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時計じかけのオレンジみたいな内容のお話ですね。
このシリーズのマンガのレビューで「こんな内容だったっけ?」って書かれているのをちらほら見かけますが、このマンガを機に原作を読もうと思います。
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一気に読めるがなかなかどっしりときた。
現代にあってもこの世界のような息苦しさを感じることがある
最後主人公はもしかしたら救われたと思えなくもない。
しかし悩みや苦悩こそ手放してはいけない、諭しているのかもしれない。
時間のない人はオススメ。
時間の許す人は小説を。
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「人間を支配する権力がどのように行使されるか知っているかね?」「思考を表現する言葉がなければ考えることがなくなる」「ニュー・スピークの目的は思考の幅を狭めることにあるんだ」
統制される生活や思想…テレスクリーンにより常に監視され、真理省で報道や記録の管理・改竄が行われる。そんな世界で、周りの人たちと異なる考え方をする主人公が疑問に感じていたことを徐々に行動に移していくが…
これまでに読んだ本とは趣がだいぶ異なるように感じた。何度か読み直した今でも、疑問符がいくつか消えないままなので、原文に触れてみるつもり。なぜ露見したのか、なぜ若返っているのか等々。
上層階級の人々が考えること↓
社会を構成する人々は3つの階級に分けられるとする。それぞれ上層・中間層・下層。上層は「現状維持」、中間層は「上層に取って代わること」、下層は「平等な社会の実現」という目的を持っている。産業革命等により物の生産性は上がり、物が余るようになった。それらは中間層に分配され、これにより中間層は豊かになり知識を持つ者も現れ、上層に取って代わろうとする。これを防ぐために上層の人たちが考えたことが「戦争」だった。余った物を中間層に届かないように、消費してしまうためだ。
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ジョージ・オーウェル作品の漫画化、原作は1949年に刊行されたらしいので、35年後の世界を描いた近未来SFである。架空の社会主義国で出版物の検閲(のような仕事?)をする男性が主人公。
偶然にも読んでいる最中に、某社会主義国のナンバー2が粛清されてしまった。おそらくこの作品のような世界が展開されてるんだろうなと思った。
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戦後の間もない1950年ころに未来を描いたSF小説のマンガ版。
長編をコンパクトにまとめているため、背景の理解に手間取ったが一気に読めた。
戦後間のないこの頃に、これだけ未来を予測できた作者の眼力は見事である。
本の世界では、権力に服従させるプロパガンタの浸透、テレビジョンによる監視、奴隷階級の利用、言論弾圧、歴史の改変によって権力を集中させ、戦争も正当化している。
現代ではどうどうだろう。ネットを使えばある程度監視できるし、海外では盗聴、広がる格差、報道規制、歴史認識の変更など話題になっている。このまま、戦争も正当化されたら、プチ・オーウェル世界になるのだろうか?
