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『ラッフルズ・ホーの奇跡』
事業に失敗したマッキンタイア老人。画家の息子ジョージと娘ローラ。海軍の任務で3カ月海外に赴任するローラの恋人ヘクター。マッキンタイア家の近所に建てられた豪邸。持ち主であるラッフルズ・ホー氏との出会い。貧しい人々に施しを与えるラッフルズ・ホー。マッキンタイア家と交流。金に目がくらむ老人、画家の仕事をしなくなったジョージ、ラッフルズ・ホーに魅かれヘクターに別れの手紙を書いたローラ。
『体外遊離実験』
人間の肉体から精神を取り出す実験を行うフォン・バウムガルデン教授。被験者は教授の娘との結婚を条件に名乗り出たフリッツ・フォン・ハルトマン。入れ替わった二人の精神。気がつかないまま生活を送る2人。
『ロスアミゴスの大失策』
死刑囚を速やかに死なせるための研究。電気椅子の電圧を上げることに決めた研究チーム。ただ一人反対したシュトゥルルラゲール。死刑を執行されたダンカン・ウォーナー。電気の力で死なない体になってしまったダンカン。
『ブラウン・ペリコード発動機』
新たな発動機を開発したジェレミー・ブラウンとフランシス・ペリコード。特許の権利をめぐって対立する2人。争いの結果、ブラウンを殺害してしまったペリコード。
『昇降機』
遊園地のアトラクションの昇降機に乗ったスタンゲイト中佐と婚約者メアリー。危機を感じる力を持つスタンゲイト。信仰に生きる昇降機の操縦士ジム。昇降機の乗客たちを監禁するジム。
『シニュール・ランベルトの引退』
若い妻ジャクリーンに浮気されていることに気がついたサー・ウィリアム・スパーター。知り合いの医師に声帯についてのレクチャーを受けるサー・ウィリアム。妻の浮気相手である歌手のシニョール・ランベルトに対する復讐。
『新発見の地下墳墓』
新たな地下墳墓を発見したユリウス・ビュルガー。彼から秘密の地下墳墓の場所を聞き出そうとする同業者で友人のケネディー。中々場所を明かさないビュルガー。彼が語ったメアリー・ソーンダースと彼女を傷つけたケネディーの関係。地下墳墓に案内されたケネディーの末路。
『危険! ジョン・シリアス艦長の航海日記より』
イギリスと戦争状態に入ったノーランドの潜水艦艦隊の司令官ジョン・シリアス。圧倒的な力の差を島国であるイギリスの封鎖に活路を見出そうとするジョン・シリアス。イギリスに食料を運び込む商船を無差別に撃沈していく潜水艦艦隊。
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SF収録したって割にはなんか……。新発見の地下墓地とか昇降機とかシニョールランベルトとかどの辺がSFなんだろう。ラッフルズホーもなんか……東京創元社から既にSFレーベルで幾つか出てるせいかね。まあ、だから、ラッフルズホーなんて引っ張り出してきたんだろうけど。地球の悲鳴や分解機も載せてないし。人間の汚い心理を描写した作品群って言った方が良いんでないの?いっそ、SFレーベルの短編集は解体して傑作集に組み込んだらどうかね
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何年ぶりだかわからないほど久々の、コナンドイル。
傑作選が2000年代に入ってから新しく出されてたんですね。
読んだことのない中編と短編からできてて、ほとんど推理物というよりはSFとミステリーという感じ。
でも、たぶん当時からすると未来の科学技術の使い方がやっぱり面白い。あと、愛憎劇みたいのが結構好きだったんだな、と思わされました。
またタイミングが合えば、ほかの傑作選も読みたくさせてくれました。