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海洋堂の代表取締役社長である宮脇修一さんの、
『「好きなこと」だけで生きぬく力』を読みました。
父親がつくった海洋堂という模型店は、10坪ほどの小さなお店ながら、
日本一プラモデルを売りまくった伝説的なお店だったそうです。
宮脇さんは15歳の頃からそこで店長をやって、
模型の英才教育を受けたオタクのスーパーエリート。
オタクの王様みたいな人です^^
マーケティングをいくらやっても本当に売れる商品は出てこない。
自分たちの好きなものを死ぬほど追及して、
本当にいいものを作れば、きっと道は開ける。
治療家という仕事と通じるものがあるような気がします。
共感を感じる部分もとても多かった。
だけど同じくらい、僕自身の考えとは違うところもあって、
読みながら何度もひとりディスカッションしてしまいました。
おかげで、より自分の考えが深まったような気がします^^
自分と似た考えの本ばかり読んでちゃダメやなぁ、と痛感しました。
たくさんのことを学ぶことができました。
もっと深く強く、自分の『好き』を追求していこうや!
と、ガツンとやられた気分^^
僕が共感したのは以下のようなところ。
「『好き』という力が、人を強くする」
「仕事って楽なほう、簡単なほうばかり選んでいたら、成功するはずがありません。
しんどい、面倒な道をあえて進んでいくべきだと僕は思うんです」
「要するにあまのじゃくなんです。大人になりきれないお子様集団ですから」
「つくり手は、その作品の世界観やキャラクターの魅力を熟知したうえで、フィギュアとしての魅力を、最大限に表現しなければいけない」
「お客さんにどんなものが欲しいか聞かずに、『おまえら、こんなすごいものつくったから、買えやー』というのが海洋堂の考え方」
「お客さんに聞くのではなく、『お客さんに教えてあげよう』という超上から目線です」
「フロンティアというか、『いちばん先にやれた、だから勝ちや!」という子供っぽい気持ちこそが、海洋堂らしいところだと思っています」
「どやっ、すごいやろ。悔しかったら同じもんをつくってみい。同じように塗れるもんなら塗ってみい。わははは!」
「どやっ、うちの商品すごいやろ。値段以上の価値あるで。だから買うてみい」
「才能はみんなで高めるもの」
「魅力という意味でいえば、『ダメさ』ってその人の大きな魅力だと思います。
ダメな人間って、同時に純粋差を持っている場合が多いんです。
そういう人間としてのダメさ=純粋さが、仕事(作品)にあらわれるような気がします」
「正直言って、僕が仕事をする真の目的は、フィギュアを売ることじゃない。
『模型文化』を広めること。ただそれだけなんです」
「父は店主でありながら、お客に『いらっ���ゃいませ』とか『ありがとうございます』とは言いたくなかったそうで、お客に媚びずとも、向こうからやってくる魅力的な店や商品づくりを目指したのです」
「「本が好きすぎて、蔵書の重みでアパートの床が抜けました!」とか「世界のほとんどの国に一人旅しました!」ってくらいでないと、胸を張って趣味とは言えない」
治療道もここまで突き詰めると、きっと道は開けるだろうと思いました。
仕事のヒントがいっぱい詰まった本だと思います。
素晴らしい本を感謝です!
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宮脇専務でこのタイトルにピンと来た方は、買って間違いない一冊。
専務の名は知らなくても、「海洋堂」は多くの方が知るフィギュア・メーカーとなった。
父の経営する模型店を中学生の頃から継いで、今に至る宮脇修一 代表取締社長 (センム)。
漫画「プラモ狂四郎」の模型店クラフトマンが、現実にあったら海洋堂だなという印象。
(ちなみに「プラモ狂四郎」には、海洋堂の原型師 速水仁司さんも登場している)
チョコエッグなどで、マニア以外も知るメーカーに育て上げた専務と造形師たち。
世の中の常識を打ち破る非常識な価値観で、好きな事に邁進する。
そこには制限も縛りも設けつつ、自らを高みに持っていく姿勢。
どんな仕事でも、金銭的に儲からなくても「勝った!」という結果を残す。
優等生なビジネス書には載っていない、むしろ正反対な内容がこの本にはある。
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知ってる人は知っている造形師集団、海洋堂の立役者、宮脇さんのお話。
世間一般の「常識的なもの」とは常にはずれた位置にいる人たちのお話は、
やっぱりかなりおもしろい。
好きなことを好きだからつづけていて、困難があっても
好きなことだから乗り越えられるし耐えられる。
そういうスタンスを地でいくこのおじさんの話は、
どこまでいってもきもちがいい。
「行き詰まることがあったら、とにかくジタバタと動き続ける。
動き続けていれば、きっとなにかが見つかる。」
好きなことに打ち込みたいけれど、しかし”世間”が
「仕事はそんなにアマいもんじゃねえ」と言ってくることがしんどくなってきたときには
なかなかいいですよ、この本は。
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先ほどから読み始めたが、最初の数ページで燃える!
好きな特撮フィギュアというジャンルの大御所である海洋堂の社長の著書、ということもあるが、世間の価値観に叩きつける己が情念のようなストラグルな感じがもーたまらん。
読了まで幸せな時間が過ごせそうです^^
と、いうわけで読了!
