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清掃人探偵キリコシリーズ第三弾。
明日変わらず面白い。
「名探偵は最後に間違ってはならないし、真面目でけなげな人々がずっと悲惨なままの話というのも読むのはつらい。」
「予定調和というのは物語が物語である限り必要なことだと思っている」と著者があとがきに書いているが、そのとおりの話で、読後感が良いシリーズ。
(図書館)
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【清掃作業員・キリコが日常の謎をクリーンにする本格ミステリー「女清掃人探偵」シリーズ第3弾、実業之日本社文庫初登場!小児病棟に入院している子どもたちのあいだで「病棟に魔女がいる」との噂が立ち、新人看護師・さやかがその正体をつきとめようと奔走するが…。深夜のオフィスで、スポーツクラブで、猫のブリーダー宅で、キリコが謎をあざやかに解決。 】
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清掃員キリコちゃんシリーズ第3弾です。
今回は大介が出て来ないのが寂しい・・・
そして、キリコちゃんの清掃員ならではの視点みたいなものが今回は薄かった気がしてちょっと残念でした。
だけどそこに重点を置かなければ、とっても面白いです。
キリコちゃんはやっぱりしっかりしてて素敵だし、でもちょっと弱気な部分も見れたりして。
そして日常に潜む謎についても、いつものように結構悪意のある事件です。だけど読後感は爽やかなのは、キリコちゃんの人柄のお陰でしょうか。
「病棟に魔女がいる」は、新人看護師・ベテラン看護師・入院が必要な子供達・その親など色んな人の気持ちが描かれていて、さらには今まであまり出てこなかったキリコちゃんの気持ちも描かれています。
そんな中で、相手の気持ちを考える事の大切さや難しさをひしひしと感じました。
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清掃員としての仕事を完璧にこなすキリコが謎を解くシリーズ第3弾。
日常の謎あり、事件性の強いものあり、殺人事件そのものもありと
パターンに偏りのない短編(中編?)集。
前作までと比べると、「清掃員」としての要素がだいぶ薄い。
それぞれの謎・事件に関わるきっかけにしかなっていなかったり。
その辺がちょっと残念。これ以上シリーズとして続けるのは厳しいか!?
短編にしては伏線もしっかりあるし謎解きも突飛でなく
読者に与えられる手がかりも比較的多い。
だから真相が語られた時も、「あぁ、なるほど」という感じ。
個人的には2つ目の話が好きでした。
一番ミステリっぽい3つ目の話も良い意味で裏切られて面白かったけど。
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近藤史恵さんの「女清掃人探偵」シリーズ第三弾。今回も清掃員のキリコが、日常に潜む謎を鮮やかに解決していきます。
300ページ以上ありますが、読みやすいのと会話のテンポが良いのとで、あっという間に読み終わっちゃいました。人の悪意を暴く話が多いですが、全体を流れる空気は優しく暖かいなと思います。著者の人柄が表れているんでしょうね。
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動機とかバックグラウンドはダークなのだが、キリコちゃんの人柄とライトな文体で柔らかくされている。やっぱり好きだなぁ。近藤さん。
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清掃人キリコ第3弾
今回も良かった。動機やバックグラウンドは意外と重いんだけど、不思議と読んでる最中はあまり感じずたにさらりと読める。
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水の中の悪意/愛しの王女様/第二病棟の魔女/コーヒーを一杯
共通するのはお掃除が仕事のおねえさん、キリコ。
日常に表れるちょっとした謎を捉えて、明らかな解釈をする彼女。謎解きというほど重みはないけれど、ちょっとした疑問を解く軽やかさが自然で良いと思う。普段通り過ぎている引っ掛かりを見つめると、違ったものが見えてくるのですね。
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ミステリーだけど、心に響く。温かみがあって、人間らしい感情があって、生きる道をほんの少し軌道修正してくれる感じ。
キリコちゃん大活躍のシリーズです。
今回驚いたのは、今までこのシリーズで人が死んだことはなかったのに…まさかの殺人が起きました。
でも、犯人探しのミステリーじゃなくて、心の傷を探るミステリーっていうか、本当にキリコの優しさに触れて、ほわんとなれる作品。
そして、絶対的と思ってしまっているキリコにも、悩みや辛く思っていることがあるんだってとこもでてきて、逆に親しみが増しました。傷付かず生きてる人なんて、いないんですよね。それでも他人に目を向けて、思いやれるのは、素敵。
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続編とは知らずここからスタートしてしまったのでもったいなかった。主人公の、見た目とはちがう真面目な中身のキャップ差がいいのかも。
