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これは上巻から読み直すと、いろいろとスッキリするのだろう。一度読んだだけでは、もう一回最初から読みたい、って思わされるだけであろう。物語の着地点としては、途中から予想はついていたけれども予想外というか、上手い具合に仕掛けられていて、なるほどなぁと思ったり、そういうことねって思ったり、まぁ納得のできる良いお話だったんではないでしょうかね。
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2012年1月29日 2回目の読了
一人称がコロコロ変わります。一人称が変わった時に地の文の書き分けに気付かず、一人称が変わったのに気が付かない場合が多かったです。
少し読みにくかったなーと思いました。
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今回も騙されてしまった…。まあこれを初見で解れというのも無理があるか。近いうちに二周目に入る予定です。
最後はかなりドキッとする展開です。みぃちゃんの執念が怖い。
以下、自分のためにまとめるのでネタバレ嫌な人は見ちゃダメ。合ってるかも不安なので。
・上巻の語り手は綾乃、真理。綾乃はニアと呼ばれてたが理由は不明。
・下巻の語り手は綾乃、美佳。上巻最後の語り手も美佳。この美佳は下巻の綾乃語りで過去に行っていた美佳が帰ってきたもの。
・上巻での冒頭を一周目、綾乃(上巻での表記はニア)と真理が流れで時間旅行したものを二周目、二周目で改変し、綾乃、真理が未来へ帰ったあとを二周目の未来、下巻で綾乃がトランクにはいり、運転席に美佳と近雄が乗って行った過去を三周目と考える。
一周目では近雄は死んでいた。二周目で綾乃が助けた少年が近雄。綾乃と真理が帰ったあと嵐の夜に真理は船に乗り死亡。近雄は乗らなかったから生きていた。この近雄は何かしらの理由でニアと呼ばれるようになった。それと地続きな未来に帰ってきたのが下巻冒頭での綾乃。真理が死んだことを改変するため綾乃は三周目に乗り出す。それには何かしらの理由で美佳と近雄が同乗していた(二人にとっては二周目)。三周目で綾乃は真理を救い、近雄は救えなかった。三周目(二人にとっては二周目)と地続きの未来に帰って行った美佳と近雄だが、この時近雄はかなり矛盾した存在なので帰ると同時に消滅。ここで一人残されたのが下巻での美佳語り。この美佳は近雄が死んだことを改変しようとするが、松平は二周目の嵐の夜に真理が死ぬことを、それを改変するためにやってきた三周目の綾乃から知り、それを悔やみ研究をやめ逃げた。美佳は松平が前田の家の部屋に残したままだったタイムマシンの図面をもとに近雄が死んだことを改変するために研究を始めることを決意する。
下巻ラストの「D.S」でヤガミカズヒコは三周目の未来の9年間が二回目だったのではと不安になるが私はそう思わない。仮に老婆が研究して時間旅行を可能にした三周目の未来の美佳なら、近雄が死んだ状態の9年目に来ても意味がない。近雄の死を改変するには嵐の夜に時間旅行する必要がある。
また美佳と近雄が最初に時間旅行した意図は不明と書いたが、一番有り得るのは美佳の足が事故で動かなくなることを改変するためだと考えられる。この事故は美佳と近雄が時間旅行した先の一年後なので矛盾するが、同乗した綾乃の思いが勝ったためと考えられる。
こんだけ書いて間違ってたらやだなあ…。
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“昨日は彼女も恋してた”の続編(というより下巻)
“昨日は~”ラストの違和感の正体が明らかになる
いろいろショックが大きくて混乱する
とても面白くて驚かされる本
でも、とても切ないストーリー
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『昨日は彼女も恋してた』の下巻にあたる作品。
読み進めていくと諸所に「ん?」と感じる部分があり、どういうことだ…と思っていると回収される伏線がよい感じ。
挿絵などがあるとネタバレになってしまうところが、『文字』『文章』ならではの味が活かされている『小説らしさ』も良かった。思わず上巻から読み直そうかと思ったものである。
ライトにサクサク読めるのも入間一間先生の良いところ。
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過去の改変から現在に帰ってきた僕を待っていたのは、マチの死んだ世界。そしてわたしを待っていたのは、ニアが死んだ、わたしの歩けなかった足が元通りになった世界だった。マチ/ニアが死んだ現在が今というなら、僕/わたしは必ず取り返す。「二人」がいた世界を。必ず。
「跳んだ」のは二人ではなく二組だったという、上巻で生じていた僕とわたしの違和感の謎が徐々に氷解していく様は、まさに脱帽。こんなトリックを仕掛けるとは…と感じたのはぼくだけではないはず。らしくない読みやすさは誤魔化す手法の一つだったのではないかと思うほど。
しかしだからといって物語の結末に納得出来るかというと頷きがたい。美佳の足を守るため、死を受け入れたニア。自分の願った世界を守るため、過去に残る綾乃。何故二人は時間を超えたにも関わらず「ニアかマチのどちらかが死ななければならない運命」を認めてしまったのだろう。
そうゆう意味ではやはりこれはニアとマチの物語になる。が……少なくとも二人がその運命に逆らおうとすれば、綾乃とマチ、ニアと美佳の四人は、九年後の自転車レースに参加するという未来があったのかもしれないのに。
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上手く騙された。
下巻を読むと上巻の色が大きく変わってしまう。急にミステリーやホラーの色がでてくる。だからっといってマチの気持ちは思っていたものと差して変わらないだろうと上巻を読み直して思う。
騙されないかと言われると大きな違和感はちゃんと落ちていて、それを無視したくなる理由があったり、想定をしないからなんだろう。通じ合っていて欲しいからね。
しかし、裏切られだ感は半端ない。
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2011 12/31読了。WonderGooで購入。
だーまさーれたー!
