投稿元:
レビューを見る
あの有名なドン・キホーテ。名前は知っていても話を知らない人が多いはず、これを読んであなたも喜劇の大冒険に出発だ!!
投稿元:
レビューを見る
ギュスターヴ・ドレの絵が主目的で購入したのだが、結果的にはお話の内容も大いに楽しめた。『ドン・キホーテ』は、400年も前に書かれた作品だが、まだ到来しない近代を既に予感しつつ、しかも既にして反近代を標榜しているのだ。失われた騎士道の「崇高」な精神に殉じたキホーテの物語を読むいい機会だった。ドレの挿絵も、もちろん素晴らしい。
投稿元:
レビューを見る
ギュスターヴ・ドレの絵が素晴らしい!
p328 作者セルバンテスはドン・キホーテを通して
人間とは自分が何者かということを
追い求める存在だということ
そして武人という労働者と文人という表現者への評価と
その仕事の様々な違いについて語るが
そこで現場の体験を踏まえた表現者でもある武人こそ
全体性を持っている人間の中の人間であると
ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャことキハーダに言わせるのだ
世の中は評価しやすい机上で仕事をする者に依存してしまい
選択権を委ねがちである
公務を公僕ではなく監理職と勘違いしてしまった依存者は
お手盛りで机上の退屈な仕事と引き換えに搾取の権利を手にするのである
娯楽作品と見せ掛けながら巧みに自分の考えを物語に織り込んでいる
だからこそ三国志やファーストと共に人々を永遠に魅了するのだろう
投稿元:
レビューを見る
ドン・キホーテといえば風車と闘うヤバイ奴位のざっくりした内容しか知らず、初めて物語の大筋を知ったのだが、徹頭徹尾ヤバイ奴で間違いなかった。
騎士道に殉じながら、根本的な部分では自己愛的な部分を滲ませる主人公。当然ながら周囲には迷惑千万も良い所なのだが、意外な所で本当に紳士だったりして、まあ面倒臭くも憎めない。最初のうち苛々して仕様がなかったのが、何かこういう奴なんだな~と受け入れてしまう感覚。勿論大人しくしてもらうに越したことはないので作中人物もそのように動くが、主人公以外は激動の物語というのが何とも皮肉だ