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オーウェルによる1984年を舞台にした文学作品については、1984年が来る前から知っていましたが、1984年になっても、それから30年以上経過しても、読むことはありませんでした。
日本が戦争に参加するための法律を「平和のため」という名目で推進している安倍晋三の政策がよく「ニュースピーク」的だ、という批判を聞くようになり、これは安倍晋三が目指している日本を示唆した作品なのか?言論の自由が存続しているうちに読まなければ、と思った次第です。
しかし、ハヤカワ文庫に収録されている完訳版は、字が詰まって分厚くて読むのが大変そうです。
どうしたものだろうと思っていると、マンガ版があるということで、完訳版に取り組む前に読んでみることにしました。
ページ数は少なめで薄くて一気に読めますが、中味は濃厚です。
主人公ウィンストン・スミスが体制に疑問を持って行動を開始し、チャリントンやジュリアやオブライエンと知り合って世界が広がり、そこから暗転して敗北するまでがジェットコースターのように描かれています。
ハリウッドのエンタメ系映画でも、未来を描いたSFはあります。そういったSF映画では、主人公が戦い、最後には勝利します。
しかし、本作品では、そういった勝利はなく、敗北に終わります。
それでも、自分がいる世界とまるでかけ離れていれば、単なる小説だ、自分には関係ない、と笑って済ませられます。
悪いことに、本作品で描かれている世界が他人事とは思えず、いずれ自分が体験することの予言としか思えません。
オーウェルが予言した世界が、30年後の日本において現実化しつつあるのです。
ネット上の感想をちらほらと読んでいると、現実にこのような国もある、と他人事のような感想を書いている方もいます。
本当に“無知は力なり”を地で行くおめでたい方々ですね。
このまま安倍政治が続けば、我々はどのようなことを体験するのか。
2015年の日本に住む我々にとって必読の書だと思います。
できれば原作を読むのがいいのですが、それができないなら、映画や漫画版ででも。
本書は、原作のエッセンスを適切にマンガ化していると思います。
(以下、考察)
例えば、スローガン
「戦争は平和なり」
は、安倍政権が遂行中です。
戦争法案を平和のためと言い、軍国主義を「積極的平和主義」と言い換えています。
「無知は力なり」
まさしく、安倍晋三は無知であるからこそ平然と破廉恥な政治を断行できるのであり、その熱心な信者も無知であるからこそ安倍政権を支持することができるのです。
また、最近、「反知性主義」という概念が批判的に使われますが、この用語も「無知は力なり」と似ています。
「二重思考(ダブルスピーク)」とは、矛盾する二つの信念を受け入れる能力のこと。
「戦争と平和」もそうですが、「愛国と売国」もそうでしょう。
安倍政権は「愛国」を歌いながら、実際に行っているのは「売国的政策」です。
さらに、安倍式二重思考(ダブルスピ���ク)によると、
「完全にブロックされている・アンダーコントロール」とは、
「ダダ漏れ」のことであり、
「丁寧な説明を行う」とは、
「数の力で押し切ること」
なのです。
完全に頭がおかしいですね。こんな首相が独裁政治をやってれば、国民もおかしくなっていくのも当然です。
本作品では、主人公のウインストン・スミスは、「真理省」に勤務。報道や娯楽を管理し、記録の改ざんを行う役所です。
ここでは、政府の都合のいいように歴史が書き換えられています。
歴史教育への介入は安倍政権が頻繁に行っていることであり、まさに安倍政権が目指していることです。
安倍晋三が憲法改悪に熱心のため、それにおもねる意見も多し。
以下の例など、まさに『1984年』的な歴史改変の実例です。
https://twitter.com/product1954/status/619758711356010496
また、ビッグ・ブラザーが支配する政府では、公務員達は「2分間の憎悪」という行事に参加することが義務付けられています。
政治的な映像を見せられ、政敵を批判し、ビッグ・ブラザーを崇拝させられます。
ニコニコ生中継に出演して信者からの応援コメントが寄せられるのを見るのが大好きな安倍晋三がいかにも好みそうな行事です。
本作品における1984年の世界では、世界が3つの超大国に分かれ、敵味方の組み合わせを変えながら戦争を続けています。
3つの国は暗黙の了解を結んでいる。
「永遠に戦争を続けよう
我々の平和のために」
「戦時下では人々は権力者に命をゆだね
統制されることを受け入れやすくなる」
「そして人々は永遠の戦争を受け入れる
無知で狂信的な精神状態となり」
安倍晋三が軍拡に熱心なのも、このようなことを狙っているのではないでしょうか。
最後に問う。
「平和のための安全保障関連法案」が合憲だと言っている法律家の数は、何人かね?
……3人です。
「“たくさん”と言え!“たくさん”と!」
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20150715
【なお、アンケート実施中です。ご協力お願いします。】
オーウェル『1984年』を読んだことありますか?
また、日本がオーウェル的世界に近付いていると思いますか?
