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村が滅亡する時、外に出された少年は、かつて別れた父親の生家で
許嫁を得て第2の生活を始める。
そこに至るまでに出会ったのは、妙な男に、馬の持ち主。
それはその後、少年の人生に最後まで関わってきます。
淡々というか、小さく危ない目に合いそうにはなりますが
概ね安全に生活していってます。
が、まさかの主人公退場。
実は…とかいう落ちはないのかと思ったのですが
当然なかったです。
そこからころっと視点が変わって…になります。
最後の子供は、当然ながら相手は、ですよね?
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「幽」出身の作家さんが、ファンタジーノベル大賞を取られたということで嬉しく思います。
が、余り入り込めず。無念。
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ストーリー、素材としてはとても魅力のある展開ではあるが、あまりにも淡々として人物に深みがなく、ラストのあまりにもやりきれない感じは、もう少しどうにかしてほしいと思った。正直★2と3で迷いました。
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第23回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作品。これが大賞ですか…。ストーリーの流れがなんだかぶつ切れで、正直俺にはつらかったです。加えて、視点がころころ変わるので主人公不在感も強く、落ち着いてのめり込む事はできませんでした。
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唐の文成公主の吐蕃への輿入れと、インドの不死をもたらす血肉を持つ一族、ソーマの伝承を足して2で割ったような久々の新刊。日本ファンタジー大賞受賞作だそうですが、でもなぜさざなみの国は滅びてしまったのか、とかさざなみは何故そこまで姫に尽くしたのか、とか疑問も多くて不完全燃焼。
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第23回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作品。
物語としてはありがちなので、そこにさらなる深みがほしい。
この大賞受賞者はよい作品を書くので彼女もぐんぐん伸びるだろう。
これからに注目したい。
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第23回日本ファンタジーノベル大賞の大賞受賞作。
主人公はさざなみなんだと思うけど、どの人物も描写の深さが同じくらいな感じがして、なんだか主役としての重さがぼやけた印象。もう少し焦点を絞ってほしかった。
クライマックスでさざなみは並大抵の人間にはできないようなことをするけど、それに関するさざなみの心理描写が薄すぎる気がする。「えっ」と思っているうちにその場面は過ぎてしまった。あんなにあっさりでいいのだろうか。
伝染病でもなさそうなのに、さざなみの周囲の人のうち三人までもが同じ病にかかるのは少し不自然な気がする。
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このままでは愛する村が滅亡する。未来を悟ったとき、少年さざなみは旅立った。一匹の猫と共に…執拗に続く謎の襲撃、馬を愛する王女・甘橘との遭遇、剣の使い手の美少女・桑折との奇縁。やがて巷に死病が流行した時、さざなみの身体に潜む不思議な力が、人びとの運命を一変させていく。古代中国を舞台に、癒しの極致を描く志怪ファンタジー。第23回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作(「BOOK」データベースより)
『玉工乙女』を読んでいたので、勝山さんの作品のパターンはなんとなく把握していました。
なので今回の話はそれほど「なんじゃこりゃ?」と思わずにすんだかも。
良くも悪くも起伏が無いんですよね。
視点もころころ変わる。
失われた湖の里を甦らせるのか、それとも里のことは過去のものとして、許嫁の剣の使い手の少女と幸せになるのか、それとも甘橘姫の従者として生きるのか。
話の軸すら変わっていくというおどろきの進め方。
このやり方に慣れれば、独特の世界観は楽しめるかな。
好き嫌いが分かれそうな作家さんではありますが。
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日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作で、
中国唐代が舞台と思われる出だしで期待しましたが、
主人公が途中から魅力的でなくなったり、
エピソード的な後日譚が長すぎます。
たとえ悲劇的でもよいから、
もっと主人公に活躍させてくれないと感動できませんでした。
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主人公のさざなみが持っていた特殊な薬草から作った特効薬が織り成す物語だ.淡々と進む中で最後には自身の肝臓が姫の命を救うことになるという怖い話でもある.
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湖の村で幸せに暮らしていた少年さざなみは手元に残されていた木片に記されている名前を頼りに父のいる都を目指す。様々な人と出会い生活が変わりながら、さざなみの心根は変わらない。さざなみの故郷の湖は蘇るのか。…皇帝が君臨する中国を思わせる都で、さざなみは名を小波と改め生活も変わるが、文中では「さざなみ」と書かれ書名も「さざなみの国」だ。さざなみが異界からやってきたことが感じられ、また最後まで読むと、これは確かに「さざなみの国」だと深く納得する。小説の中では様々な不思議が起こるが、都合の良い華々しい奇跡は起こらない。そして淡々と紡がれる文章が、これが実際にあったことなのではと歴史を垣間見た気持ちにさせる。
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名前のとおり、さざなみのような物語であったように思います。静かに、寄せては返し、大きな起伏はないまでも名残を残してゆく。
主人公のさざなみにとって、最も幸せだったのはいったいいつだったのかなあと考えさせられました。むらで叔父と暮らしていたときか、崔たちと旅をしていたときか、それともまちで家族と出会ってからか。わたしには旅の間の温かみが最も伝わってきたものだったけれど、さざなみにはどうだったのだろう。
むら人らしさの消えた彼は序盤の彼とは変わってしまっていて、ひとの成長というものの寂しさを感じたような気がします。けれどその原点には、ずっと、甘橘の姿があったのかもしれません。色恋の類ではなくて、名馬、天馬を目にしまったことへの驚きと憧れと……そんなものが、終盤のさざなみを犠牲になるよう駆り立てたのかもしれない。心理描写が少ないために彼の行動は唐突に見えるけれど、甘橘との出会いから始まっていたのかなと思います。それらしい言葉を使うなら天命。
なんだか柄でもないことを言ってしまった。
あるべきところに収まる感覚があったからかもしれません。後味の悪さはありませんでした。ひとびとが生きていて、さざなみはそれに寄り添っていたように思います。主人公というよりは語り手。決して導き手ではなくて。
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最後の1/3は良かった♪でも、そこにいくまでの2/3は話がダラダラとして読むの辛かった(--;) 主人公さざなみが自分の国を復興させるために旅に出る話だと勝手に思い込んで読んでいたから、びみょーな終わり方で満たされない気持ち
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主人公がレ○○○にされる小説なんかはじめて読んだわ。
勝山海百合さんは『竜岩石とただならぬ娘』が面白かったので、長編で日本ファンタジーノベル大賞を獲ったと知って、前々から読んでみたいと思っていた。
だけど、うーん、この作品で受けた勝山さんへの印象は……たとえるなら、「仲良く付き合ってみると本当は面白いヤツなんだけど、ものすごく無愛想でとっつきにくい転校生」って感じだった。
文章は上手だし、キャラクターは魅力的だから嫌な気分はしないけど、のめりこんでいけない。作品から拒絶されているかのような気分だった。退屈で途中放棄する人もいるかもしれない。ラストまで読めば、じーんとくるんだけど。(このストーリー、書きようによっては、じーんどころか鼻たらして泣けるレベルだと思う)
あと、書かずもがなで済ませちゃってる部分もあるので、行間を読む力がちょっとだけ必要。
でも、次回作も楽しみにしてる。
勝山さんが面白いヤツなのは、よくよく分かったのだ。
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中華ファンタジー。山から出てきた少年が都会で成長していく話か……と思いきや、あれよあれよと話は進み、そして、衝撃の結末だった。ちょっと納得いかない。