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「オマエ…て 憐れだったり…… 汚れた時に…… 美しさを増すな……」
性、生、死、フェティシズム、
暴力、支配と従属、
皮膚と粘膜、いびつさと美、
他者と人形、遠さと近さ。
人間が、文学でテーマとすべきほとんどすべての問題を扱いながら、
それをたったふたりの主人公の内面、
その孤独とつながり、悲しみと喜びにすべて収斂させていくというミラクルな作品。
とくに4巻になると、夏休みという限定された時間と不穏さを増す人間関係から、そのかけがえなさが増してくる。
このモラトリアムはいつまでも続くわけないだろうけど、
それだけに4巻に散らばめられたカタルシスは、たぶん岡田和人という作家にとっても貴重なものなんだと思うたりした。
これはほんとうにすばらしい作品。
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話が進めば進むほど、エロい漫画でなくて、深い。言葉だけでなく。まどかの表情だけでも、何か伝わる。
どっぷり、独特の世界にはまってしまった....
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脆くて儚い関係ですねぇ。それでもこの夏休み、束の間ですが、最高の思い出を共有したようです。一方で、破滅へと導く輪が狭まり、胸がザワザワします。果たして、人形は完成させるのでしょうか?クライマックスは、その辺に持っていくのでしょうね。