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土地利用型農業 (米・麦)零細で効率が悪い。機械化しやすく、単位面積当たりの労働時間が短い。面積が大きいほどコストを引き下げる。経営維持には広い面積の農地が必要。
集約型農業 (野菜・果樹・花卉・畜産) 単位耕地面積に多くの資本と労働力を投下 。ハウスや露地栽培など。ハウスを使う場合、初期の設備投資がかかる。しかし、単位面積当たりの所得が大きく、小規模経営が成り立つ。
ex)畜産:全国平均で4000万~9000万/1経営体
施設野菜等:1000万以上/1経営体
現在の農政の特徴p71
①戸別所得補償制度
②6次産業化:農家自身が農産物を加工・販売する、農業が維持・創造する景観を生かし、観光や健康などに関する新たな産業を生み出す(グリーンツーリズムとか)
農業はみ未来産業p73
食料の供給のみならず、環境、健康、教育、休息、観光などの多くのニーズに応えることができる従来の産業にない展開ができる。
自給率についてp74~
ドイツやイギリスは1970年頃は自給率が日本と変わらなかった(60%付近)が、今はドイツ80%、イギリス65%、日本40%
自給率低下は、高度成長によって生活が豊かになり、食料が畜産物や油脂の多いものに変わったが、国内の農業生産が追いつけなかったため。家畜飼料を海外のものに頼ったら、自給率が下がった(もし、海外からの飼料が90%で、日本の飼料が10%で畜産をしたら、カロリーベースの自給率は10%ということになる)
2005年に農水省が行った試算によると、一人一日2000キロカロリーぐらいは日本で賄える。国民はだいたい一日2500キロカロリーくらいは消費してるから、2000キロカロリーでは空腹を我慢して生き延びるってレベル。
これからの農業経営p81~
消費者や社会のニーズを読んで、安全でおいしい農作物を育てる
①消費者のニーズを迅速に把握し、経営に反映させる:アンテナショップ、通販、産直によって需要の把握
②同時に農業、農作物、農村の多面的機能に関する情報を絶えず発信して農産物やサービスに関する的確な消費者ニーズの形成をはかる
③安全への管理と情報開示:GAP(農業生産工程管理)、HACCP(危害分析重要管理点)ISO22000(食品安全マネジメントシステムの国際標準規格)の導入
④環境と経営の両立:環境に対応した農産物として、付加価値につながる。ex)野菜くずを発酵させてガスを燃料に使う。残りは液肥としてつかう。等
→燃料費などの節約、廃棄物の処理、ブランド力など何重にも経営に貢献する。環境への対応が進めば進むほど経営力の向上に寄与するような相乗効果を狙うことが必要。
⑤他産業との連結:
⑤輸出
いろいろな農業の現状p88
作物の種類:耕種農業、果樹、畜産、その他(キノコ、養蜂…)
栽培の形態:露地、施設、野菜工場
栽培の方法:慣行(農薬や化学肥料を使う)、減農薬・減化学肥料、有機(3年以上農薬・化学肥料を使ってない)
経営の方式:単一(一つの作物)、準単一、複合、多角的(加工、販売、観光、民宿等もする)
組織の形態:家族経営、法人経営
の組み合わせを考える。
販売ルート選択の重要性p94
・農協への出荷が減り、直接販売が増えてきている。
特に、インターネットでの販売。
・直接販売
長所
流通経費の節約
自分で値段が決められる
消費者と繋がっているので、ニーズが把握しやすい
短所
顧客の開拓と維持が大変(どちらも農協なら出荷するだけであとは農協がやってくれる)
代金回収を自分でしなければならない
成功例
白石農園 白石好孝
体験農場
畑と直結したレストラン:近くに農業があるメリットを感じるようになる