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2011年発表。
大人向けの絵本として、話題のヒットとなった
『猫の建築家』のコンビによる、待望の続編。
白い猫は建築家。
斑の猫は革命家。
伝説の猫は、
ずっと昔にいなくなった…。
ミステリー作家として有名な森博嗣による、
詩情さえ漂う
哲学的なストーリー。
イラストレーターの佐久間真人による、
猫だけがいる不思議な街の
建物や鉄道の
緻密なディテールと、
ノスタルジックでいて
どこかモダンな絵柄。
前作は未読やけど、
猫が主人公のものに弱いのと、
とにかく
詩とイラストの
絶妙なコラボレーション具合に
激しく惹かれました♪
繋がりのない絵が最初にあって、
森氏がそれを
ランダムに並べ替え、
後付けで
ストーリーを形作ったそうです。
革命を待ち望み、
未来に思いを馳せる
誇り高き猫たち。
なんて気高き魂なんだろ。
自分ちにも黒猫がいるけど、
放っておけば
月まで行ってしまいそうな
しなやかさで、
自由気ままに夜遊びを楽しんでいるし、
猫って、
何もない空間を
ジィーッって見つめてたりって
よくあるんですよね(笑)(^_^;)
『一体君には、
何が見えてるん?』
って、
ちょっと怖くなる時があります(汗)
でもこの絵本を読んで
猫たちの考えが
少し垣間見えたような気がする。
どうして、
もっと上を見ないの?
もっと素晴らしいもの、
もっと美しいものがあると、
何故信じない?
猫たちには、
それが見えているし、
人間がはなから諦めていたり、
分かろうともしないことを
彼らは知っているし、
知ろうと
いつも懸命なんですよね(^_^)
変わっていく景色を
見逃さないようにと声をかけてくれたり、
いちばん大切なことは
目には見えないことを気付かせてくれたり、
一生一度は、
闇雲に跳躍するべき瞬間が必ずあるハズだということを
自ら体現してくれたり、
魂のバトンをリレーして生きる彼らは、
人間にとっても
人生の先輩であり、
凛として生きる姿には
教えられることが沢山あります。
猫好きなら
眺めてるだけで
猫の思考を疑似体験できるし、
詳細に描かれたイラストにも
ニンマリできますよ(^_^)v
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なぞ。え、熱っぽいから理解できないのかと思っけど、どうやらちがうらしい。詩的というか哲学的というか。
でもそれにしたって私の好みじゃないな。
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絵を眺めながら奥深いセンテンスを楽しむ。文字は少ないがじっくり時間を読み込むと無限の世界の広がりを見せ始める。猫の後ろ姿に未来に向かう毅然とした決意を感じた。
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これ(↓)が次の分(忠(ただし)自分に読了順)です。
(評に点(つ)きましては?…)モノトーンがはっきりと暗くなっており‥明らかに続編と判(わか)る様な内容でした。
更に評を追加します!と?…アルファベット表記を文中で覧付けた際に、海外に売り込む公算が?…視(み)てました!のですが、是非!そうして欲しい絵本書籍です。
電子書籍版が出たら?、中古とストレージと言う方向的な整合性を鑑(かんが)みる事が条件ですが?…2冊とも購入を検討したい!と存知(ぞんじ)ます!‥。
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絵本。『猫の建築家』の姉妹編。
うん、よく分からない。
人間が滅んだ世界?とかSF的に想像するのが少し楽しい。
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失われた猫と革命家の猫の、哲学的な絵本。「猫の建築家」の姉妹編(続編?)。
読んでいて、胸のあたりがとても苦しくなった。
お願い、お願い、忘れないで。一人でも多く思い出して。そんな気持ちだ。
伝説の猫は私たちに大切なことを教えようとしてくれていると感じる。
私は彼のことを忘れたくない。
本当に失ってはいけない。
覚えている者が、思い出せる者が、一人もいなくなったとき、それは本当に「失われ」て世界に闇が満ちると思う。
「君たちは、今が良ければ良いのか?」
「問いなさい。いつも、問いなさい。いつまでも、問い続けなさい。お前は、問うために、生まれてきた。そうじゃないか?」
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白い猫は建築家。斑の猫は革命家。
伝説の猫は、ずっと昔にいなくなった。
伝説の猫に会うことができれば、すべての運命が変わるだろう。
それが、すなわち革命というものにちがいない。
白い猫は探す。
探しているのか、思い出しているのか。
待っているのか。
「追憶」と「余震」たしかにあったものを。
猫になったような気持ちで読んでみた。
そして、猫になったような気持ちでいろいろな場所を見た。
こういう気持ちで読んでみるのも初めて。
始発駅夜景の電車を見る猫が好き。
記憶の雪の上を歩く猫が好き。
あの場所のベンチに向かう猫が好き。
以上が自分の中のベスト3。