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これはとても上質なBLだ。BLのジャンルを剥いでファンタジーだけで十二分に通用する。絵柄が物語に合わせて変化しているところも素晴らしく、明治カナ子さんが描いてなければ私自身は読まなかったかもしれなジャンルだが、だから余計に明治さんが描いてくれて、読めて良かったと思う。BL作家がBL以外のジャンルに進出して、青年誌や少女漫画誌で描くようになるご時世だが、この作品をBLと捉えず考えると、BL作家出身のベタなBLでない作品としては一番好きだ。
魔法使いリーの過去が少し垣間見え、王に対するリーの葛藤や愛の深さと共に、彼の底知れない孤独を感じ、胸が締め付けられる思いがした。可愛いラベル登場が少なかったが、巻頭の、リーに怒られて泣いちゃうラベルの姿を見て、かいぐりかいぐりしたくなっただけで十分だった。明治さんは泣く少年描くのが本当に上手い!!
これはむしろ、BL枠飛び越えて読まれて欲しい傑作だ。ファンタジー苦手なんだけど、魔法使いと王の関係性に切なさMAXまでいった。
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リーと王のお話は重く切なく物悲しかった。王族と魔法使いという明確な上下関係に縛られ、想いを紡ぐことができない辛さ。身分差を取り払い、リーと対等に向き合いたかったであろう王の気持ちと、王を理解し自分の想いを自覚しつつも、王家の枷に縛られ酷い仕打ちをするしかなかったリー、双方の心情が辛くて涙でした。リーにとって王はまさしく無二の存在だと思えて、タイトルが胸にずっしりと来ます。リーの使役と王の魂の話になっていきますが、弱っているリーがどう動くのか不安。ラベルの存在が幸せに繋がりますように。ペーパーで和んだ♪
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待望の2巻です。
リーの過去の話。
せつなくてせつなくてたまりません。
タイトル「無二の王」の文字が、心に重くのしかかります。
今回のこの2巻は、面白すぎて3回も読み返してしまいました。
明治さんは、本当に好きな作家さんで、今までの作品もどれも好きですが、時々、私の心の琴線をビンビンに震えさせるような作品をポンッと描かれるので、震える手で何度も読み返させられることがあります(「熱伝導」がそうでした)
あ~早く3巻が読みたいっ!!
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リーの抱えていた物が分かりました。
縛りによって自分の意思ではどうにもならなかったあの夜をどう思って生きてきたのでしょうか。
大切な人の忘れ形見をこれからも命がけで守っていくのでしょうね。
自分の元使役が無き王を生き返らせる為にラベルを器として使おうと狙っています。
あの魚が教えてくれました。ウエト河の水源近くで王を守っていたのです。
次巻、楽しみです〜♡
しかし、魚、味があっていいですよね。
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明治さんのキラキラしてるだけじゃないファンタジーな世界観好きです。
リーと王の話は切なかった。
一巻ではられた伏線を回収しながら進む二巻。
登場人物は揃った感じ。
次巻が楽しみ!
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1巻が気になるところで続いていたので、我慢できず読後に本屋へ直行。そして、2巻を読み終わって…やられました。涙が止まらない。
ラベルの魔法の力の未熟さに苛立ち、厳しさが増してしまうリーです。ラベルに王の姿を追ってしまうのが原因なんでしょうね。
そして、今回は王とリーの出会いから決別までがメイン。幼い頃の出会いから、「私の魔法使い」「私の王」と思う関係になるまでが丁寧に描かれています。
王の男としての成長ぶりがまぶしいほどです。
そしてままならぬ想いの顛末も悲しかった。
王国の存亡が託されているリーは自分の力では王の気持ちに応えることもできず、本心も伝わることなく、どうすることもできないのが切なすぎました…
でも、使役はまだ王の側にいたりするので、まだ何かありそう。これからの展開を予感させて、震撼とさせられます。リーと使役の関係性も気になりますね。
何しろかわいいラベルが傷つかなければいいなと、いい方向へ行ってくれればいいなと、願わずにはいられません。
3巻が待ちきれず悶え死にそうです。
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完結してないようだったので、買ったまま読まずに積んでしまってたのですが…
とにかく良かった
この雰囲気…たまりません
まだこの先も続きますが、明治さんファンは必読の一作になると思います
絶対に手放したくない作品
1巻ではラベルの無邪気さが微笑ましく思われるシーンもありましたが、2巻では王とリーの過去のお話がほとんどなので、少し雰囲気は重いかも
謎だらけだったリーの過去が明かされて、ただただ王とリーが切ないです…
