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共に異形で実在したかどうかもわからない飛び加藤と山本勘助を中心に据え、忍法合戦ものの王道で非現実的な忍法が多々、登場するが、それらも地通り越して、甲賀三郎の諏訪伝説を下敷きとしながらも、クトゥルー神話まで引っ張り出した邪神召喚の話に繋がるスケール感は圧巻。前作も訳のわからない忍法が登場する話であったが、時系列が凝り過ぎていてよくわからなかったが、本作は、そのあたりは実にストレートでわかりやすい分、話としては、より面白くなっている。ただし、同じくタイムパラドックス的なものとなっており、同一人物が同時に存在するという矛盾にも一切、頓着せずに話が突き進む潔さはかえって好感がもてる。それにしても三姉妹の様なののうで、うち一人は曰くありげな異人としておきながら、何のひねりも無く、たfだ単に殺すというのも潔い。最後の佐助のくだりは少々、やり過ぎかもしれないが、まあ幸村が登場する以上、予定調和的な終わりで、これもあり。
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永禄4(1561)年、川中島の合戦に出現した「御左口神」。天下をも左右するとされる謎の兇神をめぐり、若き日の真田昌幸と可憐な歩き巫女の少女が、謎の忍者・加藤段蔵に挑む!さらに異形の軍師・山本勘助も登場(「BOOK」データベースより)
歴史小説かと思いきや、実はSFだったというオチ。
しかも参考文献にラヴクラフトが含まれるというぶっ飛び具合。
始めの方は割と取っ掛かりにくい感じを受けましたが、そこを乗り越えるとサクサク読めます。
長じてから真田と関わるであろう、小梅の息子の名が明かされるラストもうまいなぁ。
歩き巫女の生活や、当時の風習などを楽しんで学べるというおまけもついて、なかなか面白い作品になっていました。
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これって「忍び外伝」の続きか関連ですか、読んでないので
同じ事を何度も書いているわりには、外堀が乏しくい
ストーリーがブツ切れ断片で、話を理解できても面白くない。
召喚獣がでてくる世界観と思っとけば良いのかな
映画の予告編みたいにイイトコだけって感じ
勘助は、可哀想
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ううむ、乾緑郎おそるべし。
予想以上にすんごい面白かったー。
さすが注目の大型新人。
てゆーかホントに新人?今までどこに隠れてたの。
戦国時代の予備知識なんて全くないですが、読ませる読ませる。
武田信玄が天下取りのために手を出した凶神。
戦場に降りれば血を求めて殺戮の限りを尽くす神。
川中島では敵を一網打尽にし、辺りを地獄絵図に陥れる。
その神の秘密を握る孤児の少女。
怪しい技を駆使する忍びの男・・・。
歴史小説読んでると名前とか似てるもんで血縁関係とか主従関係が混乱しがちなワタシですが、そのへんも多分できるだけシンプルにしてくれていて、わかりやすい娯楽に徹してる。
戦闘シーンとかスピーディで映像が浮かぶし、キャラクターたちもそれぞれ立ってる。
主人公の小梅が恋をする喜兵衛が妙にカッコいいし。
ファンタジー的な要素が強いし、文章のテイストも今時っぽさがあるので、歴史小説好きな年配の人より、若い人のほうがハマる気がする。
いやー満喫しました。
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歴史上の人物と歴史をそのまま大きく変えることなく、伝承や言い伝え等を利用しながら、SFかホラーかというストーリー!この荒唐無稽さとエンターテイメントにびっくり。
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「外伝」とほぼ同じ時代の別な人物が描かれますが、わくわく感は「外伝」の方が少し勝ってたように思います。最初は少し苦しいんですけどしばらくのガマン。SFファンなら思わずツッコんでしまいそうな仕掛けはご愛敬(笑。
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荒山徹さんが好きならいけるのではという感じです。
上記の事を置いておくとしても、いまいち盛り上がりに欠ける印象で、他の人にオススメはできないかな。
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山本勘助が何をやりたいのかがよくわからないんだけど、そしてこれがぐるぐる回る運命なら、ますますどうなんだ?というお話。
もともと飛び加藤が、すさまじくなって帰ってくる部分からどうして?の説明不足。
でも、とても雄大なファンタジー。こういうの好きです。
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舞台は戦国時代。武田のもとに身を寄せる山本勘助と武藤喜兵衛。喜兵衛は後の真田幸村の父である真田正幸のことである。そして信玄に滅ぼされた諏訪頼重と晴信の妹の間に生まれた寅王丸がなぜか加藤段蔵こと「飛び加藤」の通り名で知られる忍者として現れる。
「忍び秘伝」
デビュー作の「忍び外伝」で朝日時代小説大賞受賞した乾緑郎先生の忍び作品の2本目である。加藤段蔵の時代のずれは少し感じたがこの際お構いなしで熟読。SF的な要素も含め正統的な時代小説と言うよりも新しい感はあるが、どんどん引きずり込まれる!
ただ、この作品に関しては斜め読みや速読をしていては、見落とす箇所が何カ所もある。もう1回見たくなる映画は何作品もあるが、この作品は正直もう一度読んだ方が面白そうに感じる。もう少し時代小説の作品数を増やしてもらいたいなぁ~