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文庫化にあたり再読しましたが、伊坂さんの文章が持つ空気感が色濃く出てる一作のように思います。でも、伏線張って回収なんてものにはそんなに力も入っていない感じ。面白さのテンションみたいなものがいまひとつ掴めないまま、でも読み続けてしまいます。なんとなく面白いです。
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【タイトル・表紙からは想像できない気味の悪さ、恐ろしさ溢れる1冊】
珍しく上下巻に分かれた本書。
上巻を読了した段階では、まだまだ謎が多すぎます。
作品中に複数出てくる、非常に暴力的で圧倒的な存在、
そして「井坂好太郎」氏の存在が、
なんとも言えない緊張感、リアルさと同時に感じるフィクションらしさ、
気味の悪さを演出しているなぁと思います。
下巻を読んだら、この感想は変わるのでしょうか。
続きを読んでみようと思います。
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2008年出版の単行本を読んだときは、今ひとつピンと来なかった。ただ、特定の単語を検索することで監視網に引っかかるという設定は薄ら怖いなと思ったのを覚えている。
今回文庫化されるにあたって、けっこう改稿されたそうだ。さらには下で明かされる事件の真相がまるっきり違っているという話を聞いてぜひ読んでみたいと思ったのだ。
結論としては、この文庫を読んでよかったと思う。単行本のときも悪くはなかったが、明らかに文庫の方が小説の深みが増している。書き足された部分や、少し設定を変えた部分がしっくり収まっていて、より小説の輪郭がはっきりしたと思う。
上は安藤商会へ乗り込むところで終わっているので、下が楽しみである。
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これまでの伊坂作品とは、ちょっと雰囲気が違う。
のっけから、ハラハラする場面が多く、ホッとできる場面は少ない。
得体の知れなさや、見えない悪意?というより力が、ジワジワと輪を狭めてくるような…
期待して下巻へ!
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文庫本化されたので、久々に著者の作品を読んでみた。
2~3頁めくってみて、あれっ、これ読んだことあるような気がする、というやってしまった感。
上巻の最後まで既視感が抜けないままだったが、オチは思い出せなかったのでヨシとする。すでに買ってしまった下巻ももちろん読む。
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「ビル・ゲイツ?」‥ああ、そういえば、高校時代の歴史の試験で出た名だ‥。
ってゆう時代設定が面白い!
あと井坂好太郎の登場。
人生は要約できない。本当にそいつにとって大事なのは、要約して消えた日々の出来事だよ。
つくづく彼の発想力には圧倒される。やっぱり好き。
『楽観とは、真の精神的勇気だ。』
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伊坂さんの新刊が(文庫で)出ていると知り、金曜日に買ってきました。日曜日に読み始めて結局夜更かしして読んでしまいました。おかげで今日眠いです…
随分と暴力的な話だなあ~とのっけから思いました。昔パルプ・フィクションという映画を大学の授業で見た時にあまりに暴力的過ぎてあまり好きじゃない、というような感想を述べたら担当教授がこの世界には暴力がいたるところにあふれているじゃないか、というようなことを言われました。だからこそ映画でまで見たくないんだ、とやりとりをしたことをふっと思い出しました。
確かにこの頃わからないことがあるととりあえずネットで検索するようになりました。昔は辞書を引いたり、わからないことをわからないまま放置することも多かったのになあ。でもその分右から左で頭に残らずすぐに消えてしまうような気がしないでもありません。
そして検索することによって検索されている、というのはリスティング広告とかをやっていた時があるのでわかるような気がします。
アマゾンとかであなたにお勧めの商品、とか出てくるのと同じですよね。
そして個人情報保護法が施工されからこちら、妙に個々の一般人の自分の情報に対する意識が高まったような気がします。昔なら普通に新聞や雑誌でペンパル募集、などと自分の住所を掲載していたのにな。自分の連絡先や住所を知られる恐れ。でも確かにネットで攻撃されたとしても自分自身の肉体が傷つくわけでもないんですよね。確かに今は過剰防衛的ですなあ。(でも迷惑メールはイヤだしなあ…)
