頭数が多くては決まるものも決まらない〈冨山〉
・復興構想会議が行政の隠れ蓑にされている〈竹中〉
・中身の議論なしに「なんちゃって特区」ができあがる〈冨山〉
・国も地方も民間も逃げる責任回避システム〈竹中〉
・強いリーダーの登場しかない!〈冨山〉
第2章 大空洞化時代がはじまる
〜 日本経済の近未来像
・国内市場に見切りをつける企業が続出〈冨山〉
・サプライチェーンの崩壊が成長戦略のネックに〈竹中〉
・産業構造の強さと弱さの両方が「見える化」した〈冨山〉
・事業継続計画の問題点が浮き彫りになった〈竹中〉
・下請け構造の解体がはじまる〈冨山〉
・日本の技術力が韓国・中国企業に買われる〈竹中〉
・得意分野で圧倒的優位を築いた企業だけが生き残る〈冨山〉
・思い切った法人減税なしに民間の復興は難しい〈竹中〉
・海外への脱出が静かに、急ピッチで進行している〈冨山〉
・目前に迫っているティッピングポイント〈竹中〉
・開国をとにかく急げ〈冨山〉
・日銀引き受けも増税も、基本を踏み外した間違った議論〈竹中〉
・市場経済の論理と救済原理を混同させてはいけない〈冨山〉
・復興しても潰れる会社は潰れる〈竹中〉
・弱者を延命させても傷口が広がるだけ〈冨山〉
第3章 電力産業はどうあるべきか
〜 東電賠償問題と産業組織の再構築
・最後は東電の「一時国有化」しかない〈竹中〉
・「りそな型」の預金保険方式だけで問題解決できるのか〈冨山〉
・東電の株主責任を問わないのは大問題〈竹中〉
・後から「天変地異免責条項」が認められるとかえって大混乱に〈冨山〉
・極限状況になると矛盾が吹き出してくる〈竹中〉
・会社更生法も本件では魔法の杖にならない〈冨山〉
・株主と債権者に対する責任の枠組みが必要だ〈竹中〉
・銀行の債権放棄だけを求めることも、法治国家としては不可能〈冨山〉
・原発停止で不足する電力をどうするか〈竹中〉
・賠償問題と将来のエネルギー問題は切り離す〈冨山〉
・過去の話と未来の話を混同させない〈竹中〉
��・世に言う市場原理主義者が、じつは最も市場介入型だった〈冨山〉
・不良債権処理は規制強化のたまもの〈竹中〉
・産業再生機構は最終的に黒字になった〈冨山〉
・世界的に見ても珍しい巨大な独占企業〈竹中〉
・主導権が電力会社からメーカーへ移る〈冨山〉
・独占企業からはイノベーションは生まれない〈竹中〉
・電力版マイクロソフト、グーグルが世界を席巻する可能性〈冨山〉
・抜け落ちている産業組織論〈竹中〉
・イノベーションはお金ではなく知識から生まれる〈冨山〉
・保護されて強くなる会社など存在しない〈竹中〉
第4章 東京の集積力を磨き上げる
〜 都会と地方の役割分担のあり方
・世界でいちばん大きな「光の塊」〈竹中〉
・分散どころか、さらなる集積を〈冨山〉
・東京に足りないのは空港と高級ホテル〈竹中〉
・文化都市としてのレベルは相当高い〈冨山〉
・人口減少で中核都市の役割が増す〈竹中〉
・ノスタルジーでは地方の現状は変えられない〈冨山〉
・イノベーションは都市のダイナミズムから生まれる〈竹中〉
・むしろ適性水準に戻っている地方人口〈冨山〉
・マスコミは実態を報道できていない〈竹中〉
・地方のことは地方で決める〈冨山〉
・文化観光都市「大阪」のポテンシャル〈竹中〉
・A級とB級で差別化をはかる〈冨山〉
・東京を強化しつつ、大阪にバックアップ機能を持たせる〈竹中〉
・二つの首都は同時に並び立たない〈冨山〉
第5章 フロンティアを目指し、イノベーションを!
