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今までの鈴木氏著作のなかでいっちばん読み易かったです。こんなに解り易く書いてもらっていいんだろうかと本当に不安になる…蛇足ですが最近どの著者のどの本もそうで、ありがたいんだけどなんか、いいのかなって思ってドキドキする…
提示されていることは新しいアイディアというより、いま波として起きつつあるものを明確に描き出して下さった感じで、ほんとに、この感覚/価値観がもっともっと広がれば良いなと思いました。
SQ値はベラボウに高かったですが、だから幸せかと言われると良くわかりません。たぶん、SQ値の高さは相互関係があってこそ活かされるのではないかなーと思いました。
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Spiritual QuotientのSQだと思って間違って買ってしまったが、目次を見たらこちらも面白そうだったので、ひとまず読了。
これから来るかかわりを大事にするであろう「SQ社会(Social Quotient)」では、かつての黄金時代のように、家を買った、車を買った、何を買ったかではなく、何をしたか?何を伝えたか?何を手渡したか?で価値が測られるだろうという、理論社会学者のエッセイ。
個人の「幸福」に対する価値が変容し、これからますます社会貢献が身近なものになってくる気がしました。コトラーの「Marketing 3.0」とシンクロする部分がありそうです。
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モノやお金がある程度行き渡った社会では他者への貢献が幸せを生み出す。
こうした幸福感を生み出す他者への貢献とはいったいどのようなものなのか?
について
SQ(SocialQuontient)というtermをコアに丁寧にわかりやすく書かれています。
特に第2章「曲がり角にきたゆたかな社会」では、戦後〜高度成長時代〜ポスト黄金時代の社会の価値観の変遷が簡潔にまとめられています。
自分が生きる時代とはどういうものなのかベースとなる知識であり、学生時代にこういう本が読みたかった。
3章、4章ではSQをキーにしてコミュニティモデルや未来像について書かれるとともに、
社会学の基本思想なんかを踏まえながら見知らぬ他人との協力の大事さなんかが語られています。
震災後人との関わりについて何か思うことのある方にオススメ。
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メモ的な。
読んで印象的だった話を断片的に。
>地元とジモト。
「地元」とは生まれた土地のことで、学校を卒業して就職したら、離れるかもしれない場所のことだったが、「ジモト」という現代の地元志向を持った若者にとっては、ホームとなる場所になっている。さらに、ジモトは地理的な意味合いよりも、人間関係の範囲。仲間がいる場所がジモト。
>コンパクトシティとショッピングモール
著者はコンパクトシティについては楽観的には見ていない。理由は、人が商業地を求めて移動するスピードより、商業地が住宅地に向かってくるスピードの方が早いから。(確かになあ)逆に評価しているのは、「ライフスタイルセンター」と呼ばれるコミュニティ機能を有した地域の核になるショッピングモール。それはどちらかというと中規模のもので、それぞれの地域の特色を持っている(むしろ公民館が商業施設を持ったみたいな感じ?)
疑問点。
少し疑問に思ったのが、SQが高い人はお金持ちが多いってことがどういう意味を持っているのかってことにあんまり触れられていないこと。
思ったこと。
著者は「他者と出会ってしまう場所」に関心があるんだなあってこと。それが家の中であるシェアハウスと外のショッピングモールっていう二つの観点で論じられていたこと。
キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書) 佐々木 俊尚 http://www.amazon.co.jp/dp/4480065911/ref=cm_sw_r_tw_dp_Ex63ob1G2CF80
とか、
スペンド・シフト ― <希望>をもたらす消費 ― ジョン・ガーズマ http://www.amazon.co.jp/dp/4833419661/ref=cm_sw_r_tw_dp_-p63ob0FYEZHF
とか、最近読んだ
絶望の国の幸福な若者たち 古市 憲寿 http://www.amazon.co.jp/dp/4062170655/ref=cm_sw_r_tw_dp_8z63ob1C3RYAF
とかは結構重なる部分も多いのかなあ。
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これまでの普通は普通ではない、を理解するにはいい本。論説を鵜呑みにするわけではないけど、いろんなことが腑に落ちたのは確か。
社会情勢も絡んでて賞味期限は短い本でもあるので、気になる人はイマ読むべき
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SQ「Social Quotient」とはかかわりの知能指数のこと。
日本でも震以降、社会貢献の機運が高まっているように見えますが、これは
世界的な潮流のようで、むしろ震災を機に表に出たというのが著者の主張である。
戦後日本の歴史を振り返りつつ、家族の概念がどのように変化したのか、今後どう変化していくのか、ヒントを示している。
今後は、本著ではあるべき論だけなので、地域をコーディネートする人材をどう育成するか、商業施設間を結ぶ物流・人流をどうするか、という具体論が展開されると言いかと思います。
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良書。また読む。共感する箇所がありました。いまやってるソーシャル・リクルーティング(茶会人訪問)やソーシャル・コマース(内緒)のウェブ開発で(結果的に)「SQを高める設計」をしてることが確認できました。「SQ」という概念はもちろんこの本を読むまで知りませんでしたが、近いことは考えてたなあと。
