投稿元:
レビューを見る
神経科学、あるいはニューロンによる思考/計算の実現について、von Neumannならではの新鮮な視点が得られるかと期待して読んだけれど、当時の計算機ハードウェアのアーキテクチャと神経系との比較に終始しているように感じられ残念。
素子の数や大きさ、速度の比較、直列v.s.並列など、どこかで聞いたことのあるような話が殆どだった。
唯一新鮮に感じたのは、冒頭にあるアナログ計算機のアーキテクチャについての部分だろうか。
デジタル式計算機が一世を風靡した今ではあまり顧みられることがなく、アナログ計算機の仕組みについて知る機会はなかなか無いため、なかなか楽しめた。
投稿元:
レビューを見る
「当たり前」と思っているようなことを論証あげて淡々とここまで説明できるのはやっぱり天才なんだろうな。
序言に喧嘩売っていたりしてほほぅと。
投稿元:
レビューを見る
著者ノイマンはハンガリー生まれでアメリカに帰化した数学者であり、はあの『ゲームの理論と経済行動』の著者であり、原爆の開発に貢献した一人でもある。
ここで語られている「計算機」はごく初期のコンピュータだが、こんにちのコンピュータはノイマンの理論の影響を受けているという。
ノイマンは「計算機」のシステムをアナログ/デジタルの側面から情報科学的に検討し、次いで脳のニューロン・システムを比較的に検討する。残念ながらこの本は1957年の著者の死によって中断され、尻切れトンボで終わっているのだが、「脳」=心も、コンピュータ世界も、いや、あらゆるものが1/0の情報の集積としてとらえられるという、現在の恐るべき汎-情報主義思想の古典である。その思想の源流のひとつを読み取ることができた。
投稿元:
レビューを見る
会社からいただいた。
計算機の基本原理〜黎明期の実際まで、分かりやすくかつ概要に留まらない説明は、さすがノイマン先生。
こういう古典的名著が気軽に手に入るのが非常にありがたい。
投稿元:
レビューを見る
J.フォン・ノイマン「計算機と脳」読了。アイシュタインも認めた天才ノイマンが53歳で亡くなる直前に大学の講義向けに書いた未完の書。計算機と脳の2部構成でコンピュータの計算と人間の思考様式が対比でき、その間の類似点と相違点を知る事ができた。これはコンピュータと対比する事で自分の思考を理解する為に役立つと思った。
投稿元:
レビューを見る
計算機と脳の思考を比較して類似点や違いを考察している。現代における脳の考察と比較してみたくなる。脳をコンピュータのように考えるのはノイマン自身の功績あっての考察なんだなと、これを当時考えていたノイマンの凄さを改めて感じる。