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ネタバレほずみなら・・・ほずみならこの状況を何とかしてくれる!と希望を持ってましたが、どうにもなりませんでしたな。無慈悲。
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最低な親を持つ3人、中井藤太・佐伯秋雄・森下いずみ。小学生で出会い、中学時代の悲劇、そして25年後の今までの人生、お互いの存在を心の支えに生きてきた3人。ラスト、藤太はどうなったのか・・・秋雄、いずみの分まで彼にはいずみの娘・ほづみと生きて欲しい。
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同級生だった中井藤太,佐伯秋雄,森下いづみの3人が繰り広げる25年以上に渡る壮大な物語で376頁の厚い本だが,一気に読破した.3人とも自堕落な父親がのさばる家庭環境だったが,それぞれの持ち味を発揮していたと感じた.藤太の薄汚い居酒屋に秋雄がいづみの娘ほづみを連れて25年ぶりに現れた所から物語が始まる.中学時代のエピソードや現代の話が絡み合って進行するのが面白かった.中盤で坪内裕之が現れて話が込み入ってくるが,いづみに対する父たちの酷い仕打ちには唖然とした.一時的に失踪していた秋雄が現れ,事の次第を語り,最後の場面で藤太と裕之が対決するが,いづみに対する男たちの思いが何とも切ない.
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遠田作品は3冊目。
うーん、雪の鉄樹と似てるかなーって思った。
孤独で身体が不自由な主人公、過去の事件、親からの暴力と劣悪な環境、少しずつ過去に何があったのか明かされていくわけだけど、最初からザワザワした気持ちで読み進めるのが、、けっこうしんどい。
で、結局最後までしんどいままだった。
遠田サンの本はこういうのばかりなのかな。
もう何冊か遠田作品を読んでみようと思うけど、しんどくないのが読みたい。
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人との悲しい関係を書くのが得意なんだろうか? 読んでると、辛くて嫌になりそう。
でも、こんな辛い思いをしている人がどこかにいるのかもしれないと思うと、自分はなんて恵まれていて幸せなんだと思えるわ。
くだらないことに拘らず自分のやりたいことをやろう。
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6月-13。4.0点。
小学校からの幼馴染み、男ふたりと女ひとり。
父親が賭け麻雀仲間。ロクデナシたち。主人公は小料理屋を親から継ぐ。
ある日幼馴染みの弁護士が、女の娘を連れてくる。
「心が痛くなる」小説。親を選べないとは、という物語。
重いが、引き込まれて一気読みした。
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クライマックスの熱量の高さでいったら、今年一の作品かもしれない。そして、ラストの場面でタイトルの真の意味を理解した瞬間、私は泣き笑いしていた。
想像するに衝撃的であろう秘密を内包したまま、展開される物語は、一貫して重苦しく、痛々しい。
決して気楽に読める作品ではないが、男性目線と女性目線、共にリアルに捉えた表現や描写が素晴らしく、遠田さんの作家としての凄さを感じた。
読者側から見れば、もう少し視野を広げて観ればみたいに、安易な考えをしてしまいそうだが、25年前の思い出が、あまりに三人にとって、素晴らしいものであるが故に、拘り、縛られてしまい、様々な勘違いや悲劇を生み出していく、負の連鎖は、筆舌に尽くしがたい辛さがあり、物語の中で「藤太」が、「言いたいことは言うべき時に言わなければならない」と後悔した一文が思い出される。
ただ、それを責めることは私には出来ないと思う。子は親を選べないとは、よく言ったもので、親が子にどれだけの影響を与えるのかを、なぜ親はもっと真剣に考えられないのかという思いは、この作品でも実感した。
しかし、その中でも「藤太」は、自分がどうしようもない人間と自暴自棄に思いながらも、「ほづみ」に対しては、自らの心の歪みの原因である父親のような生き方だけは、絶対にしたくない思いで、醜態を曝しながらも、毎日をなんとか食いつないでいく。その姿に胸を打たれた。
救いのないような展開の中で、最後の最後、藤太が報われるであろう瞬間は、真実かどうか、はっきりしていないが、それ自体は問題でなく、初めて、藤太が自信を持って前向きな気持ちになれたこと。
この自らの癒やしこそが、ラストに繋がっていることを実感した時、私は本当に嬉しかった。
25年前で止まっていたのは、罪の意識の重さだけが、頭を占めていたから。今後、それ自体が消えることはないけれど、自分を必要としてくれる人の存在で、未来のことを考え始めた藤太の心の中は、きっと僅かな晴れ間がのぞいたのだろうと思う。
物語で登場する、ドヴォルザークの「新世界より」は、ちゃんと聴いたことがなかったのですが、これを機に聴いてみたくなった。藤太が美しいと思った、その景色を私も見てみたい。もちろん、カレル・アンチェルの指揮で。
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母に3歳で捨てられ、父に殴られ、勉強もできない。
それがこの本の主人公の藤太。
劣悪以下の環境で、ここから抜け出すため、藤太と同じような境遇の秋雄とふたりで、ふたりの親と、やはり同じような、境遇のいづみの親を焼き殺す。
その後、3人はバラバラになり、会うこともなくなる…
なのに突然、秋雄の前にいづみが3歳の女の子を連れ現れた。事情がある、この子を預かってほしい、と。
そして更にあと、今度は秋雄が藤太のもとにいづみの娘のほづみを連れ、事情がある、預かってくれ、と。
藤太は、もちろん戸惑い、それでも自分の生きられなかった子供時代を、ほづみを通して経験していく。
それは、藤太にとって思いがけず楽しい経験になっていることに気づくのだった。
大切な存在がいることで、人は頑張れる。
最後は一気に話が進みすぎて混乱する。きっちりラストは描かれていないが、どうなったんだろう。
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また今作も凄かった…
何が?って主人公と幼馴染の過酷な子供時代が(*_*)
これだけ悲惨な子供時代に、同じような仕打ちを受けていた3人が唯一無二の存在になるのは当然だと思う。
三人三様の毒親…いやもう鬼畜です。゚(゚´Д`゚)゚。
おすすめ本にはできないわ…
一人で読んで一人で消化しないと…辛い…
それが遠田作品です(>人<;)
はい!わかって読んでます。
そしてラストがどっちなの?
え〜っ!ここで終わり?
ちょっとやめてよ遠田さん。゚(゚´Д`゚)゚。
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74大阪市港区での友情と毒親との葛藤のお話し。誰もが平等ではない宿命を背負って悩み傷ついて出口の見えない闘いを続けている。ちょっと救いのないストーリーだったが、グランジュテで飛んだ少女に希望を授けたい。
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辛くて辛くて読みながら気持ちの持って行き場のないくらい切なかったです。それでも読む手が止まらず一気読みでした。遠田さんの作品は、子供たちの不幸さが半端なくていたたまれなくなります。誰もが、小さな頃の不幸から逃れられなくて苦しんでいる。境遇で全てが決まってしまうことはないと信じたいですが、そこでしか生きていけない子供たちの悲哀がどっぷり描かれていて、どうにも出来ない自分が腹ただしくなるくらいでした。最後の描き方は、どちらとも取れるのでしょうが、私は未来が見えた結末だと信じたいです。