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高度成長期の日本で育った世代なら懐かしいキッチュな未来予想図の集大成。子供の頃の夢によりそっていた、将来の自分がいるはずの未来図は、今見てもわくわくさせられます。未来へのワクワクするような期待感って今はあまりないと言われていますし、頭打ちの未来しか残してくれなかった前世代は責任とれとまで言われていますが、前世代の能天気なワクワク感は今でも自分の中に努力次第で飼っておける、人生のお供だと思うけどなぁ。
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ロボットと生活、空飛ぶ車、宇宙旅行・・・
1950年代~70年代のこども雑誌に載っていた
未来創造図がまとめられている本です。
この頃は未来に夢があったんだなぁ。
宇宙旅行は無理だけどコンピューターの進歩は当たってる?
今はあまり希望ある未来創造図が描けないのが寂しいです。
小松崎茂さんや石原豪人さんなどの
劇画調のカラフルなイラストも見ごたえがあって惹かれます。
イラスト集として見ても素敵で買ってよかった。
ただ、文庫サイズなのでもうすこし大判の方が
絵の迫力が出てよかったのではと思いますが…
その点が勿体ないかなぁと。
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高度経済成長期に描かれた未来予想図を纏めた書。当時の子供たちは憧れの未来を夢見、日々を生き抜いた。
一方、未来人の私たちは、セピア色の思い出を反芻し、「昔は良かった」と語らう。
また未来に夢を抱くことのできる時代は来るのだろうか。
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たぶん中学生の頃だと思うが、科学の発達(人間が利便性を追求したこと)によって引き起こされた公害、自然破壊こそ、その科学の力で解決、自然を回復させれば良いと思っていた。
「東京 消える生き物 増える生き物」に続いて読んだ本書でも、その信じた科学の力の結果が、巨大地震(津波)、原発事故といわれ、グウの音もでない。
自分が、子どもの頃に夢見た未来とはここに描かれたような未来ではなかったような気がする。(「少年少女昭和ミステリ美術館」の時と同じで、記憶はあまりはっきりとしない。放課後に、児童館の図書コーナーにおいてあった本を読んでいたと思う)。どちらかというと、実現可能な近未来であり、小学校高学年や中学生になってからの記憶であるような気がする。
それは小学校の高学年の頃に購読していた学研の『科学』に載っていたスペースシャトル(確か高校1年の頃に実現)であったり、30年かかってやっと開通した日暮里・舎人ライナーであったり、TVアニメ”未来警察ウラシマン”で見た旧型システムになった新幹線が走る都市=現在の新橋駅SL広場から見るシオサイト、といった光景である。そういった意味では、昔TVで観た映画の中に登場した口述筆記をするタイプライターが本書で扱われる未来に一番近いのかもしれない。
以下、引用省略。
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今ある物のみに価値を見出す現代指向っ子には見られない、戦後以降の子供の内情が見られる。子供が描く理想未来とは子供が勝手に描くものではなく、その時代背景に結び付けられた言わば歴史そのものを写しているのかもしれない。
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昔の少年漫画誌や学年誌に付き物だった「カラーグラビアページ」、その中でも超定番の「21世紀の地球はこうなる!」とこれでもかと煽られた「未来予想図」を集めた労作。
今となってはトンデモすぎて吹き出すもの、逆にディストピア幻想が行き過ぎて「落ち着いて」と言いたくなるようなものまで様々だが、あの時の空気や「21世紀」に抱いたテクノロジー幻想を懐かしく思い出せて楽しい。もちろん、小松崎茂・伊藤展安といった、当時のグラビアイラストやプラモボックスアートで活躍した画伯の作品がたっぷり掲載されている。
文庫サイズなのでかなりの縮尺で、文字をしっかり読むのは正直厳しいが、読めなくはないです。
オールカラーでこの価格はかなり嬉しい。
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昭和の少年たちの思い描く21世紀がここにある!リアルなイラストと夢のある設定。読んでいて楽しくなります。
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言われてみれば確かにあった。雑誌とかの子供向けの”未来特集”。 好きだった。わくわくした。
確かに最近は見かけなくなったなぁとしみじみ。
改めて見ると面白い! 特に笑ったのは、母親ロボットと裁判ロボット。 幼子に何かを授乳させているロボット、弁護人も検事も置かず、被告人に主文なしで「判決…死刑」と告げ、直後に「赤ランプが消えた」とシャットダウンするロボット…雑誌に掲載された時は真面目に載ったんだろう。 すごいな。
荒唐無稽であっても、無茶苦茶であっても、「未来」をのびのび描いていた昔に憧れる。
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小学生の頃
図工の時間に、未来の絵という物をテーマに
描いた時間があった。
そんな当時、こんな絵を何度も見かけたなぁ~
実際はどうなったのか?
