紙の本
退屈な授業を受けて
2014/01/01 13:12
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やびー - この投稿者のレビュー一覧を見る
インターネットやテレビで手軽に手に入る知識より、人生を生き抜く教養を身につけよ。と、著者は過去の偉人の言葉を借りて教えてくれます。友人がいない私には、本が友人で師であります。教養とは何か?に向き合った一冊です。
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学問はつねに客観的、理論的、かつ自己批評的でなければならない。
他人の考えを批評したり攻撃してる暇があるなら、自分の考えを深める。
師とは何か?
最後までわからない部分を残し、その立ち振る舞いにより生き方を示してくれる存在です。
師に必要なものは偉大さだと思います。
ゲーテはこう言います。
「生まれが同時代、仕事が同業、といった身近な人から学ぶ必要はない。何世紀も不変の価値、不変の名声を保ってきた作品を持つ、過去の偉大な人物にこそ学ぶことだ」
批評というと多少は聞こえがいいが、たしかにただ子供がごねているのとまったく同じことだ。文句、不満があるなら、代替案を一緒に添えないと、そもそも大抵の場合は受け入れられない。しかしながら、街を歩くとよく「批評」とやらが聞こえてくる。いつから子供が増えたのだろうか。
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内村鑑三と新渡戸稲造がよかった。
こういったことをユーモアと熱をもってして語れる存在に出会いたかった。
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若者諸君! 本物の授業をいま、はじめようではないか
本書は、江戸・明治・大正・昭和の時代を生きた、5人の〝本物の先生〟――内村鑑三、新渡戸稲造、福沢諭吉、柳田国男、西田幾多郎――のメッセージを、いまを生きる若者たちに向けて編纂したものだ。読書、仕事、金、学問、人生とは何か? 現代はどこにも師が見当たらない時代だ。本当に大切なことは誰も教えてはくれない。大学は職業訓練所のようになり、ビジネスの成功者のみがもてはやされる。本質を語る人間は隅に追いやられ、古典は古くてつまらない「退屈なもの」として、忘れ去られてしまった。いまこそ、ものごとや人生の価値を教えてくれる先生の声に耳を傾けよう。若者諸君! 本物の授業をはじめようではないか。
▼試し読みはコチラ
http://ji-sedai.jp/works/book/publication/taikutsunajyugyou/01/01.html
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新渡戸稲造先生,内村鑑三先生,福沢諭吉先生,柳田国男先生,西田幾多郎先生の講義をまとめたものです.タイトルを読んで変に期待しすぎてしまったかも.ただ,これを1冊の本にするというアイディアは,非常に面白いと思います.
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教養文庫はあまり買わないのですが、気が向いたときにふらっと手に取ります。
5人の日本の歴史上の偉人(新渡戸稲造、内村鑑三、福沢諭吉、柳田邦夫、西田幾多郎)の残した言葉から、現代に生きる人間が学ぶべき事柄を紹介しているものです。
筆者の立派な言葉ではないです、はい。
5人のうち、新渡戸稲造、内村鑑三の章が非常に印象に残りました。
特に内村鑑三の言う、社会に残すべきものの話は心打たれます。
キリスト教徒でありながら、自身で信者としての在り方を自問自答し、結果導き出した「この世で最も大切なもの」の提示は説得力がありました。
私も、社会に何かしらの貢献を残すために活動できればと思います。
本自体も分量はそこそこで、区切りがつけやすいこともありあっさりと読めますが、決して内容は薄くありません。
気に入った部分は繰り返して読めるかもしれないですね。
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その瞬間、その現象に対する認識を可能とするのは、
歴史と文化を網羅する鳥瞰図的な視座。
現在に身を置くことと、その状態を客観的に把握することのバランス。
世俗的な価値観でない、
【偉大さ】【深遠さ】【高尚さ】を行動の基準点とし、
自身の行動を省み、律していかねばならぬ。
規範の保持は自身の他する者なし。
朽ちて果てるも我次第。
戒め戒め、律する也。
偉大さの目撃を、歴史に求めよ。
現代における相対的な位置、考慮にいれるべからず。
周りの人間の評価の海に溺れるなかれ。
読みづらさと、その不可解さを糧とせよ。
読書を悦楽とすることなかれ。
それは鍛錬である。
【ビジネスにおける成功者が人生の成功者ではない】
【敬虔の念がない人間は決して向上しない】
【この本にはこうあるけれどもどうか、と読むスタディ】
【頼山陽が13歳の時に創った詩。それで自分を顧みる】
【史学は自己を見出す学問だ】
