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探偵は失格、彼女は人外。外道が外法に騙り騙られ愛し裏切り魅せられ放蕩し、そしてだれもかれもみんな死んだ。まともな奴はいないのか。そしてなんというか設定がちょっと複雑で扱い切れてないというか説明が不足しているというか、描写不足な点がちらほら。さりげなくエグかったり、狂気だったりは楽しかった。こういうタイプは一気に読まないと、最後の最後でどっと解決が押し寄せるから、思考が追いつかずに?となってしまう。
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期待通り、予想外の方向にずれている探偵小説でしたね。
いや、探偵小説じゃないのかな?
一粒で二度おいしいとかそんな感じです。
純粋な推理小説ファンの人には耐えられないかもしれないけれど、ファンタジー読みならばとても楽しめることでしょう。
ただ、この手のネタってシリーズ化するのは難しいんじゃないかなぁ。
続編のできはどうなんだろう。
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“「殴られて笑うなんて、キミってやっぱり変な人だね。敵でもないのにボクに近づこうとして、キミは一体何なんだい?」
「魂の伴侶……と言いたいところですが、僕だって健全な男子高校生です。まずは『お友達』からはじめましょう!」
「トモダチ?」
「ええ、友達です。一緒にお昼ゴハンしたり、お手て繋いで登下校したり、イチャイチャしたり、それからそれから——」
夢は広がる野望は尽きぬ。ああ、有頂天になってしまって上手く説明できないや。
「い、いや、それは友達とはちがぶべ」
邪魔な烏は踏んづけて黙らせる。
「と、とにかく、ずっと一緒にいるんです!」
「ずっと……一緒に?」
僕に振れた拳をさすりながら、彼女は興味深そうに頷いた。
「友達……なるほど。それが友達っていうものか。うん、面白い。退屈凌ぎにはちょうどいいや。キミと交わした約束どおり、ボクは留年してあげる。その代わり、今日からキミはボクの『共犯者』だ」
「う、虚け者!一般人を巻き込むモガ——」
口うるさい烏の嘴を押さえて彼女は歌う。蠱惑敵な艶声で「それでもいいの?」と僕を誘う。
共犯者?それがどうした。お姉ちゃんと一緒なら、たとえ国賊反逆者。
「僕こと空野高は地獄の底までお供します!」”
世界観とか好きだなー。
中身もオチも好き。
ただちょっと語り部の口調がちょっと苦手というか取っ付きにくかったり。
主人公の精神的幼さなのか作者さんのものなのか。
最後の狐の皮が剥がれた場面のイラスト良いね。
“「まったくもう、祟り神は情緒がありませんこと。この方とはもっと愛を育み、肉欲に浸り、いずれはベッドのなかで睦み合いながら食べようと楽しみにしてましたのに……」
彼女が掌を丸めて「コン♪」と鳴く。すると、表情がぐにゃりと歪む。顔面のパーツが蠢くと、ルシャナそっくりの造形になった。ただし、金眼金髪の。
「——そ、そんなッ!?」
「真に傑作でございました。少女のように泣きじゃくるあの女。妾に生きたまま喰われながらずっと名を呼んでいましたのよ?零時さまー零時さまーと」
彼女が狼狽える零時へと舌を垂らす。そこには血塗れの眼球が載っていて、虹彩はブラウン。不死姫と同じブラウンの眼球。それを彼女は口内へ戻して、コクンと飲み干した。
「たいへん美味しゅうございました」”
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電撃文庫で探偵だとこうなるのかふむふむ…で、疲れた…勢いがありすぎてついてくの辛い。失格と逃げながらもまぁ、探偵しているじゃないかと思いました。館モノの、クローズドサークル、きっちり密室。いわくはありすぎな設定で飛びぬけていた。だがしかし、ワトソンがおらん。
めぐりめぐっての最後のほうの正体明かしには、あぁそこへ辿りつくのか、と。題材としては好きなんだけどもなぁ。
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学校全体から恐れられている『先輩』を慕う主人公。
その先輩の誘いによって出かけたバカンスは
まったくバカンスではない怪奇事件の現場だった。
世の中の金と権力がある人達が、こぞって欲しがるもの、がテーマ。
何せ相手が人のようで人でない。
むしろどう順序立てていいのか…というよりも
普通の手段で考えているのか。
とか思っていたら、やはり無理でした。
それよりも、何だか佳境まじかでもう飽きてました。
頭がこんがらがってきたというか
もうどうでもいいや…という感じで。
最後の方は流し読み。
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留年してる先輩に誘われてゴールデンウィーク最後の三連休にバカンスへ.
付いた先は山奥の館,地獄監.
更にヘリから飛び降りて噴水を粉砕しても平気な顔して歩いてくるターミネーターみたいな軍人.
あれ? バカンスは?
というわけで,いわくつきの山奥の館でクローズドサークルな殺人事件.
そこそこ面白かったけど最後のトンデモ展開ががが.