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政治哲学の本。
といっても政治以外に応用できそうなところもあるので何らかの組織を治める立場の人にオススメしたい。
そうじゃない人も読んでみたら自分の立ち居振る舞い、行動を考えるきっかけになると思います。
ただ、難解なので万人にオススメ、とはいかないです。
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「道徳」とはなにか。
「平等」「非差別」は全ての人を幸せに出来るのか。
「同性間の結婚」は何故認められないのか。
その「正義」は果たして本当に「正しい」のか。
多くの道徳的問題を取り上げた書。
自分が「正しい」と考えていた事が覆され、
自分の視野の狭さと浅慮さに気付かされる。
明確な答えが出ない問題であり、正しさを解くのは難しい。
しかし難しい問題ではあるが、マイケル・サンデル氏はそれをとても解りやすく説いてくれる。
自分なりの解答、選択はサンデル氏を納得させられるか、実際に問うてみたいと思う。
彼の講義に参加したいものです。
【あなたは、正しい正義を決断できるか?】
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政治の立場や論理学の立場、それこそ○○派といった立場で見ると、といった検証がなされていて、想定していたものとは違ったが、楽しめた。
結婚の目的、国の役割‥改めて考えさせられることも多い。
前半は読み易かったが、後半はやや読み進めるのに苦労した。
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なんでこんな退屈な本が(哲学書なので一般的ではないでしょ)売れるのだろう。
哲学、思想の世界に触れてみたい人や頭の体操をしたい人には是非。
時間のない人は動画を探して見てください。
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ある人からのプレゼントで読んでるところ・・・。だがこうした論理哲学ものも面白いもので、理屈がすっきりとしているので、読みやすいもんだね。
最初はどうかなぁ、とっつきにくいのではとか、読むのに苦労するのではと引き気味だった。マクロの経済学本を読み始めたときはほんと理解できなくて、何度も繰り返して理屈を覚えたり、考え込んだりして、徐々に自分のものにしていった苦労があった。そのような苦心を抱かさせるような思いがあったが、気軽に読めばいいという開きなおりで読んでみると意外とと付きやすかったね。これは収穫。
サンデルはある事件に対する議論を二通り提出する。そして、リバータリアンの議論展開はこうだ。また同情的左翼はこんな議論展開をするとかと述べて、それに対するサンデルのき論立て方が面白く、興味深かった。カントの実践道徳批判の現代社会への実践編ってな感じで読み進めると意義深いものになるのかもしれない。正義ってのは、なかなか胡散臭く、「正義」の実践も、目指したものとは全く別物の醜悪なものになるというのは、日ごろからよく見かけるところのもの。
正義の前の道徳的議論がより説得力を持つものになるのだろうということか・・・。
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誰しもが知っている著名な本を、文庫版の発売にあわせて購入し、読了。確かに読み応えのある本。正義をめぐる議論を、時にこじつけのように感じつつも、徹底的に考え抜くことで見えてくることへの純粋な期待が、読み進める楽しみであったように感じる。
人間誰もがさまざまな局面で選択を積み重ねながら、生きていくわけですがその決断・判断の結果として立ち上がったものがどのようなものか。著者の引用する事例を読み進めるうちに、日ごろから口をついて出る「判断力」という「力」はそもそも存在しうるのかを思うようになった。
力ならば伸びるときもあれば、萎えるときもあり、それを主観的に実感できるはずだと思う。だが、世間で言われる「判断力」とは、あくまで結果論でしかないように感じる。だからこそ、それを「力」として賞賛するのはなぜなのかを考える時がある。だから、判断による失敗は、決断による失敗とは別のものとしてもう少し許容あるものにできる可能性はあるのでは、と個人的な考えをめぐらせた。
特に書籍の途中で取り上げられていた米国連邦裁での判事の言葉は、考え抜いた末に出てきた苦節の、だが説得力の言葉だったと記憶に残っています。理路整然。簡単に言葉の意味を知った上で引用できても実現は難しい。それが出生、宗教、価値観などさまざまな切り口でひとつの事象を切り出すと人間の多様性そのものも露になる。そんなユレが見えることが、人間を知ることの面白みでもあるのではないか。その一つが著者の関わる公共哲学の根幹なのかもと、覗き見た思いがする。
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思ったより悪くない。まぁ,政治哲学ってこんな感じだよねとうところではあるが。価値についてどう語るかがポイントで,公共性にヒントがあるというところ。