【はじめからある目的のために、成心(ある立場のとらわれた見方。先入観)をもって組み立てられたような議論が多い。したがって、他の論説、特に自己の考えに反する論説を十分に理解し、その後でこれを是正するというのではなくて、いたずらに他の論説の一端を捉えてこれを非議する】
【自己批評というものに乏しい】
【自家の学説を建設しようとするには、他の一端を捉えていたずらに弁難攻撃を事とするより、積極的に自家の学説を組織する、そしてどこまでも深く、自家の学説の底に掘り下げて考えてみる。もっとも深い真理性を有する学説のみ、他を承服させる力をもつ】
【世界的となるということは、世界に化して失うということではない】
【大事なことは、呑み込めない部分を咀嚼することです。歯ごたえがある者の方が栄養があります。すぐには効かないけれど、あとから効きます】
【教養とは世の中に対する態度だと思います。今の世の中が少しおかしいと感じるなら、結局はまともな時代のまともな人たちに学ぶしかありません。偉大な知の歴史の中から師を見つけていくべきです】
【最後までわからない部分を残し、その立ち振る舞いにより生き方を示してくれる存在、師に必要なのは偉大さ】
【生まれが同時代、仕事が同業、といった身近な人から学ぶ必要はない。何世紀も不変の価値、名声を保ってきた作品を持つ、過去の偉大な人物にこそ学ぶべきだ】
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面白く読む。
先人の言葉を真摯に受け止める謙虚さがほしいと思う。
→別ブログに関連記事「もしも内村鑑三が……」
http://blog.goo.ne.jp/fc2008/e/cbd300afb631e876c6d913c1f9055e71
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【総評】
古典に學べ。古くから残ってきた書物にこそ、英知はある。
【感想など】
内村鑑三、新渡戸稲造、福沢諭吉、柳田国男、西田幾多郎の講演の中から、それぞれ、読書、お金、仕事、勉強、物の見方というカテゴリーで読みやすく編集したもの。筆者の考えを語るというスタンスではなく、古典をひもとくことで今に役立つ考え方を抽出しようというもの。
「君たちは何を学び、どう生きるべきか」
本は選べ。古典を読め。
「プルターク英雄伝」、バーゼル、ダンテ、シェイクスピア。
批判の目をもって読書にあたる=リーディング
目的をなるべく明確に。一つを熟読する。
子供には親相応の教育を授けるだけでいい。
自己批評という誠実さがなければいけない。
教養とは世の中に対する態度である
【経緯】
会社の文庫より拝借。
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編者の「やわらかいものが多すぎる。すぐに消化できるものなど何の役にも立たない」というような考えはわかる気がした。
古典でも読んでみようかと思った。
確かに読んでも、あとでなんだったかよくわからない本もあるし、読んでて気が付くと目で文字だけ追っているときもある。
内村鑑三「後世への最大遺物 デンマルク国の話」・新渡戸稲造「武士道」・福沢諭吉「学問のすすめ」・柳田国男「青年と学問」・西田幾多郎「善の研究」
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新渡戸稲造、内村鑑三、福沢諭吉、柳田邦夫、西田幾多郎
5人の偉人の言葉が、現代語で解りやすく書かれており、決して退屈ではない内容。
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くわしくはこちらhttp://blog.livedoor.jp/gull_antibiotic/archives/19298542.html
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「退屈」とタイトルにはあるが、個人的には非常に刺激的な一冊。
新渡戸稲造、内村鑑三、福沢諭吉、柳田国男、西田幾多郎とそうそうたる顔ぶれが並んでいて、
語られている言葉もわかりやすく直されている。
噛み締めながら言葉を追っていくと読み終わった後に達成感もあり
個人的には高校生や大学1年生あたりに一読をすすめたい。
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分かりやすくスッと入ってくる部分もあれば、難しい部分もあってどうしようと思ったがあとがきの「大事なことは飲み込めない部分を咀嚼すること」「歯ごたえがあるものの方が栄養がある」という言葉があり安心した。もっと古典を勉強しよう。
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教養というものについて改めて味わいを感じた。
と、同時に、適菜氏のこき下している教養のないB層とつきあうことにイライラを感じて仕方なくなりましたがf^_^;) 抑えて抑えて。
古典はこれからも読み続けたい次第です。
お金、自己批判、情熱。