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なかなかステキな父娘のお話。
ダメダメなパパに見えるけど、ここまで信じてるもの、夢をきっちり(ミミズ食べちゃうくらいに)追いかけちゃえると、なんか、もう拍手しちゃいそうになります。
たぶん、リジーも。
最初は、じぶんがしっかりして……って思ってたかもしれないけど。
ふたりで、飛んじゃうの。
いいなぁ。
ミント先生が、個人的にはチャーミングだと思います。
それにしても。
『肩胛骨は翼のなごり』の作者さんとは……ちょっと、かなり作品の雰囲気が違っていて、びっくり。
ポリー・ダンバーさんの絵が、ふたりのあったかさを伝えてくれてます。
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リジーのパパはちょっとかわっています。今は鳥人間コンテストに夢中。つばさと信じる心があれば、絶対飛べるんだ! リジーも自分のつばさを作って、いっしょにコンテストにでることにします。「うまくいかないかもしれない。でも、なにがあったってパパとあたしはいっしょにやるの。それが大事なのよ」
子どもみたいに自由で純粋なパパとしっかりものでパパのことが大好きなリンジー。それだけなのにとても素敵であったかいおはなし。
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リジーはパパと二人暮らし。
でもパパは仕事にも行かず、鳥のように空を飛ぶことに夢中です。
飛ぶために、鳥が食べる虫やミミズを平気で食べます。
すごく変わったパパだけど、パパが大好きなリジー。
だからパパのことが心配でおちおち学校へ行ってられません。
一方、パパはリジーと二人で鳥人間コンテストに出ることに夢中。
リジーが心配なおばさんは、リジーの校長先生を連れてやってきます。
でもなかなか話のわかる校長先生、コンテストに興味津々。
おばさんにダンプリングを投げつけられても気にもしません。
そしてとうとうコンテストの日がやってきました。
個性的な参加者たちが続々登場しては、ことごとく失敗。
あえなくパパとリジーも。校長先生も。
だけど、翼をはばたかせて、心から笑うふたり。
「信じる心」がおばさんにも伝わって、最後は校長先生も加わって楽しく踊ります。
暴言をはき、何かといえばダンプリングを投げつけるおばさん。
コンテストを見ようと木に登ったのはいいけど、降りれなくなってパパとリジーに助けられるお茶目なおばさん。
それから、コメントも楽しいコンテストの司会者、ミスター・プゥプさん。
おしりに花火をくくりつけてコンテストに現れた校長先生。
とってもユニークな登場人物たちが楽しい。
ふんだんなさし絵も魅力いっぱい。
パパと娘リジーの心あたたまるお話です。
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ここ、イギリス北部の町ではちょっとおかしなことが起こりはじめた。パパは、つばさを作り、虫を食べ、巣作りをしている。ドリーンおばさんは、ふきげんな顔でダンプリングなる料理を作り、ミスター・プゥプは、大声を上げて通りをねり歩き校長のミント先生まで、そわそわするしまつ。そしてこの本の主人公、しっかり者のリジーは、なんて美しい鳥の羽なんだろうと思いながら…。すべてのなぞは…、そう、だれがいちばんすごい鳥人間でしょうコンテストにあるのだ!
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D.アーモンドがこんな作品も書くのか?と思ったと同時に、この人らしいなと思った作品。頼りないパパを支える主人公の少女リジーがなんてけなげなんだ!と思ったと同時に、現実派のドリーンおばさんにも気遣いを忘れない彼女に幼いとはいえ女してるなあ、と感心してしまった(差別的な意味はなし)。
それにしても虫は食べないでいいと思う。
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リジーのパパは、鳥のように空を飛びたいと鳥のように虫やミミズを食べたり、鳥を捕まえて鳥に話を聞こうとしたりするような、ちょっと変わったパパ。リジーは、そんなパパと鳥人間コンテストに出場することになる。
「肩甲骨は翼のなごり」のアーモンドの書いた、もっと低学年向きの楽しいお話。
挿絵のポリー・ダンバーの描くパパは、クゥェンティン・ブレイクにちょっと似ている。
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なんて優しく温かで素敵な物語。リジーのパパは少し変わっている。髪の毛はぼさぼさでひげも剃っておらず、仕事にも行っていなさそう。しかも体に布などで作った羽根をつけて虫を食べて鳥のように飛ぼうとしている。そして鳥人間コンテストに出て優勝する気でいる。
パパがこんなことになった理由は明確には記されていません。ドリーンおばさんの言葉で「ママがかわいそうにあんなことになって」パパが変わったということがわかるだけ。そんなパパの面倒を見るリジーには、これっぽっちもつらそうなところはありません。だってパパのことが大好きだから。そしてパパもリジーのことが大好きだから。
パパからリジーを離して常識的な生活をさせたいと思うドリーンおばさんも、そんな人たちを見守る校長先生もふたりのことが大好きだということが本から溢れんばかりに感じます。そんな人たちの温かな想いと信じる心の素敵さが、鳥人間コンテストで花開くのです。
何も問題は解決していないかも知れない。でもこの人たちならばこれからも楽しく素敵に過ごしていくのだろうと希望に満ちているのです。
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前半はちょっとぎょっとしたけど、かわいくて、愛がいっぱいのお話です。
本書でははっきりとは書かれていないけれど、お父さんはお母さんに先立たれて頭がおかしくなってしまったのでしょう。仕事もせずに家でぼーっと考え事をしているお父さんを見て、わたしもドリーンおばさんと同じような感情を持ちました。
でもみんな幸せで、空を飛んで(とべなかったけど)満足そう。現実と空想とかがさなりあったり、かさならなかったり。リジーとお父さんが生きてるそんな世界がすてきだと感じました
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少し障害のある大人をメインに扱っているところは『フォレスト・ガンプ』を想起した。
デビットアーモンドさんの著作をいくつか読んでいるのだが、女性の主人公がいつも魅力的。ミナのように、心や生活に闇を抱えているが、地頭は良い子が得意なのだろうか。