絵のようにはいかなかったもの
絵よりも進化したもの
絵の物がすでに発明され使われなくなった物
ニヤニヤしながら一読。
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「こうならなかった21世紀」への時間旅行を楽しめる一冊。ヘリコプターや動く歩道、モノレールやネットワーク社会が未来のものとして扱われているのがびっくり。一方で当時未来実現するであろうと思われていたもののほとんどが、意外と今も実現していない。こういうところから何か新しい商品の開発アイデアに結びつきそう。
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昭和中後期の子供達が熱読していた未来予想図。
荒唐無稽のように見えて実現しているものもある。
しかし原爆落とされたってのに、原子力に頼るアイテムが多く戦慄した。
時代とともに関心事の移り変わりが読み取れて面白い。
文庫サイズのこの本でも絵の熱量が凄まじく、小松崎茂のイラストが特に素晴らしい。
著者のコメント(ツッコミ)も秀逸。
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小銃と軍馬で戦った太平洋戦争従軍の大正生まれ世代の父親の子等に戦車、ジープ、バズーカ砲など近代兵器を見せつけた朝鮮戦争に始まる少年雑誌の図解。ベトナム戦争ではヘリコプター、暗視眼鏡、スマート爆弾など(それでも勝てなかった)。未来人はやはり金権教を信じているだろうか、ホーチミンの“我が民族は英雄”プロパガンダに騙され“英雄は悲劇的に死ぬ”ことを知らなかった社会主義国国民…国民主権とは生命の価値は無限大と想定して始まるのだが/ちょっと多く雨が降っただけでも文明人に死者が出る。最終章の地球の終末図解は説得力ある
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「科学道100冊2021」の1冊。
昭和30年代から50年代、子供向けの雑誌などを賑わせたのは、「未来予想図」。
21世紀はどうなるのか、妄想満開のトンデモ未来世界が、あたかも見てきたように語られた。
「たのしい〇年生」「小学〇年生」「少年マガジン」「少年サンデー」「なぜなに学習図鑑」といった雑誌や本には、小松崎茂、石原豪人ら、著名イラストレーターたちが描く、夢の21世紀の世界が繰り広げられた。
暮らし。交通。ロボット。コンピュータ。宇宙。終末。
何だか便利そうである一方、どことなくディストピア感も漂う。
今、昭和の子供たちが胸を躍らせたその21世紀となった。
彼らが夢見た世界はどのくらい実現したのか。あるいはしなかったのか。
そんなあたりを当時の紙面を見ながら、つらつらと追ってみようという本。
残念ながら、文庫本サイズであるため、元の記事よりも一回り小さい。また、貴重な資料を傷つけないようスキャンして採録しているため、記事中の説明文は一部判読不明である。主に、イラストを鑑賞し、当時の雰囲気を味わうといった読み方になる。
空飛ぶ自動車や、空中都市などというのは、実現していないがなかなか夢がある。
台風を消滅させる薬剤とか人工太陽などという大発明もすごい。
ロボットが大活躍。荷物を運んでくれたり、お母さん代わりになってくれたり、地底探検もしたりする。変わり種では体内で病原体と闘うロボットも(「ミクロの決死圏」の影響?)
コンピュータももちろんものすごく発展しているのだが、ちょっと行き過ぎ。人間の等級付けをコンピュータが行ったり、死刑判決を出したりと、このあたりはディストピア風味。学校もコンピュータ化されていて、ふざけているとロボットが折檻しに来る(!)
現実とはかけ離れているものばかりでもなく、マジックハンドを使って遠隔操作で手術、なんていうのは、実際にそのうち珍しくなくなるんじゃないですかねぇ・・・?
宇宙への夢も膨らんだ。アポロ11号で有人月面着陸が成功したのが1969年(昭和44年)のこと。月から火星、木星、土星と人類はどんどんと進出していくのだ! すっかり人が住み着いた月では謎に大きい農作物が栽培されたりする。
そして昭和のこの頃、流行ったのが「終末」説。ノストラダムスの大予言がブームになり、地球は滅ぶと盛んに喧伝された。
滅び方もいろいろで、やれ火山の爆発だ、やれ小惑星の衝突だ、やれ氷河期だ、やれ大洪水だと空怖ろしい。
・・・とはいえ、「地球が滅んで宇宙船で脱出」だの「TOKYO大火山・世界大終末」なんて記事の下に、しれっとフーセンガムの広告が出ていたりするのだ。くちゃくちゃガムを噛みながら、「お前、これ読んだかよ!?」「怖ぇぇなー」と言い合ってる少年たちが目に浮かぶ。なんだかんだと、彼らはちゃっかり終末思想のスリルを楽しんでいたのではないだろうか。
今の子供たちも「夢の22世紀」を思うのだろうか?
何だかこんなわくわくすると同時にぞっとするような「未来像」��この頃に特異なものであったような気がする。
過去への未来旅行、なかなか乙である。
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昭和のちびっこたちをわくわくさせた傑作イラスト集です。テーマ毎に集められた未来図は勢いが凄まじく煽り文句も力強い。形こそ変わっていますがいくつかは実現しているのも面白い。昭和を懐かしむ人だけでなく今の人も楽しめる本です。
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昭和30年から50年代の子供達には、夢のような未来があった。大人達が考えた未来の姿を、絵やイラストにして雑誌や本で紹介した。でもその夢は徐々に小さくなり、現在では子供達から「こんな世界は有り得ない」と一蹴される状況になってしまう。 昭和の子供や大人達がどんな世界を想像していたのか、当時の挿絵や空想画を集めたのがこの本。過去の記憶が蘇ってきて、大変面白かった。
自分も昭和世代の子供だったので、この本の未来画を一度は目にしたことがある。21世紀には、月面基地があり火星に進出、仕事は楽になって平和な世界が訪れ、コンピューターやロボットが活躍し、人間は遊ぶ時間がたっぷりある。移動はエアカー、リニアモーターカーや超音速機が飛び交うような世界になると本気で思っていた。でもそれから50年経って、現状は一部実現しているものもあるがほとんど夢のまま。 今となっては空想していた子供の頃が懐かしく思われてしまう。夢を実現するのは、大変難しかった。
この本に収められている絵はとても楽しい。 色々な機器が描かれているが、スマホ的なものは登場しない。ある意味、スマホは当時の誰も想像できなかったツールなのだ。この本の著者も、なぜかスマホには全く言及していない。 変だなと思って発行年を見たら2012年だった。スマホが普及し始めた頃の本。未来に住んでいる著者も、スマホがこれほど凄い勢いで全世界に普及するとは思っていなかったのかもしれない。