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一人ひとりになぜか親近感が持てます。話の終わり方が何か物足りなさを感じるのですが、それが自然さ、素朴さを感じてしまいます。この連作、楽しめます。
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自分が体験しそうな話が多く、いつも楽しく読んでいます。
「どきどき団」「一匹羊」が好きでした。
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山本幸久さんのお仕事小説には、いつも励まされる。
この短編集の中では、「夜中に紫葉漬」と「どきどき団」が印象的だった。
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縫製工場に勤める大神は、若いころと違って事なかれ主義で働いていた。そこに、職場体験に中学生がやって来る。年下の同僚とともに、中学生の面倒を見るはめになった大神。そこで、ある問題が生じて―(「一匹羊」)。OL、女子高生、フリーター、元野球選手、主婦…相手にされなくても。変人に思われても。一歩踏み出すと、素敵な自分が見つかるかもしれない、それぞれの「明日が少し元気になれる」物語。表題作ほか、7編を収録。
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表題作のほか、「狼なんてこわくない」 「夜中に柴葉漬」 「野和田さん家のツグヲさん」 「感じてサンバ」 「どきどき団」 「テディベアの恩返し」 「踊り場で踊る」
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見るからに著者らしいタイトルである。表紙の後姿の羊もやさしげでちょっぴり哀愁があってぴったりである。そして八編の物語も、登場人物も状況もみんな違うのに、やさしくてちょっぴり哀愁が漂うが、最後には気負わない力が湧きあがるのが感じられて微笑ましい。いいことばかりじゃないけれど、悪いことばかりでもないよね、と思える一冊。
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なんだかほのぼのとイイ話が詰まってます。
特に「ドキドキ団」が好きでした。
それぞれキャラクターが良くて、みんな自分の道を迷いながら、一生懸命歩いているところがいい。
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山本幸久の小説は読んでいる時は心地が良い。
でも、不思議なことに、後から、この小説はどんな話だったか思い返そうとしても、思い返せないことが多い。
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なんか微妙な短編集だった。山本さんだから期待して読んだけどいまいち面白くなかった。いつものスピード感がなくてあっさりしすぎ……強いていえば、「夜中に柴葉漬」は親子の絆が感じられていいなってくらい。
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小さな希望を感じる8編。
(狼なんてこわくない)
16歳の星野麗子は,転校して文通だけしている小篠くんに会いに行くため,
居酒屋でバイトしてお金をためて,夜行バスで金沢に向かう。
隣の席の派手なオネーサマのミユキさんは,高校を中退して東京に出てきたが
ついに金沢に帰るのだという。
ミユキさんの去りぎわがかっこいい。
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縫製工場に勤める大神は、若いころと違って事なかれ主義で働いていた。そこに、職場体験に中学生がやって来る。年下の同僚とともに、中学生の面倒を見るはめになった大神。そこで、ある問題が生じて―(「一匹羊」)。OL、女子高生、フリーター、元野球選手、主婦…相手にされなくても。変人に思われても。一歩踏み出すと、素敵な自分が見つかるかもしれない、それぞれの「明日が少し元気になれる」物語。表題作ほか、7編を収録
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表紙の羊の可愛さに一目惚れした本。
とても可愛い短編集。
どのお話もラストで前向きな気分になれる。
偶然の出会いやちょっとしたハプニングによって背中を押された主人公が1歩踏み出す瞬間が描かれている。
1番好きなのは「夜中に柴葉漬」。
才能がない、人望もない、そんな登場人物を「拒絶しない」物語。
よくよく考えるとこの本の中に収められているお話は全て「拒絶しない」物語と言えるかもしれない。
積極的に受け入れるわけではないけど、そこに存在することを否定しない、そんな優しいお話達。
その中で1歩進むことによって何かが変わるのかそれとも変わらないのか、それはまた別のお話。
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ところどころキュンとなる話や、少しだけジンと来る話が散らばっているが、残りは少しだけ頑張ろう、という気にさせる話。
表題作や、「どきどき団」がお勧め。
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大笑いする。その一歩か二歩手前で止めてみた。そんな感じか。自分は、山本幸久は、笑って読みたい。そうだよなと思ってぺージ閉じたい。
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短編集、8編。
年齢も様々な人々のちょっとした人生の一コマ。しんどいことも多いけど、何か前に向かって一歩踏み出していくような、そんな気持ちがほんわかと感じさせられます。『野和田さん家のツグオさん」いい味出してますが将来どうなるのかな。
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書き下ろし1篇と2004年発表から順を追っての7編、計8短篇。やはり最近のものになるにつれて、段々と輪郭がはっきりする感じで良くなってる様な気がします。短編なので続きが読みたかったり、物足りなさもありますが、山本さんのは色んな人が居るけれど、最終的には人間の良い所を信じている作風が好きです。
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どれもスッスと読めてしまいました。
ごく普通の日常の中に、ちょっとだけ風変わりな人が混ざり込んじゃったという、さじ加減がよかったです。つい、それぞれのストーリーの中の風変わりな人探しをしてしまいました。
『どきどき団』のフネコさん、『テディベア〜』の鮒村さん、『踊り場〜』の鮎川さん。あれ?海関係の名前が多いなぁ、何か意味があるのかな?と前半の話を読み返してみたけれど、まぁそれは気のせいだったみたい・・・。