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お掃除大好きな清掃員・キリコちゃんシリーズの第3弾です。
今回は、4つの場所で事件が起こります。
それぞれに主人公がいて、さりげなくキリコに出会って解決への糸口を見つけていきます。
以前にはない、ちょっとびっくりな事件もありますが、キリコちゃんの優しさが、ホッとさせてくれます。
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スーパー掃除人、キリコちゃんのシリーズ。
相変わらず、スーパーな掃除人っぷりです。
この掃除のノウハウをまとめて本にしたら、それなりに売れそうな気がするww
で、相変わらずなにがなんだかわからうちに巻き込まれて…。
ハードな結末とかもあって、キリコちゃんが心配なのだ。
こんな風に、人の嫌なところ見続けて、彼女は大丈夫なんだろうか。
と、思ったら、最後に本当にハードな物語になりました。
今まで、事件っても新聞記事になるようなものじゃなかったのにね。
…寄り添って泣くキリコの純情さが、むしろ怖い。
彼女は、この先やっていけるんだろうか。
まぁ、そんな弱い子じゃないとわかってるんだけどね。
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シリーズ3作目。
これまでのスタイルを踏襲し、主人公が巻き込まれた事件を清掃のお姉さんキリコが解決に導く短編集。
巻が進むにつれ影が薄くなるキリコ。
今回もかなり脇役でした。
そしてキリコのキャラも微妙にぶれていく、シリーズ物としてはおかしな流れに。
キリコ自身の物語は全体にまったく影響しないのでそれでも問題はないものの、
ちょっと物足りなさを感じる部分。
今回の4つの事件も、さらりと扱うものの事件自体はかなり暗くてヘビー。
重ければいいという問題ではないものの、なんだか「犯人も人間だからしょうがないよね」という部分が相変わらずの違和感。
それでも、単に慣れてきたのか、前2冊よりも不快な感覚は薄かった。
そして近藤さんは本当にイヤな奴を書かせたらうまいなあ~と思う。
憎たらしい。
やっぱりミステリよりもヒューマンドラマのほうが上手い書き手な気はするけれど…。
それが遺憾なく発揮されている『第二病棟の魔女』は、二重三重の仕掛けでいい作品です。
長編でたっぷり見せてもいいくらい。
上がり調子なシリーズなので、今後も楽しみ。
ただ、どうしてだかこの巻から版元が変わっています。
イラストも一緒なのにちょっと気に食わない…。
大人の事情か。
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「実業之日本社文庫初登場!」とあったので
シリーズ第一作だと思い込んで読んでみたら、なんと三作目で
相変わらずの粗忽さに、「私のおばかー!」と叫んだのはヒミツですが
ある時はフリフリの黒のドレスに白いエプロンのロリータファッション、
ある時はビーズのネックレスをじゃらじゃらつけたエスニック風、
またある時は黒のパフスリーブのトップスと赤地に白い水玉のスカートで
ミニーマウス風。。。と
清掃員の仕事の時にもおしゃれを欠かさない
おだんごヘアのキリコが、とてもキュートです♪
ペットショップでガラス越しに目が合った仔猫に運命を感じて
「あの小さな王女様に奉仕したい!」と
昼も夜も土日も休まずバイトに精を出す女の子のお話に
うんうん、と頷きながら涙し、
小児病棟での「代理によるミュンヒハウゼン症候群」の
痛ましい実態を知って愕然とし、
そんな悲劇を利用して自分に有利な結果を導こうとする
卑劣な大人達に怒りを滾らせながら
キリコと最愛の旦那さまとの馴れ初めを知りたくて
早くもシリーズの1、2作目を図書館でサーチする私でした。
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中身と外見が一致しないんじゃないか…な主人公が
清掃作業員しながら市井の人々の謎や悩みを解決していく、という
お気楽物ミステリー。
作者の方は、あまりおされな感じがしません。
そのためか、若干主人公の女の子の造詣が甘い感じがします。
おされをしてお掃除バイトをするのですが、
その格好では正直お掃除は大変です。
実は結婚している彼女のかていのエピソードもあるけど
そんなに裕福な感じはしない。
そんなに衣装持ちになれる??
ってことについ気をとられちゃうけど、
作品としては嫌いじゃない。歯磨き時にぴったり!!の軽さ。新書だし。
かわいらしくまとめているも、内容は結構えぐい事実とかもあるのは
ちょっと笑えます。いやいや、それだけで大丈夫??
しかし、しかし!! 一番ショックだったのは
2冊並んだこの子たちをみて、「ふふん…どっちが先かな??」なんて
順番に気をつけて読んでみたら、
実はもう一冊シリーズで出ていて、しかもそれが一番はじめっていう
すごく悔しい事実を知ったことかな。
話はほとんど連続していないけど、主人公が結婚した相手と
であった話は一冊目にあったようなので、
あ、そう。この人、みんなもうご存知なの??って感じで。
話の内容については特に書くことはない。
つまり、あまり覚えていない。
3年後くらい、また歯を磨きながら読んでそう。
あれ、なんかこの話知ってる??とか思いながら^^;