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ミステリ分野ではないのかもしれないが人物描写を巧みに操り文章構成を利用しながら話が淡々とまたスピーディーに進んでいくそしてラストはどうなったのだろうかとても気になる終わり方だ。
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寡聞にして著者の事を知らなかったのですが、本書はMWA賞最優秀長編賞及びCWA賞スティール・ダガー賞をダブル受賞した作品であり、またアマゾンのレビューも高評価だったので読んでみました。
簡単にストーリーをまとめると、主人公である男性受刑者がある人物にあてた手紙の中で自分の過去を語ると言う物です。
時間が前後しながら進んでいくこのストーリーを読むにつれ、読者の前には、幼い頃のある出来事により主人公が口を利けなくなっている事や、しかしその一方で絵画の才能とそして解錠の才能が花開いており、これら2つの才能が結びついた結果、最愛の女性との出会いと犯罪者への転落と言う人生の光と闇が共にやってくる様が描き出されてきます。
愛する人への想いや彼女を守ろうとする決意。
自分を軽く見る周囲への反発や真っ直ぐな自尊心。
そして何よりも彼女の元へ戻りたいとの強い気持ち。
決して口を利かぬ物静かな主人公の熱い内面が本書中を埋め尽くし、一気に読ませてくれます。
尚、訳者の後書きによれば、本書はヤングアダルト世代に読ませたい一般書に与えられる、全米図書館協会アレックス賞も受賞しているとの事。
それも納得の一冊です。
強く真っ直ぐな気持ちになりたい時などに一読されてみては如何でしょうか。
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青春小説。
マイクががぜんカッコイイ!寡黙な男、というか話をすることができない少年なんだけど、心の声は響いてくる。偶数章、奇数章で時系列を分けストーリーを進める様はテクニシャンと言う他はない。
犯罪モノをこんなにキュートに描いてくれてしかもボーイミーツガール。
キュンキュンしまくり。
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図書館で借りた本。
8才の時に、事件に巻き込まれてショックで言葉をしゃべることができなくなった少年マイクルの話。
伯父に引き取られ、友達もなく生活を送っていたが、ある日、壊れて開かなくなった、学校のフットボール部のロッカーの鍵を開けたことから、鍵の仕組みについて興味を持つようになる。
解錠の特技を見込まれて、犯罪の道へ引き込まれ、警察に捕まり、監房の中の手記という形で話は始まっている。
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8歳の時の出来事で話すことができなくなったマイク。絵を描くこととどんな錠でもあけてしまうという才能があった。その才能ゆえ金庫破りの解錠師となる。
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The Lock Artist. クールなテンポと読後の開放感がいい。そもそもハヤカワ・ポケットの黄色いページが好きなのかもしれない。面白かったです。
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面白かった。解錠のプロセス等、ニールケアリーシリーズの一作目を彷彿とさせた。エンディングは万人受け。
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最初はゆっくりと語られる、17歳の少年が解錠師になるきっかけの物語と、プロとして働き始めてからの話。
主人公は8歳の時に巻き込まれた事件をきっかけに口をきかなくなってしまう。
幾つかの人生の選択を重ねた結果、悪の道へと進むのだけれど、
少年のプロフェッショナルさが、悪やお涙頂戴ストーリーとは一線を画す結果となっている。
二つの交互に進められる話が確信に迫ってからのスピード感はすごくよい。
楽しく読めた。
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このミス2013海外編1位ということで図書館から。
少年少女が主人公で、アメリカのジュブナイル小説という感じ。幼少期のトラウマのせいでしゃべれない金庫やぶりが主人公。色々と鮮烈なイメージを残すシーンがあってよかった。ふたりがバイクで走るシーンは、レオス・カラックスの3部作を連想。