〜 挑戦しがいのある時代の到来
・復興が成功するかどうかは人材次第〈竹中〉
・東北は課題先進国・日本の「課題『最』優先地域」〈冨山〉
・ディスカレッジの教育で人材は育つのか〈竹中〉
・単なるガリ勉ではない、地頭のよさが評価される〈冨山〉
・勉強だけしていればすむ日本の大学入試〈竹中〉
・復興は失敗を怖れずにチャレンジできる成長の場〈冨山〉
・自分で会社を興すことを視野に入れる〈竹中〉
・既存の秩序を気にせず、自由に動ける余地がある〈冨山〉
・現代のフロンティアはアジアに!〈竹中〉
・すでにはじまっている女性の海外進出〈冨山〉
・就職までのギャップイヤーの支援体制を構築せよ〈竹中〉
・親の口出しがかえって自由を狭めている〈冨山〉
・人生はそれほど簡単じゃない〈竹中〉
・団塊世代こそ、身を引いて子どもたちにチャンスを〈冨山〉
第6章 若い日本人が台頭する時代へ
〜 抵抗勢力を突破する力とは何か
・抵抗勢力はみんなの心の中にいる〈竹中〉
・GDPが縮小すると、確実に貧しくなる〈冨山〉
・リーダーには説明責任がある〈竹中〉
・重要な問題ほど、リーダーが一人で決めなければいけない〈冨山〉
・自助自立の精神こそ、社会が成り立つ大前提〈竹中〉
・広義の起業家クラスターが新時代の開拓者を育てる〈冨山〉
・政策の経験がない民間人に���策立案はできない〈竹中〉
・役所は民間とは違う複雑なゲームを展開している〈冨山〉
・株主総会が年間二百日開かれるのと同じ〈竹中〉
・法律と予算を変えることのたいへんさ〈冨山〉
・法案作成から成立までの手続きが煩雑〈竹中〉
・罵声も浴び続けるとやがて慣れる〈冨山〉
・独特の隠語を駆使して政策プロセスを牛耳る〈竹中〉
・私益、公益、組織益の三つの円の重なりを大きくする〈冨山〉
・天下り制限撤廃とキャリア制度廃止で人材を流動化〈竹中〉
・日本のベスト&ブライテストを集結する〈冨山〉
・「それを実現するには憲法改正が必要です」〈竹中〉
・政治の混乱は国民の混乱の反映にすぎない〈冨山〉
・ブレない人物が真のリーダー〈竹中〉
・現在は明治維新以来の絶好のチャンス〈冨山〉
・危機の時代が大局観を育む〈竹中〉
・三十代はものすごいリアリスト〈冨山〉
・リーダーは忘れた頃にやってくる〈竹中〉
・自信を持って世界に打って出よ〈冨山〉
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小泉改革時代に共に抵抗勢力と戦い結果を残してきた方だけに、説得力のある内容になっている。今我々が何をすべきか、若い世代にどのような環境をつくるべきかなど考えさせてくれる一冊となっている。しかし政治の世界は一筋縄にはいかないのだなぁ・・・と実感。
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p58 経済政策=「強きを助け、弱きをくじく」→優勝劣敗
社会福祉政策=「弱きを助ける」→救済原理
p72 組み立てメーカー=「労働集約」「資本集約」「知識集約」→これからはキー・コンポーネント→圧倒的なシェア→膨大な利益
p75 系列下請け構造=上のメーカーが利益を吸い上げ⇄継続的な商売を保証(…これって終身雇用と似てるね。)→水平分業型への移行
p79 ドミナントモデル≒価格実現力の世界⇄総括原価方式≒系列取引→緩やかな統制経済モデル
P93 財政の基本=恒常的な支出には恒常的な歳入を、一時的な支出には一時的な歳入を→一時的な支出に対して、恒常的な増税をするなんてナンセンス
p128 通信も航空も電力も垂直統合から水平分業へ→産業構造より産業組織のほうが重要
p131 産業組織のデザインを間違えてしまうと、イノベーションが起きません。
p132 水平分業型や分散型の仕組み→競争が起き、やがて世界を席巻するようなイノベーションが生まれるでしょう。
p134 米国の通信政策=体力勝負では儲からない、知恵を使わないと儲からない→地域密着性の呪縛から解き放たれ、全世界を席巻
p150 シュンペーター:現代はイノベーションの時代=もともとの言葉では新結合→新しい出会いと結びつきがある場が都市
p197 世の中には、「みんなで決めたほうがいい問題と、みんなで決めてはいけない問題」があります。
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竹中さんと冨山さんが現在の日本経済の課題について語り合った本。
二人の意見が非常に平仄があっており、わかりやすいので読みやすい。
様々投げかけられる問題提起には意外な視点も多かったが、過去の歴史や事実に基づいてのことなので納得感がある。
民主党への厳しい意見やあるべきリーダーの姿などは、第三者として読んでいる分には全く同感。
しかし振り返って自分がその立場に立った時できそうか、と思うと反省というか出来ていないと思うところだらけ。
いろいろ勉強になる本だった。
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竹中平蔵と富山和彦の対談をまとめた内容で、日本経済について語られている。その中で官民の人材交流の観点から、「天下りの問題を議論する必要があるという」議論はなるほどねって思った。
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冨山さん、私と認識がぴったんこ!!
これにはビックリだわ~(^^)
人の命が関わる現場を想定するということをよくわかっている人o(^o^)o!!