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突如現れた謎の移動民族が奏でる音楽は、悩みを抱えたサラリーマンやキャバ嬢たちを魅了していく、、、という表題作は、音楽を軸として神話的に展開していく物語。
随所から著者の音楽嗜好が読み取れるのですが、きっと僕と同じで雑多に大量に音楽を聴き浴びてる人なんだろうなぁと、そんなところに共感したりする。
収録されている他の2編もそうだけど、人生に疑問を抱きつつ疲れた生活を送る社会人たちを、そっと肯定することで癒していく。そこについグッときてしまう。
予想どおりなカタルシスに胸を打たれる「ほもよろを」が好きだな。
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表題作は☆4つで期待が持てたが、残り2篇は肩透かしの☆2つ。
表題作はアッティルカイラーと名乗る移動民族との出逢いの物語。
自分もそこの常連になったように思わせてくれる心地よい高揚感。
残り2篇も面白い部分もあるが、全体にまとまりに欠けた印象。
【図書館・初読・12/28読了】
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アッティラ大王には全く関係なし。多国籍の在日外国人の音楽グループ、彼らが開店させた居酒屋を巡るほのぼの系の日常生活。
高円寺や府中あたりには、ごく日常的に有りそうなのんびりしたお話。作家は、50代をすぎてからの作家デビュー。気負いもなくタンタンとした物語の展開の中に、なんとなくいい味が出てる。表題作を含む短篇集。
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小説宝石新人賞受賞作ということなので、新人さんなのだけど、良かった!
アッティルカイラーに来て欲しい。出会いたい。
不思議な世界に入り込めました!
他2編もおもしろかった。次作を楽しみに待ちたいと思います。
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図書館で誰も借りていない新刊でした。主人公達が音楽や景色に感動する様子が上手い。一緒に感動してしまいます。表題作も面白いんですが、「ほもよろを」と「マルチャペル」の言葉遊びが無茶苦茶面白い。落ちで「ほもよろを」が出た時には電車の中で笑ってしまいました。新人さんみたいですがお勧めです。
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名古屋出身の作家のデビュー作。
音楽、祝祭、記憶、不思議な符号…。ジャンル分け不可能で、でも読んでると楽しくてやめられない。
これは掘り出し物。
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①アッティラ
アッティルカイラーたちの自然な受け入れかた、いいなぁ。自分を、誰かを受け入れることで幸せに。与えた○も与えられた○もすべて。
いろいろな思想の中にも、いろいろな物事の中にも、それぞれの神々がいるのであれば。
②「ほもよろを」③「マルチャペル」ちょっと笑えて、人生観を考えるようなお話
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3つの話の短編集。
個人的には「ほもよろを」が一番良かったかな?
強引に持ってくる感じがありなのか?どうなのか?
まぁイインじゃないかなと思います。
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表題作 アッティラ! 面白かったです。
他、2編にもいえることですが、悪いひとが出てこない。
ムネがむかむかするようなことは起こらない。
ただ、ちょこっとワクワクする事件が起こる感じ。
他、2編のようなお仕事モノより、アッティラ!のような音楽モノのほうがもっと読んでみたいなと思いました。
「赤○は人に与えたものの総和 白○は人から与えられたものの総和」
「赤○が大きい人はお人好し 白○が大きい人はわがまま 両方○の小さい人は男の乳首(どうでもいいものの意味) 両方○の大きい人は素敵な人です」
与えた人も与えられた人も、両方○が大きくなるっていう考え方はいいなと思いました。
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第4回小説宝石新人賞受賞作品。
表題の『アッティラ!』他2編を収録。
お酒を飲んで音楽を聞きたくなる本。
楽しい嘘をついてくれたな、という印象。設定や背景が意外にしっかりしているので、こんなこと本当にありそう、と思わず信じてしまう。それなのにお伽噺を読んでいるような、ふわふわしたあったかい気持ちにもさせられる。不思議な本。お酒を飲んで酔っ払った頭で見た一夜の出来事、という感じ。
飲んで歌って踊って、のアッティルカイラーの生き方は楽天的ではなく本当の意味でのポジティブだと思った。幸も不幸もひっくるめて受け入れて、「素敵」と言ってしまうあなたたちが素敵。
挿入されている歌詞もとっても素敵ですね。素朴であったかい気持ちになれる。
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アッティラって音楽用語かと思ってたらアッティラ王のことやった。
最後まで勢い良く読めたの久しぶりかも
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誰も傷つかない、全編を通して優しさに溢れた物語。
書籍名にもなっている
「アッティラ」は
出てくる歌の歌詞がなんとも素朴で温かい気持ちになる。
個人的には「ほもよろを」の、
主人公とおばあさんの関係が奇妙で、けど思いやりに満ちていて好き。