入間人間のこの手のトリックは一度じゃないはずなのに、今回は作品の雰囲気に油断して完全にしてやられた!
前巻が島の閑かな雰囲気のなかでの青春小説だったのとはうってかわっての、謎解き劇。そしてなにを擲っても好きな人を救いたい気持ちの話。もしかしたら、永遠にループしてるかもしれない島の話。
読んだら絶対、前の巻を再読したくなるはず…これ整合性ほんとうにとれてるのか?!
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なんだろう、下巻を読むうちにこれは変だぞってなって途中でやっとトリックに気づいた。一周目はとりあえず最後の玻璃さんの独白が怖くて怖くて。そのあとすぐに上巻を読み直したところ、上巻を違和感なくすらすらと読んでいた自分は馬鹿かと思いました笑 ちゃんと伏線張ってるやんって。一人称だからできる叙述トリックだなと思いました。
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タイムスリップ。
過去に戻って、関係が回復していく過程が面白かった。強制的だけど、二人で話す環境が整ったことで、話すことをお互いに望むことでができていた。のほほんとした関係の変化が素敵でした。
今に戻ったら・・・
続きが気になります。
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下巻も誤字が多い。
タイムトラベル、視点入れ替え、主観人物のすり替えなど、それなりに練られていますが、時間旅行の解釈に欺瞞があるのでスッキリとはどうしても読めなかった。改変によって複数の時間軸が形成されるのなら、なぜ現代(正確には改変された別の時間軸の現代)に戻った時に同じ人物が2人に成らないのか?過去にいたはずの9年前の自分がその後に過ごした9年間はどこに行ってしまうのか?そのあたりが都合良く解釈されすぎな気がしました。
何はともあれ、文章が読みづらいのが致命的。口語体だとしても、読点の入れ方が変すぎる。
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まんまと騙されたー。
二人の語り手の相方の本名に対する読者側の思い込みを巧妙に利用した作品だ。
【マチ―ニア】だと思い始めた瞬間術中に嵌ってしまう。
正解は、【ニア―裏袋】と【マチ―玻璃】という二ペア。
それぞれから、片方の人物が性別を交差させて語り手として選ばれていることに、姉妹巻の下巻ラストでそれとなく明かされる。
いやー嵌められた。
ラノベは好きではないが、これは再読したくなった。
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面白かった。タイムトラベルものはやっぱ良いですね。こうあわせたか!がたくさんあって面白い。
ネタバレですが、上下巻の表紙全然気がつかなかった!
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昨日は彼女も恋してたの下巻です。
上巻でずっと抱き続けていた違和感の正体がわかります。
正体がわかっても時系列とか頭の中でこんがらがって理解が追いつかない難しさを少し感じましたけど。
下巻を読んでから上巻をぱらぱら読み直して見たら、見事に騙されたなーと思う反面、こんなにも最初から伏線だらけだったのか!と思って脱力しました。
特にわかりやすかったのはタイムマシンの呼称、車・軽トラと、明らかに呼び方が違っていたのに、“私”にとって四輪の乗り物は全部車だ、って言う視点の違いで大して気に留めずにさせられるとことか。
とにかく最初から二組の男女の話で、男女視点が交互に進むので同じ時間軸だと思わされたことがやられたーって感じで面白かった。
ただ、読後は、私にとってこれはホラーだ…っていう怖さが残りましたね。
終わり方はすっきりさっぱりだったはずなのに(笑)
裏袋美佳=ミー婆=師匠なんだよねたぶん…その執念がホラー。
どこがこのタイムミステリーのはじまりで、これからの終りも正直見えない、美佳と綾乃のいたちごっこが続くのかなぁっていうか、たぶんお互い死ぬまでそれぞれの守りたい人を守り続ける、おそらく、死んでからもまた若い美佳と綾乃が同じ事を繰り返して、この二人は永遠にあの島のあの時間に囚われたままなのかな…という恐ろしさを感じました。
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一応、上下巻という体裁になっているんだけど、終わりと始まりがどこにあるのかわからない時間迷宮に陥っていくような気分になっていく。悪く言うとどこまでも時間的なネタが展開できてオチがつかない感じ。けど、絡め取られていくのも気分として悪くはない。こういう話、結構好きかも。