猪木の自伝と相通ずる、世間一般的な価値基準との無接点ぶりが素晴らしすぎ、センムの体臭が漂ってきそうな生々しい文章に、心がおなか一杯でメタボ寸前。
特にこの本は、稀有な条件が重なって出来たセンム唯一無二の人生伝であって、全然真似しようもないのだけれど、最近は自分もなんかちゃんとしようと新書や自己啓発を多く読んでるがもともとはこっち派の人間で世間?ファックユー!だったんだよなあということを、ほんと久々に思い起こさせられた。
今この本と出会ったのも何かの縁、よけいな『常識』という名の贅肉をもう一度少しでも削ぎ落としてみようかなあ!
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『カンブリア宮殿』に海洋堂が取り上げられていたので読んでみた。一般的な考えとは違う会社の考えだが、凄く納得出来る考えばかり。媚びないとか筋が通っているって宮脇社長のような方をいうのだと思う。
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フィギアやプラモデルを手がける海洋堂社長の本。海洋堂の中身と言うか、社長の原点みたいなものが書かれており、あけっぴろげで破天荒な社風?で非常に羨ましい会社だと思いました。会社と言うより学校のサークルとかクラブのような集まりかな。
社会に出ると好きなことだけするわけにはいかない、と思い勝ちだけど、この本を読んで「やっぱり好きなものは好き」という感情に共感。「好き」という価値観は誰かと比較して生まれるものではなく、自分の中でしか発生しないものだから、それを大切にしてきた海洋堂はすごく羨ましい・・・。
自分の「好き」も、それが何であろうと(反社会的、犯罪的なものは除いたとして)好きなままでいこう、と思える後押しされたような読み終わりでした。
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フィギアは芸術になっております。((注)村上隆はARTISTです)
物造りにおける真髄。
それは芸術作品に皆共通するもの。
それがこの本には書いてあります。
その中で著者の言うように
「場の力」というものは確かにあると思います。
その場に属すると成長せざるを得ないような雰囲気。
それは個々が成長するとともに
全体が大きく成長するのにも欠かせないものだと思われます。
もし自分の職場に「場の力」が無かったなら
「場の力」がある場所を自ら探し出し
そこに身を置くのも
自分の成長のためには必要と思われます。
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誰もやらないことをやる。これが海洋堂をここまで大きくした秘密だろう。
フィギュア好きなら誰もが知っている、日本を代表する造形師集団、海洋堂。
今やその商品は大英博物館や東京国立博物館に置かれるほど、そのクオリティーの高さはずば抜けている。
しかしその企業理念というべきものは、おおよそ日本の多くの会社とはかけ離れている。
マーケティングも社員教育もやらず経営計画もない。
こう聞くとなんと非常識な所なのかと思うが、社長の宮脇の生き様や行動が、そのまま社員達が仕事をする上での指針となっている感がある。
大企業に対しても卑屈にならず堂々と渡り合う。手を抜かずブームに惑わされず面白いと思った物を作る。
その本物を極めようという気迫と執念が多くの人の心を捉えたのだろう。
それにしても好きなことを仕事にできるとはなんと幸せなことなのだろう。海洋堂がここまで成長するのに幾多の困難が現れたが、社長はそれを乗り越えることに楽しさを感じていたようだ。
宮脇社長の、好きなことをしているから人生は輝く。好きという気持ちが勝利への第一歩、との言葉が印象的だ。
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堅苦しいビジネス論、熱いビジネス書にはまりすぎないよう、読んでみるべき本。
ふと我に返って、仕事とは何か、会社とは何かを考えさせられる。
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今年の抱負②:通勤読書の30冊目を読み終わりました。
海洋堂の社長さんだそうです。ユニークな考え方だ。まさに一般論と対極をいく。どう考えるかな?
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好きこそ物の上手なれ!
誰が何と言おうと自分はこれが好き!その情熱に勝る才能はないのかもしれません。
読書が趣味だと言うのなら、蔵書で家の床が抜けた!くらい言えるレベルでないと生ぬるいのだ!!がーん。趣味だって言ってました。
海洋堂の面接を受ける気持ちで、自分の半生を掘り下げていったらおもしろいかも。
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顔怖い
女子高に置いても見てもらえない外装ダター
内容はオタクの生きる道ってかんじ
零細企業のいいところを忘れないでぶれないように注意しているのかな。
仕事としては、無茶をするのにも秩序をもて、というのがハマる。
オタクはほっとくといつまでもやるからね。日本軍の徹夜精神より、ドイツ軍の長丁場戦略は全く共感する。
だから自分の売りを自覚し続けられるのかな。利用価値がなくなったら切れ、というのは、そうならないようにつねに自覚し努力している自負があるからでしょう。
その気持ちはつねに持ちたい。自分が貢献できているか、ってところから目をそらさないようにしたい。
仕事の疲れは仕事ではとれないなー。だけど近いことして幸せだから、もっとその幸せを無邪気に楽しもうかな。
仕事のために本をよむこともあるけど、もっとにやにやしたりしたい。
ただ、すき、というなら誰にも負けないくらい好き、といえるとこまで高めたらいい。使命感をもって好きでいるなんて、一周まわってかっこいいです。
もっとシンプルに仕事を楽しもうと思えた。せっかく好きなことを仕事にしていることだし。
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★まとめ
・「あるべき姿」より「こうありたい」を大切に、
・「好きなこと」を一心不乱にやり続け、自分が「こうありたい」という気持ちに正直に生きること。
・ひらめきは、即行動
・仲間に嫌われるのを恐れない