紙の本
そうだったのかミレニアム
2016/09/24 01:25
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投稿者:Chocolat - この投稿者のレビュー一覧を見る
かの大ヒット小説ミレニアムの発売直前に急逝した、作者スティーグ・ラーソンの長年連れ添った妻(事実婚)が書いたこの本は、スティーグの遺産を巡る、争いの顛末や、人物像、想い出、業績などが紹介されてます。
奥さんの事情はホントお気の毒ですが、これを書いてくれたことで、亡き作者をより身近に感じることが出来ました。
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●スウェーデン発大ヒット作『ミレニアム』の著者スティーグ・ラーソンと長らく同棲関係にありながら、とある事情で籍を入れていなかったことから、ラーソンの死後莫大な著作権料のうち一銭も受け取れなかった女性の回想録。
●・・・と書くとすごく守銭奴のようですがそんなことはなく、彼女が19歳、ラーソン18歳の出会いから二人の生い立ち、またいかに両者が仕事、生活を共にして行ったかが描かれています。
読んでいると、ラーソン死後あたりの記述は若干彼女のメンタルに不安を抱かなくもないが、遺族とそれだけもめたら仕方ないことなのか。他にも疑問に思う点がないではないが、まあいいか。
そして、スウェーデンてわりかし怖い国なんだなあと思わせられるという・・・そんなに極右組織がはり切って活動してるんですか!?
●人間いつどうなるかわからないので、遺言はちゃんとつくっておきましょうと言うおはなし。違うか。
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『ミレニアム』の著者、スティーグ・ラーソンの自伝的なエッセーになります、
といっても、実際にはラーソンの長年のパートナーであった女性、エヴァの手によるもの。
“(ミレニアムの)作品中の逸話、事件、登場人物のほとんどが実在のものだと答えると、みな一様にびっくりする。”
本編もそうなのですが、どこか北欧三カ国に抱いていた「優しい国」とのイメージを、
なんともあっさりと覆してくれる内容となっています、、うーむ。。
女性蔑視や人種差別、彼らが「極右」と呼ぶ暴力組織の存在など、、
このあたりには、日本で言う中核派などの団体を喚起させられました。
個人的には「幻の第四部」が気になって仕方ないのですが、、
エヴァとラーソン氏の遺族の係争にケリがつかないと、どうにもならなそうで、残念。
なお、この本だけを読むとエヴァサイドにどうしても肩入れしたくなりますが、
機会があれば遺族サイドの主張も見たいところ、偏った視点は危険ですしね。
全部で十部作の構想があったとも言われている『ミレニアム』、
スウェーデンの抱える闇と併せての展開が期待できるだけに、続きが気になります。
そういえば、ハリウッド版の続編はまだなのかな、、こちらも楽しみにしているのですが。。
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スティーグ・ラーソンの内縁の妻が明かした彼が亡くなるまでのあれこれが非常に興味深かった。それまでの仕事のこと、彼女との日々や、なぜ婚姻していなかったのか、やっと正にこれからだった二人のことが描かれていて、彼女がとても気の毒に思えた。
また、彼女の悔しい思いが怖い程に強すぎて、可哀想にも思えた。
早く彼女が恨みの気持ちから解放されて欲しいと願うばかり・・・。
スティーグの大フアンとして、是非、ミレニアムの続編が読みたい。
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スティーグとエヴァ、2人の30年にわたる人生の中で
「ミレニアム」は生まれるべく誕生したという事が
ひしひしと感じられた。
ミステリ作家と一言では言い表せないスティーグのまっすぐな
生き方と、それを支え共に歩んできたエヴァとの素晴らしい人生。
何に対しても屈することなく、正義を貫く生き方は
とてもまねできる事ではない。
ミレニアムを読み終わったときは、どうしても4作目が読みたい!
と好奇心いっぱいに思っていたけど、これを読む限りでは難しいと思った。
ただ、いい意味でエヴァの思いが届き、気持ちのいい形で4作目を読む事が出来るのを、心待ちにしたいと思う。
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『ミレニアム』のような作品が誕生した理由が垣間見える。
映画版は観ないで(描写に耐えられない気もするし・・・)、
第4部でリスベットに再会できる日を心待ちにしよう。
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大変だったんだなあ
ミレニアムはジャーナリストが書いた話だったのか
信念にしたがって生きたスティーグと共に戦ったエヴァ
エヴァにとって、ミレニアムはスティーグの形見なんだね
だから彼の思わないような使われ方をされたくないし、エヴァがいたから書けた歴史小説だから、かけがえのないものなんだろうなあ
親子にも言い分はあるとおもうけど、エヴァの言い分はこうなのだな
はー
小説としてのたのしみかたと、ジャーナリズムとしてのたのしみかたがある本だったのか
四部よまなくちゃね
エヴァのニードはむしろすかっとしたよ
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たかじんさんとさくらさんを一方の側から描いた「殉愛」を思い出しました。
確かにれを読むとエヴァは被害者にしか見えないけれど相手側の主張が1行も描かれていないと判断の仕様がない。法律は全くエヴァには不利に働いた、と言うのは良く判りました。不運と言えば不運。ミレニアムがこれ程にヒットするとは誰も思わなかったでしょうしね。
これを読んだために最近読んだミレニアムⅣも後味が悪くなってしまいます。
これでパソコンに残された本物の第4部は永遠に出てこないのでしょう。残念です。