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タイトルや表紙は自己啓発本だけど、内容は社会学。
日本の戦後の歴史を辿りながら、ポスト消費社会について考察し、提言している。
「経済成長時代」という1階の上に築かれた「2階としての消費時代」。
しかし、1階部分が崩壊したにも関わらず、2階だけがアンバランスなまま存在し続けていた。
いや、もう既に崩落していて、その残骸が「無縁社会」かもしれない。
けれど、「無縁社会」はあくまで「過去の残骸」であって、消費社会を生きた世代の問題である。
今の若い世代が作っている社会はもっと「繋がって」いる。
その繋がりを、世代を超えて広く社会に活かし、身近な助け合いをしようという提言が、本書である。
例えば、ソーシャルな場としてのショッピングセンターや、コンセントを壁面ではなく中央に配置したリビングによってバラバラにならない家庭、偶然すれ違った個人個人が電力を譲り合う電気自動車などの提言が盛り込まれている。
<「何を買ったか」ではなくて、何をしたか、何を伝えたか、何を手渡したか、そうしたことでその人の価値が測られる時代です。>
この一文に、本書の全てが凝縮されていると思う。
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人々の幸福とはなにか。
東日本大震災では、多くの方々が、一度も見たこともない人々に
支援を行っていました。
彼らは、自分たちから積極的に行っており、それが、彼らの幸福にもつながっている
つまり、人々を助け合うことで、幸福を得られるといった考えが、これからの日本社会において非常に重要であることを述べている。
著書では、現在起きている社会的事象を、この考え方に照らし合わせて、
述べている。
経済学、社会学やコミュニティ形成に興味のある私にとって、
大変興味深い本でした。
今後の社会の変化がどのように起こっていくのか、という事に
興味のある方は、読んでみてもいいかもしれません
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SQとは、身近な他人への手助けによって人がどのくらい幸せになるかを表す指数。
私自身、ブログを持ったり、意外と地元志向だったり親しい人や馴染みのある土地は離れずらいと思っています。
なんとなく意識する「絆」について、多角的に理解が深まる、今まさに興味深い内容でした。
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高度経済成長期の価値観から脱却し、幸福度を高める生き方を、SQを使って分析し、活用していくことを提案している本。
どのような価値観を持ち、行動をとっている人が、幸福感を感じることが多いのか、ということをデータをもとに分析している。
過去の仕事観や家族観の形成理由や、それらの価値観が現在では当然のものとして受け入れられない理由等、歴史的な理由も解説されているので、それらを読むのもいいかも。
ちょっと気になるのは、「SQ的な社会でSQ値の高い人間として生きていくというのは、自分には無理のような気がします。」と、SQ的社会の難しさを自ら認めてしまっていること。
「SQ的な手立てとは別の手立てが必要」と書いてあるので、次回は手立ての議論がされることを楽しみにしたい。
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身近な他者への適切な範囲での手助けが、人々の幸福度を高める。社会的なかかわりの力を表す指数「SQ(Social Quotient)」が高い人の幸福度は高い。SQ的な行動や、SQ的な社会づくりのあり方を説く。
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これも正月にかった一群のひとつ。それ以前から結構新聞広告に出てたし、少し興味もあった。
著者は鈴木さん他?よくわかりません。
感想もよくわかりません。なぜか、自分の興味や知識の不足のせいか、この系統の本を読んで「よしっ」と来たことがない。あまり覚えてない。
<備忘録>
・『「何を買ったか」ではなく、何をしたか、何を伝えたか、何を手渡したか、そうしたことでその人の価値が測られる時代です』。⇒そう、こういく時代になった背景を説明している本だったと思います。
…今振り返るとドックイヤーしたのはこの辺のみ。。そういう本だったという感想をとりあえず残しておく。
以上
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メガトレンドがどうなっているのか。
人口学はやはり馬鹿にできないほどのインパクトをもっていますね
その流れの中で、各世代が何を価値をおき、生きてきたのか。生きていくのか。参考になりました。
要は、自分たちの生きてきた価値観や常識が、世代ごとに異なり、それを理解し、活かしていかないといけないな、と。もっと、勉強したくなりました。
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かかわりの知能指数:Social Quotient (SQ)
欧米では、共同体や助け合いの価値が見直され、地域コミュニティで人々が知恵を出し合い、社会をよくしていく流れがますます強くなっている。
しかるに日本ではまだまだ個人(自分)の経済的成功が標準になり、弱者には制度で解決すべきという価値観が揺るがない。
制度で解決する側の政治家や官僚は法律の一般論で解決しようとするが、現実に困っている人達の状況は多種多様であり、とても対応できない。
そこで、人々の「つながり」や「縁」を大事にし、困っている人に自然に手を差し伸べたり、社会全体の善を考えて行動する生き方に本書は着目。
皆が仲良くしろと言うのではなく、人は一人では生きられないのだから「いざというときには誰かが助ける」という価値観を大事にすること。
この価値観の強弱をIQやEQに変わるSQとして見える化している。
なお、1970〜80年代以降に育った若者は、全員上昇しているとのこと。