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佐方シリーズということで読んでみました。ミステリー的な要素はどちらかというと展開がすぐにわかってしまうようなものですが、人間描写は秀逸だなあと思いました。どなたかほかの方もレビューで書いていましたが、木村拓哉がやっていた検事もののドラマの話に使えそうなものばかりです。
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◎第25回(2012年)山本周五郎賞候補作品発表。
2012年6月4日(月)読了。
2012-34。
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主人公の佐方検事を始めとした登場人物のそれぞれの生き方に共感できることも多く、少し目頭が熱くなりました。
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#読了。検事・佐方シリーズ短編集。面白かった。ミステリーの趣はそれほど強くはない。が、何故人間はそのような行動を取るのか?ということに焦点を当て、人間の心理を深くえぐってある。人としての筋を通す生き様が見事に描かれていた。佐方シリーズの続編を期待。
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(No.12-46) 連作ミステリです。
「最後の証人」で、おおっ!この人が次を書いたら必ず読む、と思ってからずいぶん経っちゃった。そしてそう思った人はたくさんいたらしく、この本に気がついたときには予約者の列が・・・・。やっと回ってきました。その間期待は高まり、期待しすぎちゃいけないよと気持ちを押えて読みました。が、期待通りだったわ。
内容紹介を、表紙裏から転載。
『県警上層部に渦巻く男の嫉妬が、連続放火事件に隠された真相を歪める・・・・「樹を見る」
出所したばかりの累犯者が起こした窃盗事件の、裏に隠された真実を抉る・・・・「罪を押す」
同級生を襲った現役警官による卑劣な恐喝事件に、真っ向から対峙する・・・・「恩を返す」
東京地検特捜部を舞台に、”検察の正義”と”己の真偽”の狭間でもがく・・・・「拳を握る」
横領弁護士の汚名をきてまで、恩義を守り抜いて死んだ男の心情を描く・・・・「本懐を知る」
骨太の人間ドラマと巧緻なミステリー的趣向が、見事に融合した極上の連作集。』
前作が長篇だったので次も長篇が読みたいと思っていたので、その点がちょっと残念でした。でも「最後の証人」では弁護士だった佐方が検事だった時の話だったので、佐方の過去を知ることが出来たのは良かったです。
それぞれの物語のついでみたいな感じで佐方の生い立ちが少しずつチラッと出てきて、その事件をもっと知りたい気持ちになったところで、最後に詳しく分かる構成はお見事。
どの話も心を打つ内容でしたが、読んでるうちに「こんな検事はいないでしょ」、もし何分の一かでもこういう志の人がいたらあの冤罪事件は起きなかった・・・、など現実のあれやこれやを思いました。
佐方が検事を辞めて弁護士になった話は今回ありませんでした。次はそれを書いてほしいですね。期待してます。
最近出た「しあわせなミステリー」の中の一編が柚月さんの作品で、しかも佐方検事ものだとか。
え~、何で一編だけそこに入っちゃう?
とりあえずそれだけを本屋さんで読んできました。とても良かったわ。
ごめん立ち読みで・・・。でもあそこでは良く衝動買いしてるから、まあ許してね。
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ちょっと批判的になりますがすみません。
全体的には凄き引き込まれて、凄いなと思いました。
ただ、作品的には疑問が残ることが多く共感は出来ませんでした。
①実際問題、近親者に犯罪者がいれば検事や裁判官には慣れないのではないでしょうか?
