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「描き方は作品の言語のようなもの」,作品を読み解くきっかけを教わった。
「好きになるのは,どんな理由からでもいいけれど,嫌いになるのは,どんな理由からでもいいというわけにはいかない」,今まで分からなかったその作品を少しでも理解できるようになりたい。
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美術史についてどこまでもわかり易く書いてある美術史では必読らしい教科書的な作品。文中に言及されてる作品は全部図が載ってるから参照しつつ読めばよりわかり易い。今までなんでこんな絵があるのかとか印象派ってなんなのとか思ってたけど多少なりとも美術史の全体が俯瞰できたような気がする。絵が好きな人は是非読んで欲しい。
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ここまで語れるのなら本物の証!
正直、分からないところばかり・・・
何回読み返せばいいのでしょう^^;
でも、好きな画家の話が出てくると、
やはり心が浮き立つものです。
美術に対する真摯な愛あればこそ、
伝わり広がる物語なのでしょう。。。
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まさにタイトル通り,美術史家ゴンブリッチが一般向けに古代から現代までを図版に基づきながら解説した大著。書店で日本語版を見た時に身震いする思いでしたが,ようやく読むことができました。
とりあえず,その長大な物語の構成を目次に語ってもらいましょう。
序章 美術とその作り手たち
1 不思議な始まり 先史,未開の人びと,そしてアメリカ大陸の旧文明
2 永遠を求めて エジプト,メソポタミア,クレタ
3 大いなる目覚め ギリシャ 前7世紀−前5世紀
4 美の王国 ギリシャとその広がり 前4世紀−後1世紀
5 世界の征服者たち ローマ人,仏教徒,ユダヤ教徒,キリスト教徒 1世紀−4世紀
6 歴史の分かれ道 ローマとビサンティン 5世紀−13世紀
7 東方を見てみると イスラム,中国 2世紀−13世紀
8 るつぼの中の西欧美術 ヨーロッパ 6世紀−11世紀
9 戦う教会 12世紀
10 栄光の教会 13世紀
11 宮廷と都市 14世紀
12 現実をとらえた美術 15世紀後半
13 伝統と変革Ⅰ イタリア 15世紀後半
14 伝統と変革Ⅱ アルプス以北 15世紀
15 勝ちとられた調和 トスカーナとローマ 16世紀初頭
16 光と色彩 ヴェネチアと北イタリア 16世紀初頭
17 新しい知の波及 ドイツとネーデルランド 16世紀初頭
18 美術の危機 ヨーロッパ 16世紀後半
19 さまざまなビジョン ヨーロッパのカトリック世界 17世紀前半
20 自然の鏡 オランダ 17世紀
21 権力と栄光Ⅰ イタリア 17世紀後半−18世紀
22 権力と栄光Ⅱ フランス,ドイツ,オーストリア 17世紀後半−18世紀初頭
23 理性の時代 イギリスとフランス 18世紀
24 伝統の解体 イギリス,アメリカ,フランス 19世紀
25 永久革命 イギリスとフランス 19世紀
26 新しい基準を求めて 19世紀末
27 実験的な美術 20世紀前半
28 終わりのない物語
モダニズムの勝利
モダニズムの退潮
変わりつづける過去
本書の初版は1950年。それから最終的に1995年の16版を重ねる。ある意味でゴンブリッチのライフワークにもなった作品のようです。そして,この出版社。普通は原著の出版社に翻訳権を支払って,翻訳側の国の出版社が出版しますが,このファイドンという会社は芸術関係の多国籍企業。以前にもランドアート関係の翻訳を見たことがありますが,どうやらそういうことらしいです。なので,翻訳者の情報も巻末にちょこっと載っているだけです。
さて,もちろん多くの読者にとって本書の醍醐味は本編にありますが,私にとっての最大の魅力は「序章」にありました。私たちがどのように芸術作品に立ち向かうのか,研究者として,批評家として,そして一般の芸術愛好家として。もちろん,ゴンブリッチは研究者ですが,研究者としての立場を十二分に意識しながら,同時にその研究内容をどのように一般の芸術愛好家まで伝えるのか,そんな事柄について思索した内容が記されていて,またその実践が本編ということです。
単純に時代順に並んでいるように見えますが,古代の世界中に残された素朴なアート作品は後のヨーロッパにおける芸術の維新に関わってくるという展開で伏線になっています。そして,各章の冒頭では建築作品についても触れられているのも特徴。また,本書の原則が図版に示した作品に関してしか解説をしないというもの,また図版に示す作品の選別に関しても,著者が実物を確認したことがあるという事実を優先したということ。この辺りからも著者の美術に対する真摯な態度を学ぶことができます。
ともかく,純粋に知的および感性的刺激を得られる読書体験です。
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0524.少しずつ読み進めてるが、非常に傑作。美術史の教科書に使われる理由がわかります。ゆっくりですが、要約しつつ読み進めていきたい。このテキストを使った授業を受けたいなぁ。
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まだ2章の途中だけど、博識と想像力の豊かさ、それにも増して、初心者にわかりやすく説明できる文才に圧倒される。ヨーロッパの教養人の鑑、という印象。久しぶりにワクワクしながら読み進めることのできる本に出会えました。
細かいけど、栞の紐が二本付いてる仕様は親切設計!
本文と、後ろの膨大な図表を行ったり来たりする時に、極めて便利。
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美術史というカテゴリの中では有名な本らしく、解説と図版で1000ページ位のボリュームなんだけど、文章は平易で読み易い。
自分的には美術というと絵画のイメージが強いのだが、この本は建築と彫刻にも重きが置かれている。
各時代の作品はその時々の世相が反映されており、時が経った後には違和感があるものも多いが、その時の時代背景や主義主張に則ったものだと理解。
芸術家達はそれぞれの制約の下で手段や表現を模索していく。
段々と芽生えていく自我とのバランスとの闘いがそのまま歴史と言えるのかもしれなく、その中で様々なイノベーションが発生していき、時代が戻るものもあれば進むものもある。
表層的なテクニックよりも何故その様な表現がなされたのかを考え、その芸術家達の意図および時代に想いを巡らせる事の楽しみを見出せそうな気がした。
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[関連リンク]
新しい目を得る『美術の物語』: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2015/08/post-1ecb.html
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2017年2月「眼横鼻直」
https://www.komazawa-u.ac.jp/facilities/library/plan-special-feature/gannoubichoku/2017/0201-4829.html
※図書館所蔵資料は2007年刊
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今まで手にした美術の歴史書の中で、一番コンパクトで内容も充実。読み物としても面白く、いつも身近に置いておきたい歴史書です!実は、もう25年前にボストン空港でこの本のペーパーバック版を買い、それがこの本との出会い。その訳本を見つけました。それが、この本です!