(複数回答可能です)
http://blog.with2.net/vote/v/?m=v&id=150684
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人間を支配する権力がどのように行使されるか
知ってるのか
という命題に対しての恐ろしさ
現在の戦争の目的は、大量生産されるものを消費させるため
破壊と生産を繰り返してきた
そして、戦時下で人々が権力者に命を委ね統制されることを受け入れやすくしている
中国人もそうなのだろうか
矛盾している二つの思考を受け入れる能力を開発された結果の賜物
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簡潔だけど、とてもわかりやすく文章、絵がまとめられていた。きちんと自分が想像して読んだ通りのストーリーだったので、内容理解出来てる確認が出来て良かった。ジュリアはすごく綺麗なんだなと思った。
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ムズイ。その一言に尽きる。二重思考やら洗脳されないように生きる主人公だが最後は裏切りによって拘束の場から解かれる。
裏切りの団結を許さない政府との戦いという内容と言える。
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101)現在の戦争の目的
=人々の生活水準を上げず機械による製造品
を消費しつくすこと
工業化社会→余る生産物→分配
中間層に富→知識人増加→階級社会崩壊
近代化は止められない
生産して余るなら壊せばよい
戦時下では人々は権力者に命を委ね
統制されることを受け入れやすくなる
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今の北朝鮮などはこのように政府が国民を支配していますので、国民にとっては現状は世界でも当たり前に行われていると思っているのは怖いです。
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「100分で名著メディア論」で、高橋源一郎氏が紹介していたのが気になって読んでみた。
高橋氏によれば、この本は1949年の出版であるが、すでにディストピア小説として完成しているものらしい。
p170からの101号室の拷問場面で、2つに仕切られた箱の片方にネズミを入れ、もう片方に顔を入れ、質問に答えなかったら仕切りを外し、ネズミに顔をくわれるという仕掛けは、ホラーやサスペンス系の映画やアニメで見たことある。これが元ネタなのか?
p110 かつてのユートピア思想の代表格であった社会主義 byカール・マルクス
《読書クイズ》
1 辞書のようなものだが、それに掲載する言葉を削除することで、国民の思考や概念自体を削除していき、国家への反逆や疑問を抑止するものは何と呼ばれているか。
2 主人公のウィンストンたちが属するのはオセアニアという国であるが、二重思考によって、オセアニアの国民はどこの国と交戦していることから、どこの国と交戦していることへと記憶を書き換られることになったか。
3 エマニュエル・ゴールドスタイン著『寡頭制集散主義の理論と実践』において、3つの国は同意の上永遠に戦争をしていると記述されている。その理由を説明せよ。
4 党中枢による二重思考の考え方を最もよく表す標語を3つ答えよ。
5 オブらいえんの説諭になかなか従わないウィンストンが連行された拷問部屋は何というか。
6(100分で名著より) 100分で名著メディア論において、高橋氏は二重思考の例として、戦後日本のある教育施策を挙げていた。それは何か。
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未来予測系(現在進行形?)でディストピアの本も読んでみたく。
漫画でも十分暗くなった。活字で読み切れる自信がない。
広告とか心理学、統計を最低限度勉強した上で世に溢れる情報を見ると、何らかのスタンスにたったものがほとんどで今の社会においても人ごとじゃないなと思った。
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まんがで読破を読破するシリーズ。
村上春樹の「1Q84」が出たときに、そのタイトルの下敷きなっているということで知った「1984」こんな話だったんですね。
この前読んだ「パリ・ロンドン放浪記」の最後で、考えることをやめ、批判することを忘れる貧民のことも書いていましたが、そこに通じるものがありますね。
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原作読了済。
あらすじをさっと知る目的であれば、すばらしい。
どの漫画版にも言えることではあるが、作品を深く理解するには不向き。
本作は原作冗長気味のためハードルが高いが、ぜひ原作を読むことを勧めたい。