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ユーラシア大陸を横断した地図が目次にはあるのだけれども、各章に出てくる地名がロシアの地名ということもあって、目次と行ったり来たりしつつ読む。
どうせなら、各章の扉にも地図を載せてくれたらいいのに。
真似したりできないと思うんだけど、こういうのを読むと行ってみたい気がしてくる。いいなぁ。
紀行ものという期待で読むとちょっと違うとカンジだと思う。
紀行というか、ロングドライブ?
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練馬ナンバーの中古車トヨタ・カルディナで陸路ロシアからポルトガルまで
運転するノンフィクション。自動車ジャーナリストの筆者とカメラマン
通訳を乗せてひたすら走ります。なんで未舗装区間もあるのに大型4WD
にしなかったんだろうとか思うけど普通のワゴンで走破してしまうのが
凄いと思った。感情を極力省いたハードボイルド。たんたんと距離を
重ねて行きます。食事が美味かったとか景色が良かったというような
記述はありません。道路事情とお国事情のガイドブック的な内容です。
陸路で旅をするという点では 深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫) [文庫]
沢木 耕太郎著がありますが、深夜特急が内面の旅と現実の旅をからめた
内容なだけに金子氏のユーラシアは非常にさらっと読めてしまいます。
自分で運転して旅を進める、そういったわくわくした感じは伝わって
くるので普段車を運転していて忘れてしまった免許を取ったばかりの
わくわくした気持ちを思い出すのには良書だと思います。
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筆者の自宅から練馬ナンバーのまま走り出し、富山からフェリーでロシアに。
ひたすら陸路を走ってロシアを横断、バルト海でちょっとフェリーに乗って、ドイツ、フランス、スペイン、ポルトガルと走りぬけユーラシア大陸最西端のロカ岬へ。
クルマというものは国から国へと移動するものと大陸の人々は心得ているらしく、どのイミグレーションでも検問所でも練馬ナンバーであることを咎められたことはないそうです。箱根だってポルトガルだって、走っていけば必ずたどり着ける場所であると筆者は言います。この旅は、そういう地球のスケール感を実感を持って知る行為だったようです。飛行機を使わないで遠くに行ってみたくなりました。