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こんな解錠師もいていいのだと思う。陳腐だけど唯一自分の意志で開けた鍵は恋人の心。鍵を開けることへの興味から、知人の思いつき、大人の思惑によって鍵を開ける手段としてのみの存在となり、唯一のつながりは恋人のアメリア。
しゃべることをやめた主人公と恋人をつなげるのは、芸術域まで高められた絵物語。たった1年の間に起こった主人公の大きな人生の変化と、そして守るものができた行動は、彼の人生の新しい扉を開ける。今はまだ、刑務所の中で鍵の中の生活だけれども、その鍵は時間が書けば物理的ではなく、いつか解錠される。
主人公の閉まっていた無防備な心の扉を勝手に開いていく友人や大人は、その解錠の腕前だけを認め、本当に開けたのは恋人のアメリアだけだった。一度開けられた鍵は番号を変えない限り、開いたままだ。鍵だけではどうしようもない。それがまたこの物語の幼い愛の永遠性をロックする。ハードボイルドでもなく、ハーレクインでもない、純情を貫く若き青年の必死な恋の物語。
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図書館で。本屋で平積みになってるし評判が良さそうなので借りてみました。正直期待しすぎたかなあ、という感じです。
彼の8歳のころの事件が謎のまま金庫破りとしての人生が語られだし時が錯綜するので少しこんがらがります。それにしても可愛くないガキだなあ、とは思いますが。個人的には伯父さんはよくやってる方じゃないかなあと思うのですが。
なんだか自分の世界が自分と好きになった女の子のみで完結してしまっているのでそれだけで生きていけたらよかったねえとは思います。が。彼は外の世界に出てさてどうなるのやら?ある意味その後の方が色々と心配だったり。まあ人生何とかなるって話じゃないし苦労するんでしょうけどね。
錠前破りの辺りは面白かったですが主人公の行動が共感できず色々と思う所があり…それほど楽しめませんでした。文章も微妙に読みにくい。訳の所為なのかなあ…?
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このミスで1位とのことで読んでみた。8歳である事件の後、言葉を失った少年が解錠師になっていく1年間となってからの1年間が交互に語られる。面白くなくはないが、正直1位?と思ってしまう。ミステリーという枠組み?ただせつない話ではあった。
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幼少期に起こった、衝撃的な事件。
奇跡的に生還した少年は、けれど口を利くことが出来なくなってしまった。
事件の因果か天性か、ある日手に取った南京錠から解錠の仕組みに取り付かれ、やがて錠前破りとしての人生を歩き出すことになる。
前に英語で読みかけて、面白そうだなと思いつつ挫折してました。
洋書で、口が利けないとか、実は自閉症とか、イレギュラー設定が出てくると、それが読み取れなくてもやっとして挫折すること多い…。
少年は運命に絡め捕られるように、金庫破りのプロとしてマフィア傘下の窃盗団に加担しながら生きてゆくようになるんだけど、彼自身は悪意もさほどの欲もなく、解錠という挑戦への情熱と、押し殺したささやかな愛を希望に灯しながら、この不本意な運命を生き抜こうとしている。
ただ鍵のパズルを解き明かすこと、自分を絡め取った運命が少女にまで陰を落とさないよう見守ること、それだけを胸に、課せられたルールに従って従順な獣のように生きている少年が切なくてなんだか美しいものに思える
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読む前の予想と違い青春小説だった。手法的には過去とちょい過去が交互に語られて読みやすい。映像化したら面白いかも。
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8歳の時に、ある事件に遭い、発話が出来なくなったマイクル。不器用だが優しい伯父とともに暮らしながらも、孤独な日々を過ごしていた。
高校で絵を描くことで、自己を表現し始める。
また、鍵を開けると言う特技を持っていた。それを、先輩に知られある家に忍び込むことに加担し、警察に捕まり、保護観察処分となる。保護観察中、奉仕活動として忍び込んだ家のマーシュ家の庭にプール用の穴を掘り始める。そこで、マーシュの娘アメリアに出会い、互いに惹かれあう。
しかし、マーシュにも鍵を開けられる特技を知られ、金庫破りと言う犯罪に巻き込まれていく…。
アメリアに会った頃、金庫破りとしてアメリカを渡り歩く頃、二つの時間軸を交互に、刑務所入所中の27歳のマイクルが読者に語りかける形で物語が進んでいく。
最初、二つの時間軸に混乱したが、ぐいぐい引き寄せられる最後だった。