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読みながら、うぎゃーと内心叫んでいました。祭祀夕刊を読んだ今となっては、ああ、と感慨深いものがあります。
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うぅ、嫌いじゃないのに読み進むのがツラい作品(´‐ω‐`) カナ子さんもファンタジーも好きだけど、いまの自分の好みより重くて暗い。
唯一の救いはラベルの明るさだけど、この巻は王とリーの回想が多くて、もぅ空気が重い(泣)
2人の気持ちが同じなハズなのに磁石の同極みたいに見えないモノに邪魔をされ、重なれずズレた地点に着地するのが、見ていて具合悪くなるくらいツラい。 魔法使いの存在が切なすぎて、そう感じる王に同調して引きずられるのが苦しい。
元使役が守ってる王、まだ魂があるんだね。 リーとの再会を思うと、嬉しくも恐ろしい。
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ラベルの在りし日の父王とリー様の過去を主に描く2巻。王の見た夢の暮らしが泣けてくる。ああ苦しい。辛いわ。その辛さの救いはラベルの可愛さ。リー様に怒られて泣く顔さえ可愛いわ~。ヘタレ使役も可愛い。魚君だって愛嬌あるわ。そんな諸々の可愛さに支えられて3巻へ進む
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リー様とラベルのお父さんの過去話。
王妃とリー様の入れ替え以外は、ファンタジーならばよくある話ですが、これがあの先生とラベルのほのぼの生活の礎だと思うと切ないです。
明治さんの両片思い(いや、この場合はただの身分違いな両思い?)の残酷さは半端ないですね。
リー様の行動全てが王の為なので、あの入れ替わりも彼ならやると王も後になってちゃんと気付いていると願います。いや、もうあの時点で分かっていましたよね。それでも想いの成就が未遂だった事がやるせなかったから、あんな事を云ったのかもしれません。
どちらにせよ切ない。
次で最終刊です。つらい。
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魔法使いが多く住む町・ゲルの外れの荒れ山に、魔法使いのリーと弟子のラベルは住んでいる。ある日、リーに恨みを持つ魔法使いがリーを襲う。リーの力によって事なきを得るが、冷静さを忘れ取り乱したラベルをリーはきつく叱ってしまう。自分を恥じるリーだが、ある助言によりラベルの成長を改めて感じる。そしえラベルの姿にリーはラベルの父であり、かつて存在した大国・セロハンの王に想いを馳せ――。
(出版社より)
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王の想いも、リーの想いも、リーの使役のいた場所も、リーの願いも、使役の想いも、もう切なくて涙、涙
リーが眠っている間に黄泉の国への入り口で死者を見守っていた理由もここにあったんですね。
でも、使役は、リーであって、リーではない、今のリーの想いはどちらも大切すぎて複雑なのか、それとももう今は・・・。
でも、リーの想いとは裏腹にしなければならなかった時のリーの涙には泣かされました。
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主人公は最初と最後にちょっと出ますが、この一冊はほとんど魔法使いのリーの過去話になっています。リーとラベルがどうして一緒に暮らすようになったのか。苦い恋物語が明かされていくと同時に、それまで張られていた伏線が少しずつ回収されていき、あっという間に引き込まれました。何よりこの若い恋が…!リーが無二の王と仰ぐセロハンの王の想いが真っ直ぐすぎて、その恋の結末にはなんとも言えぬ寂寥を味わいました。
もちろん前の巻で思わず唸った世界観も健在。魔法使いという歪な存在を保つための国の在り方とそれに抗おうとする王の姿、そのいずれもがリーに密接に関わっており、ファンタジーであるストーリーを楽しむと同時に恋の行方もやきもきしながら読んでました。そして過去話が終わった後、現在のラベルへとはっきりつながった道筋に脱帽。たった二巻でここまで書ききる力は本物だと思います。
さて、次はいよいよ最終巻。ただ、現在最終巻は絶版状態で、普通に入手するのは不可能らしいです…大洋図書さんはそういうの多いですよね!(泣)仕方ないので電子で買って物語の最後を見届けようと思います。
追記:この後重版されました。
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2015/01/03
【好き】ある日、リーに恨みを持つ魔法使いがリーを襲う。 リーの力によって事なきを得るが、冷静さを忘れ取り乱したラベルをきつく叱ってしまう。自分を恥じるリーだが、ある助言によりラベルの成長を感じるのだった。そしてラベルの姿にリーは、ラベルの父親であり、かつて存在した大国・セロハンの王に想いを馳せ…。(裏表紙のあらすじ引用) この巻は王とリーの過去編がメイン。 リーを求める王だが、リーの意志を封じる誓いが二人を引き離す。 王侯貴族といえば婚姻でもめるのが王道だと分かっていても切ない。