この問題を考えるときAQALってなかなかすぐれたフレームワークだと思うんだけど,あんまり相手にされませんよね。要するに価値を語るべき世界と,価値を語れない世界があって,その二つはともに正しく世界なのだ。多分次作はそういう世界の切り分けになるんだろうけど,世界の枠組みなしにその試みが上手くいくのでしょうかとは思う。限界事例を積み重ねるより,全体を大きく描いてしまった方が楽というのは趣味の問題ですかねw
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「5人の人間を助けるために1人の人間を犠牲にすることは許されるか」等といった問題の検討を通じて、功利主義とリベラリズム、「人は物語的な道徳的責務を持つ」という三つの考え方を比較検討。
個人的には、多数派の幸福のために少数派を圧殺するような全体主義的な考え方は受容できないので「最大多数の最大幸福」を目指す、功利主義はその点で間違っていると思うし、そもそも幸福を足し算できるのか小一時間問い詰めたい。また個人の破滅すら許容するリベラリズムに対しても違和感を抱く。ところがどっこい、著者が立つ「人は物語的な道徳的責務を持つ」という考え方についても、これを突き詰めると政府が善に関する見解を持たねばならない、という社会主義くさくてどうも意見の一致が見られなさそうなところに行きつくので困ったもんである。
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「1人を殺せば5人が助かる。あなたはその1人を殺すべきか?」正解のない究極の難問に挑み続ける、ハーバード大学の超人気哲学講義“JUSTICE”。
経済危機から大災害にいたるまで、現代を覆う苦難の根底には、つねに「正義」をめぐる哲学の問題が潜んでいる。
サンデル教授の問いに取り組むことで見えてくる、よりよい社会の姿とは?
NHK『ハーバード白熱教室』とともに社会現象を巻き起こした大ベストセラー、待望の文庫化。
ハーバード大学教授、マイケルサンデルの著書。
マイケルサンデルの討論番組がなかなか面白いので読んでみました。
正義とは、道徳とは何か。
三つの考え方から正義とは、道徳とはを紐解いていく、
快楽を増やし苦痛を減らす考え方の功利主義。
個人の自由を重視する自由至上主義。
コミュニティの美徳や道徳を考えるコミュタリアンとも呼ばれる、共同体主義。
それぞれの理屈がどれも頷ける部分もあり、考えさせられる部分もあった。
正解が無い問題に対してどの様に切り込んでいくのか、
それぞれの主義によっても違う。
実際の事件や出来事を例に様々な事から正義や道徳について考えさせられた。
政治が成す役割や共同体がどこまで道徳に反映をするのかとても考えさせられた。
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ちまちま読んだので時間がかかった。○○主義がどういうものであるか、これまで自分が思っていたのはそれらの表面的な概要でしかなく、厳密に突き詰めて考えるのがいかに難しいかわかった。正直全部理解できてないですね・・・
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我々一般人に哲学を身近な存在にしたサンデル教授は、ホント凄い人だなと思う。電子本だと、税込み700円!お得感あり。
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読み応え度高い。本質とは何かを考えているつもりでも、必ず思考のバイアスがかかるが、最終的には自分にとって正義であると考える選択を決断していきたい。
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難しくて、難しくて、読むのが大変だった…。読みながらずっと「よくこんな本がベストセラーになったもんだ」て思ってた。
難しく考え過ぎ?
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知的で面白かった。考えながら、かつ多様な見方を学びながら読めた。後半は疲れたけど。
何が正義か、決めるのは個人だし、それを受け入れていくこと、主張していくことの難しさを感じた。
それにしても、きっとアメリカ人と日本人の考え方は相当違うなあ。と笑える箇所が多い本だった。
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マイケル・サンデルのこれからの「正義」の話をしようを読みました。
マイケル・サンデルの哲学の講義を本にしたものだそうで、現代の正義とは道徳としては何が正しいのか、ということが議論されていました。
功利主義、リバタリアン(自由至上主義)、カント、アリストテレス、といった人たちの主張がわかりやすく説明されています。
とても面白く読んだのですが、内田樹の本を読んで感銘をうけた konnok としては、アメリカのたちの正義や道徳に関する議論は、数学で言うと公理が間違っている(もしくはkonnokの感覚に合わない)ように感じてしまいます。
今の日本の公衆道徳が衰退していると感じるとき、その原因は戦争に負けて日本の道徳を捨ててしまい、そのようなアメリカの正義を受け入れてしまったためではないか、と考えてしまいます。