投稿元:
レビューを見る
リナはただ円環を閉じるために疾走したのか。
後半はなんか、
村上龍の「コインロッカー・ベイビーズ」の様なドライブ感を感じた。
トンデモない世界の、トンデモない物語だ。
A rolling stone gathers no moss.
投稿元:
レビューを見る
悲惨なのに、つらいのに。
「ラブレス」のような展開だなと思いながら読んでいて、途中からもっとずっと重くなる。
脱出だの、売春だの、レイプだのと、展開だけ見ると、ジェットコースターノベルのようではあるのだけれど、それだけではない。
最後には力強さを感じる。
投稿元:
レビューを見る
正直、途中中だるみした。
が、誰もが想像するある国を脱出する部分は、結構楽しめた。
全体としては、もう一ひねりあれば良かったかと。
12/08/19-87
投稿元:
レビューを見る
姜英淑という韓国の女流作家の作品を読み終えた。
ある女性が親とともに自国から逃げ出しP国を目指すのだが、途中親ともはぐれ様々な悲惨な経験を重ねて行。そのなかで一緒に逃げているうちに成長していく少年との淡い恋らしき関係や、途中引き取る事になるおばあさんを扶養することになる不思議な関係などただの逃避行ではない彼女の優しい性を伝えるエピソードも織り込まれるのだが、結局は最後は悲惨な事故に巻き込まれていく。
あああの國の女性の事を描いたのだろうなあと想像がつくがあくまでもフィクションなので、そこまで暗くならずに読み進む事ができた。
韓国文学に興味がある方は是非。
投稿元:
レビューを見る
この世は地獄 でも極楽 国の線を鳥は悠々とこえるけどわたし達は足を伸ばしてすら眠れない
幾重にも流れる川 血管 生きることは絶望に次ぐ絶望で、たまに希望が少し見える
投稿元:
レビューを見る
国境に近い町に住む少女はリナと言った。父親が国を脱出することを決心したので、家族と一緒に引率者の手引きで国を出た。列車に乗り、バスに乗り、川を渡り、山を登り、別の国を廻っていくうちに、家族と離れ離れになってしまった。自分たちと同じ言葉を話す「P国」に行くことを夢見ていたが、実際には名前さえ知らない国で悪夢の中で生きていかなくてはならなかった。