そう言えば魔王にこんな人出てきたなあとうっすら思いだしたりしました。そして正直に言うと下請けに出さなきゃ彼らにつつかれることはなかったのになあとか思いました。
面白かったです。
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この作品は『魔王』の50年後の世界という設定で描かれている。『魔王』と『ゴールデンスランバー』、そしてこの『モダンタイムス』に描かれているものの1つは「That’s 監視社会」。人々は常に何かによって監視されている、その恐怖がひたひたと伝わってくる。この作品は『ゴールデンスランバー』が大きな伏線になっているのでは無いか。『ゴールデンスランバー』であからさまな「監視社会」が描かれているからこそ、この作品の監視の恐怖がより一層際立つのだと思う。この作品の監視は、思っているよりずっと恐ろしいぞ。
作品同士がリンクするのが伊坂幸太郎さんの作品の特徴であり、ファンの楽しみとする所なのだが、今回は意外なゲストが登場してくる。それは是非ともご自身の目で確かめてもらいたいが、そこに強い作者のメッセージ性を感じずにはいられない。この作品は、筆者のメッセージ性が他の作品に比べて全体的に強いように思う。
まるで細かい塵が重力によって集まり惑星が出来ていく様に、ひとつひとつの要素が次第に集まり形を成していく過程が堪らなく好きだ。だから伊坂ファンは辞められない。
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本屋で平積みになっていたので買ってみた。久々の小説。
読み始めて、怖くて、読みとまらなくなった。
早く結末をみないと‼寝れない‼
という。
人が、家に侵入してくるんじゃないか⁉と、ビクビクしながら読む。
疾走する上巻。
読み終わりそうになり、これは下巻も読まねば、と、本屋の閉まる10分前にサンダル姿で駆け込む。
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魔王の続編。
かなり難しい設定で、先が全く読めない。
ただ久しぶりに伊坂さんらしさが出ている作品の気配がして、とてもわくわくしています。
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単行本読んだのに忘れている。
渡辺は爪を剥がされたと思っていたし、岡本の名前は合田猛志だと思っていた。
苺畑さようなら は村上春樹みたい。(ちゃんと読んだことないんですけども)
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他の伊坂作品と比べて伏線や台詞まわしのライトさよりも内容の重さの印象が強かった。
その重さの原因がまだよく分からないうえに上巻なのでストーリー性がそこまで感じられないのもあり、得体の知れない大きな何かが物語の裏で蠢いているようだった。拷問やら自殺やら物騒な部分もあり、どこか気味の悪さに似たもやもやを感じながら読みすすめた。
それでもこれからどうなるのかとページをめくる手がとまらなくなるのは今までの作品と変わらず、伊坂幸太郎の文章は読みやすいだけでなく読ませる力もあるのだなと感じた。
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メッセージ性>エンターテイメント性の路線。伊坂さんの作品にはエンターテイメント性のストーリーにメッセージ性のある皮肉な主人公の発言を求めている部分があるので、ちょっと固い作品に感じた。
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前半、まず拷問のシーンがとにかく耐えられなかったからか、なかなか進まなかった。
その辺で、本棚から「魔王」を取り出してきて、読み直し。
後半は、あっという間に引き込まれた。
もしかして、奥様も、素敵な女性なんじゃないの?
という訳で、あっという間に読んでしまいそうな勢いだ。
少しずつ、色んなことがつながっていくこの瞬間が、なんとも言えない快感だよね。
それにしても、伊坂幸太郎氏の小説は、お伽噺の様な、それでいて妙なリアリティがあるような、相反する不思議な感覚を感じる。
そして怖い。
「分業化された部品」
さて。この勢いで一気に下巻を読むぞ。
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ゴールデンスランバーの世界観を継承している?何かが起きようとしていて、確実に何か起きてるんだけど、まだ何もわからない。