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一気に読みました。
よしもとさんが震災で傷ついた人たちを癒したいという気持ちが
伝わってきたと思います。
でも軽いと感じる方もいるんだろうなぁと思います。
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事故で恋人を失った主人公がその喪失を受け入れ、再生していく物語。死の哀しみも時間やさりげなく見守ってくれる人達によって癒され、生きていけるんだという著者の想いに溢れた作品。素敵な優しい言葉がいっぱい。
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内容よりも、ストーリーよりも、その向こうにあるメッセージが、一文一文に丁寧に込められていた。
表紙の絵が、知っている人にとても似ていた。多くの人がそう感じる絵なのではと思う。
物語のあちこちで、よしもとばななの今までの作品を思い起こさせるシンボルが出てきた。この作品は、震災後に書かれたものだということから、今までの作品を思い出して、読み返して、心の憩いを得てほしいというメッセージがあるのかな、と思えた。
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今年の4冊目を読み終わりました。1月は、何とか4冊いけた。
じつは、よしもとばななさんの作品は、読むの初めてでした。書き下ろしの作品とのこと。
「とてもとてもわかりにくいとは思いますが、この小説は今回の大震災をあらゆる場所で経験した人、生きている人死んだ人、全てに向けて書いたものです。」~よしもとばなな~あとがきより
ほんとにわかりづらかった、、、
他の作品もこんな感じなのかしら。
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いつも、ばななさんの本は、誰かの死から始まる。
普段意識していない死。
誰もが死に向かって生きているのに。
死の世界と現実の世界が交わっているようなお話。
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よしもとばさななさんとの本の出逢いを極めました
主人公が生きている
自分の揺れる気持ちの先に
絶望と思った先に
救われる言葉がつらなっていて
屈折することなくまっすぐ自分が健全と思える解決方法をしめしてくれている
大切なばななさんの本だからブックカバーをしていたら帯の言葉をみていなかった
あとがきを見て はっとした
せめて あたしにはばななさんがつづった言葉が 伝わったし
自分もこんなにも気持ちをばななさんに伝えたいとおもったことは今までなかった
偶然がかさなって
心のなかに ばななさんの本を1冊選ぶならこの本が もう住みついている
ここには書ききれない想いを
どうしたらばななさんに伝えられるのかな
とおもう日々
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優しいお話。
交通事故で恋人を亡くした女性が、ゆっくりと自分を取り戻して行く。
物語に一貫する、絶対的な肯定感に癒された。
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よしもとばななは素直に感動するときと綺麗事に思えて仕方ないときがある。今回は多分読む時期を間違えた。しかるべきときに再読したいな。
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仙台で被災し、幸いにも大きな怪我もなく亡くした人も身近にはいませんでした。
だけど、感じる「喪失感」「虚無感」そして「死」を極身近なものに感じる「不安感」「心の痛み」・・・
でも周りには言えない。
なぜならもっともっと大変な人がたくさんいるから・・・。
でも、どうしたらいいのかわからない。
何をしたらいいのかわからない。
アタシは何の役にもたってない。
アタシが死ねばよかったんじゃないか?
・・・そんな気持ちに悩まされていました。
この本は、そんな気持ちを前向きにするべく説教するでもなく「そのまんまで大丈夫なんだよ」と頭をやさしく撫でてくれる本でした。
最初の15ページ足らずで涙が流れてきました。
読みやすくて感情移入もしやすく、主人公と一緒に失くしたものを探しているような、そんな感覚で一気に読み終えました。
いろんなモノを失くして、心の奥底がまだ痛い方にオススメの本です。
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よしもとばななさんらしい作品。
テーマは再生。
いつも読了後に思うのは、人のつながり、誰かに守られているってこと。
小夜子を囲む洋一一家、あたる、新垣さん。
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よしもとばななさんの本初めて読んだけど、なんだか「すらっとした手が柔らかく包みこむ」みたいな文章。
なにをだろう、生活を?
痒いところにも手が届く。
主人公は死んで生き返った人であり、同時に大切な恋人を亡くした人。
死んだ人と残された人両方の視点から「生きる」「死ぬ」を描写してるんだけど、それが別の人じゃなく一人の人だってことがこの本では大事だと思う。
生きてることが、些細なことが、いかに豊かなことかということ。そして大切な人を失くした時、どうやって前を向いていくのかということを、押し付けがましくなく、柔らかい形で教えられた。
生きる、死ぬ、に怖がらずに向き合えるように教えてくれた。
大切な人を失くした人に是非読んでほしい。
すこし疲れてる人にも。
残り5ページくらいのところでなんだかしつこく思えてきてしまったけど、でも生きていく上で忘れたくないことが詰まってると思う。
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あとがきを読んで、3月11日の大震災を経験したあらゆるもの全てに向けて書かれた小説だと知りました。
優しい言葉がいっぱい詰まってて、癒されました。
頑張りすぎないで、でも逃げないで、自然にありがとうを身にまとって生きて行けたらいいな、
って思いました。
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2012.02.13. 今の気持ちにフィットしすぎて、所々、ボロボロと泣いてしまいました。しんどい気持ちに寄り添うような、ばななさんの物語。確かに生きていて、だから辛くて、悲しいって思ったりする。無理しなくていい、ただ、このまま日々を重ねてくこと。生きているということを、もう少し、抱きしめられそうです。
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命の輝きが、残酷で平等な世界の中で光を増していく――。
今、生きていること。その畏れと歓びを描き切った渾身の書き下ろし長編小説!
「とてもとてもわかりにくいとは思いますが、この小説は今回の大震災をあらゆる場所で経験した人、生きている人死んだ人、全てに向けて書いたものです。」――よしもとばなな
ある日、小夜子を襲った自動車事故。同乗していた恋人は亡くなり、自身はお腹に鉄の棒が刺さりながらも死の淵から生還するが、それを機に小夜子には、なぜか人には視えないものたちが見えるようになってしまった。行きつけのバーに行くと、いつもカウンターの端にいる髪の長い女性に気付いたり、取り壊し寸前のアパート「かなやま荘」の前を通ると、二階の角部屋でにこにこと楽しそうにしている小柄な女性がいたり……。その「かなやま荘」の前で出会った一人の青年・アタルと言葉を交わすうちに、小夜子の中で止まっていた時間がゆっくりと動き始める。事故で喪ってしまった最愛の人。元通りにならない傷を残した頭と体。そして、戻ってこない自分の魂。それでも、小夜子は生き続ける。命の輝きが、残酷で平等な世界の中で光を増していく。今、生きていること。その畏れと歓びを描き切った渾身の書き下ろし。
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震災のことは物語の中にそれと判るようには触れられていないが、不慮の事故で亡くなった恋人を、同じ事故で生き残った小夜子がどう弔い、これからどう生きていくか、ということを描くなかに著者の気持ちがこめられているのだろう。ある日突然愛する人を喪った心は、単純に悲しみ――あるいは哀しみ――に覆い尽くされるだけでなく、名づけられない空白部分も多く、それこそが扱い辛く宥め難いのだと想像することはできる。そんな名づけられない気持ちの動きが、著者らしいスピリチュアルな感じで語られているので、読者も小夜子と一緒に、いまある事々を受け容れていけるようになるのではないだろうか。やりきれなくはあるが、生きる力も感じられる一冊である。
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重いテーマを透明感があって、あっさりとした内容で書いてくるよしもとばななさんの作品は、受け入れやすく最後に希望も残って好きです。生きているって素晴らしい、季節や周りの人々を慈しみたくなる本です