②実際の検事はこんなもんではありません。短い時間の中で件数をこなさなければならないかもしれませんが、警察より横暴です。
ヤクザまがいの脅しをかけて、調書を身勝手に作成し、拇印をおさなければ成らない状況まで追い込みます。
もし彼ら彼女らが自分の職務を正当化するのであれば、今すぐに可視化しなさい。できないのは自分にやましいことがあるのではないですか。
任意の方に出頭しないことを疑うより、自分たちが模範と成りなさい。
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『最後の証人』では弁護士となっていた佐方貞人の検事時代のお話。
「樹を見る」「罪を押す」「恩を返す」「拳を握る」「本懐を知る」の5編収録。
『しあわせなミステリー』に収録されていた佐方シリーズの短編を読み、そういえば『検事』を読んでなかったわ、と思い出したので読んでみました。
面白かったぁ。
事件ではなく人をみる検事さん、ということでミステリ的仕掛けを使った人情噺とでもいいましょうか。
どれもよかったのですが、ベストはやっぱ「本懐」かな。
「恩」にあった「借りを返せば、恩が返せるわけじゃない」ってこのことだったのかな。
「恩」を先に読んでいるだけに、真相がわかってよかったねぇ、と思わずにはいられませんでした。
個人的にはコテコテの広島弁が笑えました。
どことなく違和感はありましたが、なかなかがんばっている広島弁で及第点。
続きは弁護士かな、検事かな?
どっちにせよ、続編が出たらぜひまた読みたいです。
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主人公・佐方の仕事に対する姿勢やその仕事ぶり、それを育んできた環境がミステリータッチでテンポよく描かれていて、とても読みやすいです。
内容的には人情話という雰囲気だったけど、少し謎めいた主人公のその後の活躍が知りたいと思わせてくれました。
でも、読んでいる途中に知ってしまった。。。これはシリーズ2作目ということを。また、やってしまった~!! と思ったけど、1作目があるということが嬉しい。
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前作「最後の証人」では弁護士となっていた佐方の、過去の検事時代の話からなる短編集。
前作同様、主人公は間違いなく佐方なのだが、どの話も佐方からの視点はほとんどなく、周りの人間からの視点が大半を占める。そのせいか、寡黙な佐方だけに謎になりがちな存在ではあるが、今回、話によっては佐方の過去や家族のことも触れられ、人間を見る検事・佐方がどのように出来上がってきたかを垣間見ることが出来て、面白かった。
弁護士となった佐方の活躍も今後シリーズ化されて読んでみたい。
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「最後の証人」の著者の作品。前作同様に検事を描く。刑事ものとは一味違って、事件の内情を描くもの。何故、その事件が起こったのかを想像するのが楽しい。
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人間を見てまっとうに裁く、佐方貞人シリーズの第二弾。
「しあわせのミステリー」から「最後の証人」、そして本作と読んできたのですが、佐方さんはかっこいいなぁ。この人はとにかくぶれない。そして誰よりも人間くさいのにそれを表に出さないクールさ。仕事に対する真摯な態度。もうたまりません。
「樹を見る」「罪を押す」「恩を返す」「拳を握る」「本懐を知る」の五つの短編からなる作品ですが、それぞれの物語が様々な佐方貞人の人間力を描いています。
ジャンル的には社会派ミステリーあたりになるのかもしれませんが、これはもうハードボイルド小説といえるのかも。
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発刊が先の「最後の~」では、検察を辞めた後…、この作品は佐方の地検時代までの遍歴風な短編集!?。「最後の~」では正義への執念、本書では正義への揺るがないポリシーを感じる。"人間が持つ懐の深さとは、生きてきた時間の長さではなく、そのなかで培われた価値観や倫理観によるものだ""借りを返せば、恩が返せるわけじゃない"…引用は嫌いですが、とても響く!"本懐を遂げる"…読後は浄化された様に気持ちが晴々する作品。
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子供の罪を被ろうとした「罪を押す」と拳を握る程悔しい「拳を握る」が好きかな。
「樹を見る」はありがち。「恩を返す」は佐方の過去は分かったけど、どうだかなー。「本懐を知る」は、いやいやだからって実刑食らう事はないでしょー。っと納得がいかない。
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検事はつらいよ…という愚痴を、永遠と居酒屋でする話やったら、意外とおもしろいかも。
違うけど。
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『最後の証人』の佐方貞夫が弁護士になる前の検察官時代の連作短編小説。
事件じゃなく、人を見てる佐方弁護士。性犯罪な事件は読んでて鬱な気分になりますが、佐方弁護士のその後の活躍でなんとかプラマイゼロな気分になりました。それでも『恩を返す』が一番心に残ったかな。